2019年11月4日、マイクロソフト社がRPA機能を備えた自動化サービス「Power Automate」を発表しました。あのマイクロソフト社が作った自動化サービスということで、注目度も高く気になっている方も多いのではないでしょうか。
今回はRPAの機能が追加され、すべての業務で自動化が可能になった「Power Automate」をご紹介いたします。
Power Automateの使い方を知りたい方はこちらをご覧ください↓
目次
会社概要
言わずと知れたアメリカの大企業マイクロソフト。世界一の富豪にもなったビル・ゲイツ氏とポール・アレン氏によって1975年に設立されました。日本にも進出しており、1986年には日本法人の日本マイクロソフト社が設立されました。
デバイスからクラウドサービスまで多種多様な製品・サービスを開発・提供しており、様々な分野で事業を展開しています。特に有名なのはPCを動かす上で欠かせないコンピュータOS、Windowsと、Word、Excel、PowerPointといったオフィスアプリケーションです。Windows・Office製品ともに圧倒的なシェアを誇り、家庭・オフィスを問わず広く普及しています。
Power Automateとは?
(出典元:Microsoft HPより)
「Power Automate」は、アプリケーションとサービス間の自動ワークフローを作成し、ファイルの同期、通知の受信、データ収集などを行うサービスです。Microsoft製品を含む様々なアプリケーションと連携してタスク自動化を実現します。
2016年11月にリリースされたワークフロー自動化エンジン「Microsoft Flow」に、繰り返し作業の自動化を支援するRPA機能「UI flows」を追加し、新たなブランド「Power Automate」として再リリースされました。
また、Microsoft社が2020年5月、大手RPAベンダーSoftmotive社を買収したことで同社のRPAツール「WinAutomation」もUI flowsで使用することが可能となっています。デスクトップオートメーションに強い「WinAutomation」を活用することで「Power Automate」で自動化できる範囲が拡がります。
後で価格の話が出ますが、日本で販売されているデスクトップ型のRPAツールに比べ価格がリーズナブルなため、近年はこれまで使われていたRPAツールから「Power Automate」に乗り換えるケースも出ています。
データ収集から解析・予測まで最小限のコーディングで実現するプラットフォーム「Power Platform」を構成するサービスの1つでもあります。
Power Automateの特徴
(出典元:Microsoft HPより)
サービスの連携に強い
275種類(2019年12月時点)を超えるサービスに接続し、データを管理出来ます。API対応のアプリケーションは信頼性の高いAPIを使い連携します。APIに対応していないデスクトップアプリケーションやWebアプリケーションはRPA機能「UI flows」を使い連携します。もちろんOffice製品とも連携します。
AIを利用出来る
2019年6月にプログラミングやデータサイエンスの知識がなくても、誰でも簡単にAIを利用出来る「AI Builder」がリリースされています。この「AI Builder」と連携し、AIと組み合わせて利用出来ます。
テンプレートが用意されている
様々なフローのテンプレートが用意されています。テンプレートを使用することで、より簡単・スピーディにフローの作成が可能です。
直感的な操作
すべての人が使える自動化サービスです。エンドユーザー、開発者、IT管理者、誰でも使えるようにデザインされています。
クラウドネイティブ
Microsoft社のクラウド コンピューティング プラットフォーム「Azure」上で稼働しています。セキュアな環境を利用状況に合わせて必要な分だけ利用出来ます。
モバイルでも利用可能
Android、iOS、Windows Phone用のモバイルアプリケーションが用意されています。アプリケーションを使用することで、場所にとらわれずアクティビティの監視やフローの管理、フローの作成などが可能です。
価格
2つのプランが用意されています。
ユーザーごとのプラン
個人ごとのプランです。独自のニーズに基づいて無制限にフローを作成出来ます。
¥1,637/ユーザー/月(2019年12月時点)
フローごとのプラン
フロー単位のプランです。組織全体で利用出来、ユーザー数は無制限です。組織全体の利用フロー数によって価格が変わります。
¥54,555~/月(2019年12月時点)
フリートライアル
ユーザーごとのプランでは無料体験が用意されています。なお、RPA機能の「UI flows」は 正式リリース前のプレビュー版です。
無料体験の申し込みはこちら
https://japan.flow.microsoft.com/ja-jp/pricing/?currency=JPY
勉強方法
公式サイトで提供されている3つの勉強方法をご紹介いたします。
Microsoft Learnで学ぶ
「Power Automate」の概要から基本的なフローの作成方法、モバイルアプリケーションの使用方法など、「Power Automate」の基本を学べます。
https://docs.microsoft.com/ja-jp/learn/modules/get-started-flows/index
Power Automateに関するドキュメントで学ぶ
初級者向け、中級者向け、上級者向け、管理者向けに分かれてドキュメントがまとまっています。より詳しく学ぶことが出来ます。
https://docs.microsoft.com/ja-jp/power-automate/
Microsoft Power Automateコミュニティで学ぶ
「Power Automate」を使う仲間とつながったりアイデアを共有出来ます。専門家から学ぶことも出来ます。
https://powerusers.microsoft.com/t5/Microsoft-Power-Automate/ct-p/MPACommunity
Power Automateをマスターしたい方へ
RPA HACKを運営するPeaceful Morningでは、チャットとWebミーティングによる30日間の伴走サポートで「Power Automate」をマスターし、業務で使えるプログラムの開発までサポートしています。(※Power Automateに含まれるRPA機能「WinAutomation」のサポートも含むコースです。)
月額108,000円からのリーズナブルなコースですので実践的なスキルを身に着け、社内での業務を自動化したい方にオススメです。
まとめ
「Power Automate」は組織としての業務の自動化はもちろん、個人の細々としたタスクも自動化出来ます。どこにいてもボタン1つで細々したタスクを実行したり、必要な情報を通知してくれる「Power Automate」は、仕事と生活をサポートしてくれるアシスタントのような印象を受けました。
「Power Automate」は日々拡張しています。RPA機能の「UI flows」も始まったばかりでこれからどんどん機能強化されることでしょう。「Power Automate」の進化に今後も目が離せません。
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