UiPathは、2018年10月26日に最新版「UiPath 2018.3」をリリースし、ユーザーインターフェイス、アクティビティが日本語対応しました。
現在、ネット上にあるUiPathの使い方に関する情報は英語UIを用いた2018.3以前の情報のみのため、どこよりも早く日本語UIを使った操作ガイドを作成していきます。
今回の記事では入門編ということで、UiPathとは?といったところからご説明します。(こちらの記事では、日本語UIでの操作方法までは入らないため、そちらについては次回以降の記事を読んでください。)
目次
UiPath社について
会社概要
UiPathは世界的なRPAソフトウェアベンダーです。2005年にルーマニアで創業した会社で創業者のDaniel DinesはMicrosoftでエンジニアをしていたバックグラウンドがあります。現在はニューヨークが本社であり、ロンドン、パリ、ミュンヘン、バンガロール、シンガポール、ドバイなど世界中にオフィスがあります。
2018年9月に2億2,500万ドルのシリーズCラウンドの調達が発表され、Sequoia Capital、Alphabet’s CapitalGといった一流のVCから調達を受けています。最新の評価額は30億ドル(3,300億円)を超え、ユニコーン企業です。
ミッション
「人の仕事は創造的で、刺激的であるべきだ」
RPAをコスト削減のツールとしてとらえるのではなく、単純作業をロボットに任せることで、人間本来の持つ創造的な部分を開放するという考え方です。
日本法人
UiPathの日本法人は、2017年2月に設立されたばかりですが、HPの情報によると設立1年9ヶ月の2018年10月時点ですでに従業員は100名以上、クライアント数も555社とすごいペースで成長しています。
日本法人CEOの長谷川康一さんは、ゴールドマンサックス、ドイツ銀行CIO、バークレイズ銀行CIOなどを歴任された方で日本でのUiPath立ち上げ時わずか3人からここまでの規模になっています。
導入事例
大手クライアント中心に555社クライアントがありますが、導入実績として公開されている主なクライアントは以下の通りです。金融機関、製造業、サービス業と幅広い業種で大規模運用の実績を持っています。先日マイアミで行われたUiPathFoward Americasでは、SMBCグループの事例がワールドクラスのRPA導入事例として紹介されていました。
主な導入UiPath導入企業
三井住友フィナンシャルグループ、SMFLキャピタル株式会社、三井住友信託銀行株式会社、株式会社村田製作所、株式会社電通、NTTコミュニケーションズ株式会社、日本取引所グループ、早稲田大学など
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UiPath製品について
製品概要
「ホワイトカラーがPC上で行う作業を自動化するロボット」をUiPathのソフトウェアツールを使って作成します。ロボットを作成するためのツールをUiPathと呼んでいます。
UiPathの製品としての評価は高く、2018年6月、独立系調査会社Forrester(米国)より「RPAのリーダであり、最も高い機能を持つ製品」として最高の評価を受けています。※あるRPAソフトウェアベンダーの方に聞いた話なのですが、顧客に頼まれて自社のソフトウェアとUiPathの製品機能比較を依頼されて、同じ業務の自動化において製品のパフォーマンスを調べたときのこと。ほとんどの項目でUiPathのほうが上だったとのこと。
日本語対応というところがツールとしての唯一の弱点でしたが、2018.3で日本語UIが導入されたり、共通部品の再利用ができるマーケットプレイス、UiPathGo!が搭載されたりと、製品の進化から目が離せません。
UiPathソフトウェアの種類
こちらは、大きく3つあります。
UiPath Studio
業務自動化をする際に必要となるワークフローの作成を行うツールです。
コードを使うことなく、直感的に使えるツールとなっています。また作成したワークフローをOrchestratorへアップロードすることができます。
2018.3の日本語UI版?UiPathStudio
UiPath Robot
UiPath RobotはStudioで設計されたワークフローを実行するツールです。
Robotは、Attendedロボット(デスクトップ型)とUnttendedロボット(サーバ型)に分けられます。
Attendedロボットは開発者が作成したワークフローを自分自身のパソコンでプロセス実行する際に利用されます。それに対してUnttendedロボットは、自分でプロセス実行せずともOrchestratorからのプロセスの自動実行が可能です。
UiPath Orchestrator
StudioやRobotを統合管理するツールはOrchestratorです。RPAの検証段階(PoC)ではOrchestratorは使わず、StudioとAttendedロボットで行われるケースが多いですが、大規模運用になると欠かせないツールです。
リリース管理、レポート、監査と監視、遠隔操作、作業負荷平準化、アセット管理などを行うことができます。
Community Edition
UiPath StudioとAttended Robotが無料で使えるコミュニティーエディションというものがUiPathにはあります。
以下のLinkからダウンロードできますので、ぜひ試しに使ってみてください!(Windows環境でないと使えないです・・・。)
ダウンロードはこちら!
UiPath Accademy
UiPathの素晴らしい点は、無料のWebトレーニング教材が充実している点です。中でも、初心者向けのRPA Developer Foundation TrainingはUiPath製品を体系的にオンライン自習型の無料トレーニングです。
実践的な演習などもあり、lesson14まで終え修了テストにクリアするとRPA Developer Foundation Diplomaをもらうことができます。すべて受講を終えてテストをクリアするまでプログラミング経験のあり、なしによって時間も左右されますがおおむね20時間くらいかかります。そのほかにもRPA Developer Advanced TrainingといったRPA開発者向けのオンサイトトレーニングなど、充実したトレーニングコンテンツがあります。
UiPath Accademyを受けたい方はこちらwww.uipath.com
本日はUiPathとは?という入門編の内容でした。次は実際の操作に移っていきます。
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