フリーランスのRPAエンジニアってどんなことやってるの?

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RPAブームに乗り、RPAエンジニアを育成する会社が増えています。

「RPA女子」などRPAを専門的に扱う人がフォーカスされるにつれ、RPAエンジニアになりたい!という方も少しずつ増えているのではないでしょうか…?

そんな中、今回はRPAを武器にフリーランスとして活躍する方へのインタビューを通じて、

・ぶっちゃけJavaエンジニアとRPAエンジニアって何が違うの?

RPAエンジニアって何が面白いの?

・フリーランスでRPAやると稼げるの

などざっくばらんな質問をして切り込んでいきたいと思います…!

 

今回インタビューに協力いただいたのは、フリーランスのRPAエンジニアとして活躍する清海一聡(きよみ かずあき)さんです。清海さんはBlue Prismを活用した大企業のRPA導入案件をフリーランスエンジニアとして経験し、現在はフリーランスとして開発会社のRPA事業立ち上げを行っています。

 

清海さんは『いろはまる』さんという名前でtwitterをしていますので、気になる方はtwitterをフォローしてみてください!

 

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RPAとつながるルーツは大学時代の研究

ーー清海さんの自己紹介をお願い致します。

私は某国立大学の情報工学部に入学し、C, Javaを勉強していたのですが当時は全然楽しくなくて…(笑)。

授業はよく分からないし、退屈でした。大学4年生の時に配属された研究室が教育工学という分野で、そこで「私はプログラミングをどうやったら分かりやすく勉強できるのか?」という研究テーマで卒論を書くことにしました。その時に作ろうとしたツールがフローチャートでプログラミングできるツールでして、まさにRPAだったんです。似たようなツールでScratchがあったのですが、当時はまだあまり知られていませんでした。本当に偶然なのですが、この大学時代の研究は今のRPAの仕事とマッチしてる感じです。

 

ーー大学の研究とRPAがリンク…いいですね!!大学卒業以来ずっとエンジニアなのですか?

大学卒業後、日立のグループ会社に入社してシステム開発の仕事をしていました。が、自分でもびっくりするくらい仕事ができませんでした(苦笑)。

その後1年半ほどで退職してITから逃避しました(笑)。飛び込み営業、警備員…いろいろやりましたが、このままではダメだと思い、悩んだ末、小さいベンチャー系のシステム開発の会社に転職しました。そこではJavaやVB.netベースの基幹システムを作っていて、周囲の社員さんのサポートもあって、バキバキに鍛えられました。その甲斐あって、技術的に経験を積んで自信もそこそこついてきました。

その後、ネットでフリーランスをされている方のブログが目に入って、そこでエージェントを介してのフリーランスという働き方があるというのを知って26歳の時にフリーランスになりました。そこからはずっとフリーランスで、今年で6年目です。業務系システム、ECサイトの構築をメインに、状況に応じてバックエンド、フロントエンドまわりの開発をしてきまして、幅広く経験を積みました。最近では、PM・PLとして上流工程メインで担当したり、業務コンサルも兼任して業務整理、システム設計するといった案件へのアサインも増えてきました。

フリーランスとして活躍する清海さん

 

ーーRPAの仕事はいつからされたのでしょうか?

2017年1月頃にエージェントの営業さんがRPAの案件を偶然紹介してくれたのがきっかけですね。恥ずかしながら、紹介されるまではRPAが何か知らなくて(笑)。RPAってなんだ?と思ってそこから調べていくと大学の時の研究と紐づくわけです。「自分が大学の時に作りたかったやつ、作っちゃってるじゃん!面白い!」と思って入ったのがきっかけです。だからRPAの知見は十分ではありませんでしたが、まずは飛び込んでみたという感じですね。

 

RPAの魅力は圧倒的なスピード

ーー最初はどのような案件だったんですか?

大企業の大型RPA案件で、導入ツールはBlue Prismでした。Blue Prismを触ってみて、図面みたいな書き方が斬新ですごい楽でしたし、スケールしやすいと感じました。すごく感動して、びっくりするぐらいのめり込んでいきました。

既に導入している基幹システムを操作して受発注を登録するロボットや、基幹システムから抽出したCSVデータを編集してFAX送信用のフォーマットに落とし込むロボットなど、作っていて楽しかったですね。導入されている基幹システムが少し古いJavaのシステムだったのでロボットで操作できない部分もありましたが、うまく動かない時にどう対処するか考える過程も楽しかったですし、様々なノウハウが身につきました。大型案件ではありましたが、実際に手を動かしていたのは私含め3人ほどで、この人数で大企業のロボットを作って運用していました。少ない人数で大きなことができるというのはRPAならではかなと思っています。

一人でロボットを作ろうと思えば作れてしまうので、そういったスピード感、軽快さも良いですね。その後はBlue Prismの知識をベースに、WinActor, UiPathも触ったりしました。同じ処理をするロボットを複数のRPAツールで作ってみて、得意不得意をジャッジしたりしています。今はRPAマルチベンダーであるソルヴァという会社でRPA事業の事業企画・ロボット開発をしています。最近、ロボットの紹介動画を編集する機会も増えてきてまして、Youtuberってすごいなぁとひしひし感じています(笑)。

 

ーーJavaエンジニアとRPAエンジニアを比べてみてどうですか?

深い技術的なところを言うときりがないんですけど、簡単にいうと圧倒的にスピードが違いますよね。

例えば、あるデータを登録・管理したいというニーズに対して、Java開発ではとにかくまずは管理システムを作ります。Java で登録画面1つ作るにしても、下手したら1ヶ月とか時間がかかったりします。そして出来上がったシステムをお客さんに見せたら、ボロボロとアイデアが溢れてきて、仕様変更の山(笑)。そしてまた時間をかけて改修です。このやり取りの遅さがもどかしいと常々感じていました。

同じニーズをRPAで満たそうと思ったら、基本的にはExcelを駆使する形にはなると思いますが、数日でお客さんのやりたいことは満たせてしまいます。それをサンプルとしてお客さんに見せて、ブラッシュアップして、また直して…といった形で徐々に完成形に近づけていく。仕様固めとソリューション開発を並行して進めるイメージです。そういったことが簡単にできてしまうお手頃感、スピード感が全然違いますよね。

Java開発をはじめ、従来のシステム開発だと要件定義、設計書落とし込み…といった流れが主流ですが、RPAではヒアリングした内容をもとに、まず大雑把にソリューションを作ってみて、それを叩き台にして話を膨らませていくのが主流です。見積書を作る段階で、1日でサンプルロボットをざっと作ってみてから工数を出したりしてますし(笑)。設計書はサンプルロボットをベースにして、あとから清書といった感覚で作っています。設計書も極力シンプルにしています。今までのウォーターフォール開発の流れを見直すきっかけにもなっているなという感じがしますね。

 

ーーすごいスピード感ですね。

極端な話、お客さんから初めてヒアリングしたその日に、既存で作ったロボットの中からこれが合いそうだと思ったロボットをベースに「2時間ぐらい時間ください!」と言って、ばーっと作ってすぐにそのロボットを見せて使ってもらう。そして「こんな感じですよね?」ってすり合わせをしてお客さんからまた意見をもらって開発する。これがやれるのはRPAならではだなと思います。

 今ソルヴァで自社開発している「SES向け請求処理自動化ロボット」も、要件定義、サンプル開発、設計、開発まで3週間でした。設計は3日でしたね(笑)。やっぱりサンプルをベースに仕様を固めていくと理解が早いし、認識の齟齬も起こりにくいと感じます。

 

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RPAの案件、ぶっちゃけ単価はどれくらい?

ーー清海さんはしっかりしたシステム開発経験があったうえでRPA開発に入っていきました。

RPAだけ知っていてもできる事って限られてしまうんですよね。UiPathでいうところの「アクティビティ」にないものはできないとなると苦しいところがあるじゃないですか。RPAでできないとなった時に、その代替手段として例えばマクロを簡単に組める力があったり、RPAで扱うデータを外出ししたい場合にデータベースの知識が必要になったり、RPAと相性が良いツール(コマンドラインからキックできるツールなど)をどれだけ知っているかで解決方法の選択肢が広がったりします。

また、RPAのシナリオを設計しようと思った時に例外が発生したときの運用をどうするかとか、エラーになった時メールを出すのかチャットで連携するのかとか、そのあたりの運用設計もシステム開発の経験をしていないとなかなか勘所がつかめないので、そういった知識や経験がないとRPA本来のスピード感を殺してしまう可能性があります。スピード感を生かすという意味では、携わる業務に関わる業務知識もある程度持っていたほうが良いと感じます。サンプルロボットを作る中で必ずと言っていいほど懸念点が出てきますが、業務知識があると、仮説を立ててとりあえず実装してみる、といったことができます。

ポイントは、仮説でも良いのでとりあえず一通り動くロボットを作って、早い段階で開発者とエンドユーザーとの認識を合わせるというところです。そういった意味で、業務知識とシステム開発経験を持っていた方がRPA開発によりスムーズに切り替えられるのではないかなと思います。技術的に幅広い知識を持っていることは間違いなくプラスに働きます。

 

ーー今RPA導入ブームで技術者が足りないと言われていますが、フリーランスのRPAエンジニアの単価ってぶっちゃけどうなんですか?

最近RPA案件の情報がよく流れてきますが、全体的に意外と低単価ですね。

某RPAツールの開発案件では時給換算で4000円くらいだったりします。ですので、現状RPA開発だけで食っていこうとすると厳しい気がします。そもそもRPAは誰でも自動化できるものとして普及しているので、もしかしたら発注側が「誰でもできるなら高単価じゃなくても良いよね」と思っているのかもしれません。

もちろんそこまでハードルが低いものではないのですが、現状そういった印象があります。そうなると、業務のヒアリングができる、特定領域の業務知識があるといった、RPA+αが必要だと思います。具体的には会計の知識とRPAエンジニアは需要があって、場所によっては月に100~150万円とか出るケースがあります。作るだけではなく、業務知識をもってヒアリングできます、顧客折衝できますというところを組み合わせた上で仕事を探すとニーズが上がってくるのかなと思いますね。

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今後のRPAエンジニアの仕事は…

ーーRPAエンジニアはいずれなくなるのでは?と危機感を持っている人が中にはいるのですが、活躍のフィールドはどういったものが残っていくと思いますか?

難しい質問ですね。自動化に取り組む企業は今後も増え続けると思うので、顧問エンジニアといった形で自動化をする際に専門的なアドバイスができる人のニーズは残り続けると思います。

営業をしていて意外と多いのは、RPAツールを導入したけどどう使っていいか分からないので教えてほしいという問い合わせです。トップダウンで「RPAで何かやってほしい」と言われたものの、現場はどうしていいか分からないというケースもありました。見方を変えると、RPA自体、もしくはRPAの可能性が伝わっていない企業が多いということですので、RPA導入コンサルタントのニーズはしばらく続くと思います。

近頃、RPAツール自体を自社開発してしまおうという流れも増えてきています。特化型RPAというフレーズもよく目にするようになりました。ロボットだけではなく、ツール自体の開発エンジニアの需要も増えるかもしれませんね。

また、最近常々思うことなのですが、RPAツールを触ったことのない人に対してどう段階踏んで教えていくかが結構大事だなと思っています。いくら作れても全く人に教えられないエンジニアって結構多いと思うんですよ。うまく教えられることも一つのスキルだと思うんですよね。RPA教育専門エンジニアのようなポジションは、企業のシステム内製化の流れの中でどんどんニーズが高まってくると思います。

 

ーーたしかにどう人材を教育していくかについてはニーズがありますよね。今後はどんなチャレンジをしたいですか。

従来のITエンジニアだと、PG からSE 、PLに上がっていって、向き不向きによってPM、もしくはコンサルかを選択するというのがキャリアアップの定番だったと思います。私はロボット開発も業務コンサルも同時に両方やりたいと思っています。

お客さんからヒアリングをして、爆速でロボットを作って、「これどうですか?」と見せてみて、またヒアリングをして…といったやり取りをスピード感をもってやっていきたいです。究極は、「あなたはコンサルなの?エンジニアなの?何者なの?」と言われるポジションなりたいなと思っています(笑)

 

ーーこれからRPAエンジニアになろうという方に一言お願いします。

私はRPAエンジニアになって、初めてエンジニアになってよかったと思いました。エンドユーザーにヒアリングして自分でユーザーの役立ちそうなものを作る、これを一人でやっていてとてもやりがいを感じたからです。

エンドユーザーの顔が見えることが、これほど開発のモチベーションアップにつながるとは思っていませんでした。やっぱり誰かの役に立つものが作れるというのは、エンジニア冥利に尽きますね。具体的に誰の役に立つかが分かっていて、かつ解決したいことが大体分かっているケースが多いという点がRPA開発の面白い点だと思っていますので、興味のある方はぜひチャレンジしてみてください。

ーーエンジニアになってよかったという言葉、素敵ですね!!ありがとうございました!!

 

まとめ

RPAエンジニアとしてフリーランスで活躍をする清海さんに今回インタビューをし、ざっくばらんにいろいろ教えていただきました。RPAならではの面白さについてお話されており、以下の点が印象に残りました。

・RPAは幅広いスキル・経験が活かせる仕事

・開発スピードの速さやユーザーとの距離の近さが特徴

・上流から実装まで1人でこなせる手触り感が魅力

RPAエンジニアとして働くことに興味がある方はぜひ参考にしてみてください!

 

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========取材に協力いただいた清海さんがフリーランスとして在籍する株式会社ソルヴァのご紹介========

会社名:株式会社ソルヴァ

会社HP URL:https://www.solva.jp/

事業内容:

元々はSES事業がメインでしたが、2018年10月よりRPA事業を本格的にスタート。RPAマルチベンダーとして受託開発、自社パッケージ販売を行っております。UiPathの開発パートナーにも認定されており、確かな技術力でRPA導入をサポートします。RPAって何?というところから、業務コンサル、ロボット開発、運用・保守まで一貫してお受けいたします。

お気軽にお問い合わせください。

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