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RPAとは何か?簡単にわかるまとめ!特徴~導入ポイントまで幅広く解説

RPA とは 業務効率化 導入ポイント 簡単

RPAという言葉を新聞やWebニュースでよく耳にするけどよくわからない……という方が多いのではないでしょうか。2017年あたりからRPAの導入事例が急激に増え、あなたの職場でもRPAの導入について議論されているかもしれません。
こちらの記事では、RPAについて押さえておきたい情報を網羅的に紹介していますのでぜひご一読ください! 

RPAとは

RPAとは、Robotic Prrocess Automation」の略称で、ソフトウェアによるロボット化でホワイトカラーの仕事を効率化する業務自動化技術、またはその業務自動化ツールソフトウェアロボットそのものを意味します。

「RPA」という言葉は、グローバルでTOP3のベンダーにRPAソフトウェアベンダーであるBluePrism社が初めて使ったと言われています。
日本語でも「RPA(アールピーエー)」と呼ばれ、「AI→人工知能」のような広く使われる訳語はありません。また、ソフトウェア化されたロボットのことをデジタルレイバー(Digital Labor)と呼ぶこともあります。

ロボットというと、人型のロボットなどを思い浮かべる人がいますが、PC内やサーバー内で動くソフトウェアだと考えてください。
18世紀半ば〜19世紀の産業革命以降、職人(ブルーカラー)が手作業で行なっていた業務が産業機械(ロボット)により代替され生産性が向上してきたように、現代ではRPAを用いたホワイトカラー業務の自動化によって生産性の向上が進んでいます。

RPAの特徴

◆自動化
ホワイトカラーが普段PCに向かってキーボードやマウスで行っている処理を自動化することができます。

◆正確&スピーディー
定型や反復作業を人間が行うと、どうしてもミスが出たり、集中力が切れてスピードが落ちたりする…。しかしRPAはそういった作業が得意な点が特徴。365日24時間、人間よりも早いスピードで黙々と仕事をしてくれます。ロボットを導入するとき、「人事発令」を出すような会社もあるが、これだけ真面目に休みなく働くロボットは、社員同様重宝される存在です。(※電通ではロボット人事部というロボットの活用状況をウォッチする部署があります。)

◆一連の業務に対応
Excelだけでなく、ERPなど社内システムであったり、ブラウザアプリ、メールなど、ホワイトカラーが業務で使うツールをまたいで自動化ができます。

◆既存のアプリケーションの変更不要
業務システムなどのアプリケーションを変更することなく、RPAのソフトウェア側に指示を出すことで業務システム上の処理を自動化することが可能です。

RPAの導入例

◆使われるシーン
RPAの導入はさまざまなビジネスプロセスで進んでいますが、RPAが得意とする主な作業は、①データの入力・修正、②データの照合、③データの出力、④アプリケーションの実行などです。

これらが含まれる代表的な業務をいくつかあげます。

A.人事関連
社員の入退社のデータ入力、勤怠管理、給与関連業務など

B.経理関連
請求書発行、支払処理、販売注文管理など

C.営業関連
申込書処理・不備チェック、営業前準備など

D.サプライチェーン関連
在庫管理、需給計画、インボイス管理など

▼RPAの導入に向いてる業務についてはこちら▼
RPAの導入に向いている業務・向いていない業務とは?RPA導入時の業務選定のポイントを解説!

RPAが注目される理由

◆社会的背景
RPAの注目度が高まっている現状には①生産年齢人口減による労働力不足への対応、②働き方改革の実現といった社会的背景があります。

①生産年齢人口減による労働力不足の解決策としては、A.「移民を受け入れて人口自体を増やす」、「B.今いる労働者の生産性を上げる」という2つのアプローチがありますが、現状移民受け入れの政策はなかなか進んでおらず、現実的なアプローチとして政府も企業も生産性向上を推し進めています。公益財団法人 日本生産性本部が公表する「労働生産性の国際比較2020」によると、日本の一人当たり労働生産性はOECD加盟37カ国中26位と1970年以降最も低い水準となっています。裏を返すと「伸びしろ」が大きいといえるかもしれません。

また残業が多い職場に対して、中途社員を採用することもここ数年の有効求人倍率の向上で難しく、②働き方改革の実現という観点でもRPAに頼らざるを得なくなっています。

さらに、2019年末以降世界的に感染拡大が続く新型コロナウイルス(COVID-19)の影響でテレワークの利用が増加したことに伴い、業務効率化に取り組む企業も増えた事でペーパーレスやハンコレスなどのデジタル化が進んでおり、今後RPA市場は規模を拡大すると予想されます。

コロナ禍によって業績が悪化してしまった企業においてはコスト削減ニーズとして。需要が増加した企業においては従来通りの人員で迅速な業務対応を進めるためにRPAの導入が有効とされています。

参考:公益財団法人 日本生産性本部『労働生産性の国際比較2020』

◆ROIが明確
ここ最近、日本におけるRPAの導入は先行して導入していた金融機関だけでなく、製造業やサービス業、自治体に至るまですそ野が拡がっています。その理由の1つとして、RPAはROI(投資に対する利益率)が明確であるという点が挙げられます。

       [RPAにおける人件費の削減額] ÷ [RPA導入にかかる費用(※)]

が1以上になれば投資する価値のある案件と判断することができるため、実証実験などを経て企業の投資対象となるケースが増えています。

※RPA導入にかかる費用には、RPAのソフトウェアのライセンス代、RPAを運用する社員の人件費などがあります。

◆敷居の低さ

大企業の場合、ERP導入のようにいきなり全社的に進めるプロジェクトではなく、人事部の残業時間の集計業務など、1業務から簡単に導入することができます。また、プログラミング経験のない人でもワークフローが作れたり敷居が低い点が特徴です。

また大規模なシステム投資をせずに、比較的安く導入が可能でNTTデータのWinActorは、1ライセンスの使用料がフル機能版で年90.8万円で低コストで導入可能。UiPathは2ヶ月の無料体験版や無償のオンライントレーニングなど、コスト面でも導入の敷居が低いです。

 

▼RPA導入の手順やコストについては「こちら▼
RPA導入費用はどれくらいかかる?コストの仕組みや実際の費用を詳しく解説!
RPA導入のかんたん説明書はこちら!!RPA導入のメリット・デメリット・ステップ・費用・注意点もあわせて解説!

RPAの歴史・市場

◆業務効率化の歴史
Michael HammerとJames Champyが提唱したBPR(ビジネスプロセス・リエンジニアリング)が大企業中心に流行ったのがバブル崩壊後の1990年代前半。BPRは、企業の目標を達成するために、業務フローだけでなく、企業活動や組織構造を含めて再構築することです。現在でもBPRにより業務フロー見直しが行われたものがベースとなりRPA導入が行われるなどしています。

◆RPAの市場規模

引用:矢野経済研究所『RPA市場に関する調査を実施(2020年)』

2020年12月7日に矢野経済研究所が発表したRPA国内市場に関する調査によると、2019年度のRPA国内市場規模は、事業者売上高ベースで2018年度と比べて56.7%増の529.7億円という結果が示されました。さらに、2020年には37.6%増の729.0億円となり、2023年度には1,520.0億円に拡大するという予測も立てられています。

昨今の新型コロナウイルスの影響でテレワーク化が進み、業務効率化やコスト削減、デジタル化の需要が高まっていることを考えると、RPA市場は、今後も拡大していくことが予想されます。

参考:矢野経済研究所『RPA市場に関する調査を実施(2020年)』

RPAの種類

デスクトップ型とサーバ型

RPAソフトウェアにはPC内で動くデスクトップ型と、サーバ内にてバックグラウンドで動くサーバ型の2種類があります。デスクトップ型をアテンデットロボット、サーバ型をアンアテンデットロボットとも言います。

◆デスクトップ型のメリット・デメリット
デスクトップ型のメリット:
・初期投資費用が安価
・部署や個人単位など小規模導入が可能

デスクトップ型のデメリット:
・業務範囲が小規模になりがち
→PC1台にロボット1台しか入らないため、大量のデータ処理が難しかったり、規模を増やそうとするとPC台数が無数に増えていきます。
・担当者レベルでの管理
→PC内の作業しか連携ができないです。

◆サーバ型のメリット・デメリット
サーバ型のメリット:
・スケールしやすい点
→システム構成として大規模展開しやすいクラウド対応が可能。
・全社レベルでの管理
→ロボット(ソフトウェア)をサーバ側で一括管理でき、社外連携、サービス連携なども可能。
・大量データを扱える点
→ロボットを複数台動かすことができ、100台以上のロボットを動かすことも可能。

サーバ型のデメリット:
・初期投資費用が高額
→エンタープライズにおける各ツールの選定時には、拡張性を意識してツール比較されるケースが多く、RPAというとデスクトップ型のUIの直感性などに目が行きがちだがサーバ型の機能面も重要視される傾向にあります。

 

▼デスクトップ型とサーバ型の違いについてはこちら▼
RPAデスクトップ型・サーバ型、それぞれの特徴は?

クラウド型RPA

最近は、クラウド上で提供するクラウド型RPAが注目されています。

パソコンにソフトウェアをインストールする必要がなく、Web上から申し込みされすればすぐに使える点が特徴です。これはさらっと書いていますが、申し込みと同時で使える!というのは脅威的に楽です。また、デスクトップ型の場合、ロボットが動いている際にPCを使うことができませんが、クラウド型の場合はクラウド上でロボットを動かしながらPCの操作も並行して行うことが可能です。また、比較的安価に導入できる点も特徴です。BizteX cobitなどは、プログラミング経験のないユーザー部門でも操作が簡単で、このあたりの手軽さも特徴です。

日本におけるクラウドRPAとしては、BizteX cobitRobotic Crowdといったツールがあります。まだまだプレイヤーは少ないですが、今後増えていくことが予想されます。

▼クラウド型RPAの特集記事はこちら▼
注目のクラウド型RPA『Robotic Crowd』とは?
噂の0円RPA「Robotic Crowd Agent」触ってみた結果…

RPAの選び方

いくつかの項目で比較をして選びましょう。

<導入形態>
デスクトップ型を選ぶか、サーバ型を選ぶかがポイントです。一般的にデスクトップ型のほうが導入コスト、展開難易度ともに低いですが、サーバ型のほうが大規模運用に適しています。

<操作形式>
オブジェクト型(アプリケーション上のボタンなどに対する操作が再現できる)、座標型(画面上の画像からの位置などを座標で認識)、プログラミング型(システム開発の現場で使われるプログラミング言語を使って操作を作る)があります。

<サポート体制>
RPAは急速に普及していますが、まだまだ操作方法などの情報は、ソフトウェアベンダーが提供するものが多くなっています。そのため、①ソフトウェアベンダーが提供する日本語マニュアル、オンライントレーニングや研修プログラムがどの程度充実しているか、②ユーザー会など、情報をシェアできるような場所があるかといった点をチェックすると良いです。WinActorは十数万円で教育研修を受けられる「有償トライアル2か月お試しパック」を提供しています。また、UiPathは無償のオンライントレーニングであるUiPath Academyを提供しており充実したサポート体制が特徴です。

<管理体制>
ロボットの運用状況を管理するツールがあるものとないものがあります。管理ツールがないと、導入後勝手に動作するなど野良ロボット化したり、RPAの稼働台数を誰も把握していないなどの問題が起きる可能性がありますので、注意が必要です。

<価格>
クラウドRPAだと月10万円単位~最低使用料で年500万円程度のものまで価格はさまざまです。特にツールの価格だけでなく、導入時にコンサルティングファームを活用する場合には、ロボット1体導入するのに100-200万円ほどかかるという話もありますのでツール以外の費用も考慮しましょう。

RPAの進化

◆RPAとAIの違い
RPAはルールベースのソフトウェアで、AIは学習ベースのソフトウェアであると言われています。AIに関する話になるとよく出てくる機械学習は、蓄積したデータをもとに規則やルールを自ら見つけ、人間のように処理することができます。

◆RPAの段階について
KPMGはRPAの適用段階をClass1、2、3と分類しています。

Class1:定型作業の自動化
→こちらは、現在のRPA導入事例で多くみられる、ルール化された業務の自動化です。

Class2:一部非定型作業の自動化
→RPAをAIと連携させることで、例外処理の対応や非定型業務の自動化までを行います。

Class3:高度な自律化
→自動化のみならず、プロセスの分析・改善、意思決定の自動化までを行い、複雑な処理ができている状態です。

参考:https://home.kpmg.com/content/dam/kpmg/jp/pdf/jp-sharedservice-outsourcing.pdf

RPAのソフトウェアベンダー

代表的なRPAベンダーを紹介します。

Automation Anywhere

引用:https://www.automationanywhere.com/jp/

創業者はMihir Shukla。世界3大RPAベンダーのうちの1社。

全世界で1,000社以上が導入されており、大規模導入ワールドクラスの実績(日本ではサントリーグループなどで導入されています)がある2003年設立のAutomation Anywhere。(以下AA)もともとTethys Solutionsとして設立したものが、2010年にリブランディングされてAAになったとのことです。累計の調達額は250M$でユニコーン企業です。本社はカリフォルニアのSan Joseで、2018年3月には日本支社立ち上げが発表され、すでに日本支社が存在しています。

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UiPath

引用:https://www.uipath.com/ja/

日本では存在感抜群のUiPath。創業者はMicrosoft出身のDaniel Dines。Danielが出身地のルーマニアで2005年に創業したのが始まりで、現在はNYに本社があります。
直近のニュースだと、シリーズCの資金調達を行い、評価額は30億ドル(約3,300億円)に達しており、日本では、アンダーセン(現アクセンチュア)出身の長谷川さんが2017年2月に日本法人を立ち上げています。

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Blue Prism

引用:https://www.blueprism.com/japan/

Blue PrismはイギリスのMersaysideに本社をおく2001年創業の会社。クライアントには、ING、チューリッヒ、エイゴン、シーメンス、IBM、プロクター&ギャンブル、ノキアなどがあり、ロンドン証券取引所に上場しています。
日本では2017年4月に日本法人を作り、同11月より本格事業を開始。日本の会社とのつながりでいうと、今年2月にRPAテクノロジーズが国内初のBlue Prism公認トレーニングパートナーに認定されています。
日本国内では第一生命でBlue Prismが導入されています。

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WinActor

引用:https://winactor.com/

国内シェアNo.1。NTTグループが開発し、日系企業4,000社以上(2019年9月末時点)が導入している純国産RPAです。
当初はNTTグループ事業各社での設備管理系の業務における困りごとを解決するためのツールとして生まれました。グループ内での活用状況から一般市場でも需要があるとの判断のもと、2014年からNTTアドバンステクノロジにて一般向け商品として発売を開始されました。

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BizRobo!

引用:http://rpa-technologies.com

2013年創業のRPAテクノロジーズが運営。
アメリカのソフトウェア・サプライヤーであるKofax(コファックス)が提供しているRPAツール「Kofax Kapow 10」を日本人向けに改善してRPAテクノロジーズが提供。
国内1,500社以上で導入されています。

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RPA導入時のポイント

RPA化できる業務の洗い出し

業務プロセスが可視化できないことには、ロボットに仕事を覚えさせることができません。現在の業務プロセスを洗い出し、定型業務と人の判断が必要な非定型業務とにわけます。そして、定型業務の中で効果が出そうなところから、まずは導入していきます。

RPAプロジェクトの体制作り
センターオブエクセレンスや、アジャイル的思考など、RPAプロジェクトに適した組織を紹介します。

センターオブエクセレンス(CoE)組成:
CoEとは、RPAプロジェクトを進める際、専門性を持った人材を組織横断的に配置し、ベストプラクティスを集約、適用して効率的にプロジェクトを進める仕組みです。集中型や分散型などがあります。

CoEの参考:センターオブエクセレンス | UiPath株式会社

アジャイル的思考:
RPA導入は、小さくはじめてフィードバックループを回しながら進めていくプロジェクトです。(ウォーターフォールとは対極)そのため、組織としてアジャイル型の組織やアジャイル的発想が求められます。

社内RPA人材の育成:
シナリオを作成できる人や現場でRPA導入を進める人など、社内の人材育成も重要です。

RPAを活用しよう

水に向かって万歳

RPAについて、網羅的に説明をしました。RPAは上手に使いこなすことができれば、人々を単純作業から解放し、やりたいことやイノベーティブなことに没頭できる状態を作る素晴らしいテクノロジーです。
本記事で紹介したように、RPAには種類がたくさんあります。自社の課題やツールの特徴など、導入の際に気を付けるべきポイントを抑え、適切な運用を行う事で絶大なる効果を実感して頂きたいです。
また、安価で導入できるツールも存在するため、新型コロナウイルスの影響でテレワークに移行し、コスト削減や業務効率化を計ろうとしている企業様も気軽に試すことができます。

ぜひ、RPAについて興味を持った方は勉強をしていただき、より良い働き方の実現に向けてRPAを各職場でご活用いただけると嬉しいです。

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