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【業界別導入事例】物流業界におけるRPA導入、活用事例や自動化業務を紹介

今までも働き方改革に有効として注目されてきたRPA。
現在では新型コロナウイルスによって企業のテレワーク化が進み、一層注目を浴びることとなりました。

そんなRPAは近年、物流業界においても注目を浴びています。
物流専門メディア・カーゴニュースによると、業界最大手である日本通運株式会社は、顧客価値の向上や働き方改革の為にRPAを導入し、単純業務における作業時間を100万時間削減することを目標に施策を推進しています。2021年以降の3年間での投資額は数百億円相当を見込むとあることからも、RPAの効果への期待が大きい事が伺えます。(参照元:http://cargo-news.co.jp/cargo-news-main/2083

それでは、物流業界には何が課題として存在し、どのような業務にRPAの効果を発揮させることができるのでしょうか。

本記事では、物流業界におけるRPAの現状について紹介していきます。

関連記事:
自治体におけるRPA導入の現状とは?事例・課題・注意点も合わせて解説! | RPA HACK

RPAとは?ロボットで業務を自動化

RPAとは、「Robotic Process Automation」の略称で、ソフトウェアによるロボット化でホワイトカラーの仕事を効率化する業務自動化技術、またはその業務自動化ツールソフトウェアロボットそのものを意味します。

ロボットというと、人型のロボットなどを思い浮かべる人がいますが、PC内やサーバー内で動くソフトウェアだと考えてください。

RPAの注目度が高まっている現状には①生産年齢人口減による労働力不足への対応、②働き方改革の実現といった社会的背景があります。

コロナ禍によって業績が悪化してしまった企業においてはコスト削減ニーズとして。需要が増加した企業においては従来通りの人員で迅速な業務対応を進めるためにRPAの導入が有効とされています。

RPAは、365日24時間、人間よりも早いスピードで黙々と正確な仕事をしてくれます。上手に使いこなすことができれば人々を単純作業から解放し、やりたいことやイノベーティブなことに没頭できる状態を作る素晴らしいテクノロジーです。

▼RPAについての詳しい解説はこちら▼
RPAとは何か?簡単にわかるまとめ!特徴~導入ポイントまで幅広く解説 | RPA HACK

【物流×RPA】物流業界の課題

近年、インターネット通販(EC)サイトが普及の普及や、フリマアプリなどの個人間で売買を行うサービスの人気が高まってきている事を背景に、物流業務の増加に拍車がかかってきています。

配送料無料を謳っている通販サイトも多く、消費者の購買ハードルが下がる事で配送業務が増加。
更に、この事情に合わせて物流業者も送料を安くする傾向が強まったことで、物流業界の収入の低下に結びつくようになってしまいました。

その結果、物流労働者の負担が増え「キツイ」「収入が低い」と言われてしまい、人手不足を招く原因になってしまっています。

【物流×RPA】RPA導入おすすめ業務

物流業界と聞くと配達業務に目が行きがちですが、実際には納品書や送り状の発行などの単純な業務が多く存在しています。
これらの業務を人が行っている場合、売り上げが急増して発注数が増えると、作業時間が膨大化し、大きな業務負担となってしまいます。

しかし、このような物流業界において課題や負担となる業務は定型作業が多いため、RPAによって問題解決ができる可能性が非常に高いです。

自動化できる代表的な業務を以下に挙げてみます。

・納品書関連業務
・受注業務
・ピッキングリスト発行
・ドライバーログの取得
・価格予測・管理
・物流計画作成
・注文/在庫追跡

これらの作業をRPAで自動化することで、スピード、精度共に上げることができると考えられます。

【物流×RPA】物流業界における導入事例

1.【ヤマトシステム開発】財務部の作業時間を2日から2時間にまで短縮

ヤマトグループの一員として宅急便ビジネスを支えているヤマトシステム開発という企業様がいます。
こちらは、Excelの請求書関連データの転記作業をRPAで自動化することによって、従来3時間かかっていた作業を20分にまで短縮させることに成功しました。
その後、グループ企業へとRPA化を展開し、ヤマト運輸の経理部門では月次分析資料の作成作業の自動化を行いました。その結果、約2日かかっていた作業をわずか約2時間で完了させることが出来るようになりました。

その他の管理部門でもRPAを導入することで、間接事務業務の見直しにも着手しています。今後も、本社各部門でのRPA活用の検討を行っているそうです。

参照元:RPAソリューションWinActor導入事例 ヤマトシステム開発|ユーザ事例:Infinite-Ideas|丸紅情報システムズ (marubeni-sys.com)

2.【ニチレイロジグループ】累計の業務短縮時間は1万時間に…!

ニチレイロジグループ様では低温物流ネットワークを維持・発展させていくために、人手不足である中でも業務革新運動を展開しています。

その運動の一環として、注文業務に対してRPAの導入を行いました。
これまではファクスで届いた注文をパソコンで手入力していたものを、RPAとOCRを組み合わせることで、手書き文字を自動的に読み取ってデータ化できるようにするなどの工夫を重ねました。
その結果、累計の業務短縮時間が1万時間にまでのぼったとのことです。
RPAで仕事自体を減らすこと実現しているため、各地の拠点の中には、1カ月当たりの残業時間を前年の半分にまで減らすことができたところもあります。

従業員が休みを取りやすくなるといった、働き方改革ともうまく連携できていることがわかる事例ではないでしょうか。

参考:株式会社ニチレイロジグループ本社様 | 導入事例紹介 | WinActor® | 業務効率を劇的にカイゼンできる純国産RPAツール

【物流×RPA】導入時に意識するべきポイント

RPA導入は時間削減による業務効率化の可能性が大きい一方で、見切り発車で導入してしまった事による問題も多く存在しています。

せっかく導入したにもかかわらず、定着させることが出来なければ意味のない状態になってしまいます。そうならないためにも、ここで簡単に、RPAの導入において意識すべき3つのポイントを紹介します。

ポイント1:スモールスタート

RPA導入の初期においては、大きな効果を求め過ぎないことが大切です。

大幅な時間削減が可能な業務は自動化が複雑になるケースが多いです。
そのため、RPA導入の第一歩においては、時間削減効果は大きくないが単純で自動化がしやすい、かつ担当者が熟知している業務から始めてみましょう。

そして、そこで得られたRPAの特性や、費用対効果などの知見を活かしつつ自動化の対象範囲を広げていきましょう。

ポイント2:内製/外注の選択

RPAによる業務自動化は、RPAベンダーやRPAコンサルなどの外部業者に開発を委託する外注と、企業の担当職員が開発を行う内製との2つの形態があります。
それぞれのメリットとデメリットを比較した上で、自社に合った適切な導入形態を採用しましょう。

「内製」
メリット:RPAロボットの修正が容易であり、細かい変更にも対応しやすい。
デメリット:内部開発人材の確保が必要。

「外注」
メリット:専門者が開発を行うため、確実性・信頼性に優れている。
デメリット:委託コスト。発注側と受注側の認識の相違。

ポイント3:現状把握

RPAを導入する上で大きなカギとなってくるのが、自社が抱える業務やそこに存在している非効率、自動化の需要や現場担当者の作業量を適切に把握することです。

実際にRPAを使うのは現場の人達です。
一方的なトップダウンで効率化作業を行うのではなく、しっかりと現場の状況を理解する事で理想状態とのギャップを組織全体で共有しましょう。
そして、明確な目標設定をしてから導入に着手していきましょう。

自動化ツール・RPAの種類

 

UiPath

引用元:https://www.uipath.com/ja/

米国のニューヨークに本社を構えるUiPath社が提供しているRPAソフトの事で、「世界3大RPAソフト」の1つとして絶大な人気と信頼を得ています。
「世界3大RPAソフト」と謳われるRPA製品は全て外国製ですが、その中でもUiPathは「日経コンピュータ 顧客満足度調査 2020-2021」のRPAソフト/サービス部門において2年連続となる1位を獲得しました(参照元:https://www.uipath.com/ja/newsroom/2019-08-19

2019年には既に導入をしたグローバル企業が5,000社を超え、FortuneGlobal500企業のトップ50社の50%が顧客と、世界の大手企業からの信頼を得ている他、第3者機関からも高い評価を得ています。


UiPathでは、ドラッグ&ドロップでロボットのActibity(アクティビティ)という動作を指定していき、作業や業務を自動化するロボットを開発していくので、説明書を熟読しなくても、直感的に操作できる点が特徴です。
また、始めは必要最低限からスタートして、少しずつプランを拡大していく事も可能なので、不必要な機能を無駄に取り入れることもありません
また、2017年から日本法人も設立し、日本語の動画やサイトが充実していることや、一定の条件で無料試用ができるなど、そのハードルの低さから利用企業が多い点も特徴の1つです。

▼UiPathの詳しい解説はこちら▼
UiPathとは?特徴、価格〜勉強方法まで詳しく解説! | RPA HACK

2.Power Automate

引用元:https://flow.microsoft.com/ja-jp/


Power Automateは、アプリケーションとサービス間の自動ワークフローを作成し、ファイルの同期、通知の受信、データ収集などを行うサービスです。Microsoft製品を含む様々なアプリケーションと連携してタスク自動化を実現します。
2021年3月2日現在、連携できるコネクタの数は460種類もあり、Office 365といったマイクロソフト社製のクラウドサービスはもちろんのこと、Slackなどのコミュニケーションツール、FacebookやTwitterなどのSNS、BoxやSalesforceなどビジネスで一般的に利用されているサービスとも連携する事ができます。

また、Power Automateは組織としての業務の自動化はもちろん、個人の細々としたタスクも自動化出来ます。どこにいてもボタン1つで細々したタスクを実行したり、必要な情報を通知してくれる「Power Automate」は、仕事と生活をサポートしてくれるアシスタントのような印象が受けられます。


Power AutomateにはAndroid、iOS、Windows Phone用のモバイルアプリケーションが用意されています。
アプリケーションを使用することで、場所にとらわれずアクティビティの監視やフローの管理、フローの作成などが可能です。

PowerAutomateには、様々なフローのテンプレートが用意されているため、テンプレートを使用することで、より簡単・スピーディにフローの作成が可能です。
また、直感的に操作を行う事が出来るので、エンドユーザー、開発者、IT管理者など、誰でも使えるようにデザインされています。

RPAの導入をしてみたものの、上手く活用する事ができる人が居ない状況に陥ってしまうという不安も少なく導入する事が出来ます。

▼PowerAutomateの詳しい解説はこちら▼
Power Automateとは? 特徴~勉強方法まで解説! | RPA HACK

プログラミングに自信のない方はRobo Runner

これから自社にRPAを導入することをご検討のRPA導入担当者におすすめの自社サービスを紹介します。導入前に入念に準備をしていても、実際にRPAを導入してみると想定外の困難に直面する可能性はあります。Peaceful Morning株式会社が提供する「Robo Runner」はそうしたRPAに関する「困りごと」をオンラインサポーターが即座に解決するサービスです。

RPA運用でボトルネックとなりがちな引き継ぎや学習、開発やその他RPA導入〜本格稼働までの間に出てくる様々な困りごとを経験豊富な専任サポーターが丁寧に解決します。「Robo Runner」は低コストで、全てのサービスをオンラインで利用できるため、立地を問わず求めるサービスをいつでもどこでも受けることができます。Robo Runnerはあくまでもサポーターとして、RPA開発のサポートをオンラインで行うサービスですので、RPA開発を外部に委託して終わりではなく自社内で発展させられるスキームを望んでいる方にはおすすめです。

▼Robo Runnerの概要や導入事例はこちら▼
https://rpahack.com/category/basic-rpa/rpa-runner

増え続ける物流業界の負担を、RPAで軽減していきませんか

今回は、物流業界におけるRPA導入の現状に関して触れていきました。
近年流行している新型コロナウイルスの影響で、ネットショッピングをする人が更に増えていることと思います。

従来と同様に、人の力で全て行おうとするとこれまで以上に従業員の負担が膨大になってしまい、慢性的な人手不足に陥ってしまいかねません。

現状を打破するためには、業務量そのものを減らす必要があります。人がやらなくても良い作業はRPAに任せる事で、本来使うべき所に時間を割いていきませんか。
そして、従業員の働きやすい環境作りと、お客様への提供価値の向上に努めてみませんか。

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