国産RPAツールも多くリリースされ、戦国時代となっていく中、2018年から注目されているキーワードが「クラウド型RPA」。RPA HACKでも過去、クラウド型RPAについて特集してきました。
今回は、ネコのマークのロゴでお馴染みのクラウド型RPAソフトウェアの代表的なツールである「Robotic Crowd」をご紹介します。
※ちなみにロゴのネコのお名前は「トクイさん(仮)」
過去のクラウド型RPA特集はこちら↓
会社概要
Robotic Crowdを作っているのは、株式会社チュートリアルです。2014年に代表の福田さんが立ち上げたチュートリアル。UiPath日本法人ができる前からUiPathを扱うなどRPA導入コンサルティング実績が豊富な同社が2018年9月に正式リリースしたのがクラウド型RPA「Robotic Crowd」です。
チュートリアル社の由来は、福田さんと徳井さんで創業しあの有名お笑いコンビにちなんで付けられたという噂が…。
Robotic Crowdとは?
ローンチ時点で既にウォンテッドリー社やディー・エヌ・エー社などの上場企業に導入されていたRobotic Crowd。
Robotic Crowdは、申し込んだらすぐにロボットを稼働できるSaaS型のRPAプラットフォームであり、代表の福田さんはRobotic Crowdを将来的にすべてのシステムがWeb上にのるという考えのもと、あえてデスクトップ端末の操作は排除したと語っています。
以前、RPA HACKでは、ウォンテッドリー社におけるRobotic Crowd活用事例を紹介しました。
Robotic Crowdの特徴
・ソフトインストール環境設定不要
RPAツールの場合、デスクトップ型であればデスクトップにソフトウェアをインストール、サーバー型であればサーバーを構築してソフトウェアをインストールする必要があります。
しかし、Robotic Crowdはクラウド型RPAのため、ソフトウェアのインストール、環境構築は不要、Googleクロームですぐに始められる点が特徴です。
・コードベースで編集可能
JavaScriptのコードを埋め込んで実行することができます。また、ifを使った条件分岐やFor Eachなどの繰返し処理が可能です。
・バックエンド処理可能
デスクトップ型RPAを使っている時に起きる問題としてあるのが、ロボが稼働している時にPC操作ができないこと…。
Robotic CrowdであればPCの操作をしながらロボを稼働させたり、PCを閉じていても動作させることが可能です。
・見やすいUI
シンプルできれいなUI。個人的にとても好きです。
UiPathでいうアクティビティの部分がアクションという名称になっています。
・料金は月額100,000円から
ロボット2台まで使い放題で月額100,000円で多人数でのアクセスが可能なので、設定用・実行用ライセンスを別々に購入する必要がありません。
製品特徴から考えるこんな企業にオススメ
製品機能から考えた時にオススメするユーザーです。
・Googleのスプレッドシートを使って仕事をしているなど、Web上である程度の仕事が完結している企業
デスクトップ上での操作ができないのでExcelなどデスクトップ上での作業をほとんど行わないで仕事をしている…という企業向けです。(Robotic Crowdの導入を期に、デスクトップ上での仕事をなくしてみてはいかがでしょうか?)
・すぐに始めたい、ライトに始めたい企業
環境構築が必要ない、月額100,000円から始められるツールですので、ライトに始めたいという企業向きです。
・Macユーザーが大半の企業
RPAツールはWindows環境で動くツールが多いため、Macユーザーが多い企業は検討してみて下さい。
・他RPA製品との併用導入を考えている企業
DeNAさんがBlueprismとRobotic Crowdを併用しており、そのような使い方もあります。
まとめ
現状、国内でクラウド型RPAツールでいうとRobotic CrowdとBizteX cobitの二強ですが、2つのツールを見た感想として
・Robotic Crowdはコードを埋め込めたり素人からこだわりの玄人まで使えるツール
・BizteX cobitはとにかく使いやすさにこだわったツール
といった印象です。
また、先日の福田さんのRPALT登壇の際には、今後の開発機能としてレコーディングによる簡易設定を用意したいと話しており、より簡単に使える!という方向へのRobotic Crowdの進化も楽しみです。
クラウド型RPAをご検討の場合はまずは問い合わせをしてみてください!
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