UiPath AutopilotはUiPath社が提供を開始した、AIを活用した一連の体験を提供する機能です。
文書や画面、コミュニケーション、業務プロセスなどの様々な要素を理解し、操作を実行します。
参考:https://docs.uipath.com/ja/autopilot/other/latest/user-guide/about-autopilot
今回は、UiPath Studio内で使用できるAutopilotに焦点を当てて検証してみました。
目次
UiPath Studioで使用できるAutopilotでは何ができるのか
Autopilotでは、StudioやStudioX、Studio Webの製品群でチャットのように作りたいものなどを文章で送信することによって、自動的にワークフローを生成したりLINQなどのVB.netの式を作成してくれます。
これにより、”正解が出てこなかった”としても開発時間の短縮に繋げることができるかもしれません。
これから、Studioで使用できるAutopilotの機能の一部をご紹介します。
試してみよう
ワークフローの自動生成(アクティビティ検索から)
アクティビティを検索するボックスにプロンプトを打ち込むことで、自動生成が可能になります。
アクティビティ検索はStudioを開いて「Ctrl + T」を押すことで表示することが可能です。
今回は下記のようなプロンプトを入力してみました。
入力プロンプト:ExcelからデータをDataTableで読み取ります。DataTableを繰り返し、国語列の点数が90点以上なら合格。90点未満なら不合格という文字を結果列に代入する。
動画を見てみると間違ったアクティビティが生成されてしまっています。「代入」という単語を入れたりしていますが、実際に生成されるときには無視されてしまったようです。
また、アクティビティごとのプロパティは上手く設定できないことが多いため必ず生成後に見直しが必要となります。
ワークフローの自動生成(注釈)
シーケンスなどのアクティビティに注釈を入れることで、フローの自動生成が可能になります。
今回はシーケンスアクティビティに注釈を入れて自動生成をしてみました。
入力プロンプト:Outlookでメールを送信する。宛先はstr_To変数、Ccにstr_Cc変数を入れる。件名にはstr_Subject変数、本文はstr_Body変数を設定する。
変数を作成していない状態としている状態では生成されたアクティビティのプロパティに設定されるものが異なることが分かります。
現状では、プロンプトを使用しての変数の作成は難しいようですので、設定したい変数などが決まっている場合には事前に変数を作成しておくことで設定の時短につながるかもしれません。
式の自動生成(代入)
代入アクティビティの詳細エディターにプロンプトを打ち込むことで式の自動生成が可能になります。
今回はWhereを使ったLINQ式を作ってもらいました。
入力プロンプト:dt_ExcelDataの日付列が2024/8/15のもののみ抽出するLINQ
最初に入力したプロンプトでは上手く生成が出来なかったので、プロンプトを変更して生成されるように調整を行う必要がありました。
入力するプロンプトによっては、AIが上手く理解できずにエラーとなることがあるので、プロンプトは出来るだけ具体的に記載をすることを心がける必要がありそうです。
総括
いかがだったでしょうか。UiPathも少し前から生成AIを取り入れる動きをしており、RPA業界にも生成AIの波が来ています。
さまざまなツールでAIを使った効率化が出来るようになっている一方で、出力(生成)されたものが正しいかどうかを判断する能力が必要になってきています。
まだまだ生成AIは”答えを教えてくれるもの”というよりも、AIが生成したものを”人の手でブラッシュアップして利用していくもの”という状態です。
生成AIは日々成長を遂げているので、生成AIに負けないようにスキルアップを目指して頑張っていきたいですね。
RPA導入へ一歩踏み出そう
UiPathのAutopilotがどのようなことができるのか、イメージはつかんでいただけたでしょうか。
AIを上手く使って開発の効率化ができれば、これまで「やりたいけれど手が回らない」と諦めていた様々なことができるようになります。注意点をきちんと押さえつつ、最大限活用して開発を時短し別のことにもチャレンジしましょう!
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