AI-OCRとは、画像に含まれる文字を読み取り、データとして変換できるOCR(Optical Character Recognition)にAI技術を組み合わせ、文字認識や帳票処理の精度・柔軟性を高めたツールです。
紙の申込書や請求書、注文書などをデータ化できるため、入力作業の手間や人的ミスを減らす手段として活用されています。
一方で、「まずは無料で試したい」「無料で使い続けられるAI-OCRはあるのか」と考えている方も多いのではないでしょうか。
AI-OCRの「無料」には、完全無料で利用できるものだけでなく、無料枠や期間限定の無料トライアルも含まれます。そのため、導入前に「どこまで無料なのか」を確認することが重要です。
この記事では、無料または無料期間があるAI-OCR・OCR10種類について、無料範囲や特徴を比較します。AI-OCRの導入を検討中の方は、自社に適した製品を選ぶ際の参考にしてください。

\ AI-OCR無料トライアル実施中 /
目次
AI-OCRとは?
AI-OCRとは、紙媒体の文書や画像を読み取ってデータ化するOCRに、AI技術を組み合わせた仕組みです。
従来のOCRは、活字やレイアウトが決まった帳票の読み取りを得意としていました。一方、AI-OCRではAIを活用することで、手書き文字やレイアウトの異なる帳票などにも対応しやすくなっています。
たとえば、以下のような業務に活用できます。
- 請求書や注文書のデータ入力
- 申込書やアンケートのデータ化
- 手書き帳票の読み取り
- 領収書や伝票の情報抽出
- 読み取ったデータの基幹システムへの登録
製品によってはRPAやAPIと連携し、文字を読み取るだけでなく、その後のデータ入力まで自動化できます。
関連記事:AI-OCRとは?OCRとの違いやメリット・デメリット、製品の比較ポイントを解説
AI-OCRの「無料」は3種類ある
無料で利用できるAI-OCRを比較する際は、まず無料提供の仕組みを確認しましょう。
「無料」と記載されていても、継続して無料で使えるとは限りません。
| 無料の種類 | 特徴 | 向いているケース |
|---|---|---|
| 完全無料 | 期間を限定せず無料で利用できる | 少量の帳票や簡単なOCRを継続して使いたい |
| 無料枠 | 一定の処理量や機能まで無料 | 開発や小規模な検証から始めたい |
| 無料トライアル | 一定期間・枚数のみ無料で利用できる | 本格導入前に精度や操作性を確認したい |
企業で本格的にAI-OCRを導入する場合は、無料で利用できるかだけでなく、実際の帳票を読み取った際の精度や処理枚数、外部システムとの連携まで確認することが重要です。
無料または無料期間があるAI-OCR・OCR10選【比較表】
無料または無料期間があるAI-OCR・OCRを比較すると、以下のようになります。
なお、本記事では「AI-OCR 無料」でツールを探している方の参考になるよう、AI-OCR製品に加えて、Google DriveやOneNoteなどの一般的なOCR機能も含めて紹介しています。
| 名称 | 無料区分 | 主な無料範囲 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| AI JIMY Paperbot | 無料トライアル | 14日間・AI-OCR30枚まで | AI-OCR・生成AI・RPAを組み合わせ、読み取り後の入力まで自動化可能 |
| Google Drive | 無料利用可能 | Google DriveのOCR機能 | PDFや画像から文字を抽出可能 |
| Microsoft OneNote | OCR機能 | 利用環境に応じてOCR機能を利用可能 | 画像やファイルの印刷イメージから文字を抽出可能 |
| Azure AI Document Intelligence | 無料枠 | Free(F0)レベルあり | 文書からテキスト・項目・表などを構造化して抽出可能 |
| LINE WORKS OCR | 無料トライアル | 30日間 | ブラウザ型とAPI型があり、帳票のデータ化に対応 |
| DEEP READ | 無料トライアル | 2週間 | 印字・手書き文字に対応 |
| SmartRead | 無料トライアル | 最大500枚 | 非定型帳票やRPA・API連携にも対応 |
| User Local 無料手書きOCR | 完全無料 | 法人・個人とも無料 | 手書き帳票をブラウザ上でデータ化可能 |
| スマートOCR | 無料トライアル | 5日間・100枚まで | 非定型帳票や手書き文字にも対応 |
| ReiWorQ AI-OCR | 無料トライアル | トライアルあり | 手書き書類などのデータ化に対応 |
完全無料で使い続けたい場合と、企業向けAI-OCRを無料トライアルで比較したい場合では、選ぶべき製品が異なります。
本格導入を前提に製品ごとの料金や機能を比較したい場合は、以下の記事も参考にしてください。
関連記事:【2025年最新】AI-OCR比較10選|選び方・価格・導入時の注意点を解説

\ AI-OCR無料トライアル実施中 /
1.AI JIMY Paperbot
「AI JIMY Paperbot」は、帳票の読み取りからデータ入力までを一連の流れで自動化できるAI-OCRです。
AI-OCRだけでなく、生成AIやRPA機能も搭載されているため、文字を読み取ってCSVへ出力するだけでなく、基幹システムなどへの入力まで自動化できます。
無料トライアルでは14日間、AI-OCRを30枚まで利用できます。また、AI帳票仕分けやAI項目抽出、表抽出、RPAなども無料トライアルの範囲で利用できます。
「OCRの読み取り精度だけでなく、その後の入力業務まで自動化したい」という企業に適した製品です。
2.Google DriveのOCR機能
Google Driveでは、PDFや画像ファイルをGoogleドキュメントで開くことで、画像内の文字をテキストへ変換できます。
JPEG・PNG・GIFなどの画像やPDFに対応しており、専用のOCRソフトを導入せずに利用できる点が特徴です。
ただし、Google DriveのOCR機能は、企業向けAI-OCR製品のように帳票の自動仕分けや項目抽出、基幹システムへの連携までを前提としたサービスではありません。
少量のPDFや画像から文字を抽出したい場合に適しています。
3.Microsoft OneNote
Microsoft OneNoteには、画像やファイルの印刷イメージから文字を抽出するOCR機能があります。
画像をOneNoteへ挿入した後、「画像からテキストをコピー」することで、認識した文字をOneNoteやWord、Outlookなどへ貼り付けられます。
複数ページのファイルについても、印刷イメージから文字を抽出できます。
ただし、OneNoteはAI-OCR専用製品ではありません。また、Web版では画像からのテキストコピーに対応していないため、利用環境にも注意が必要です。
画像やスキャン資料から簡単に文字を取得したい場合に向いています。
4.Azure AI Document Intelligence
「Azure AI Document Intelligence」は、Microsoft Azureが提供する文書解析サービスです。以前は「Azure Form Recognizer」という名称で提供されていました。
文書から文字だけでなく、項目・値・表などを抽出し、構造化されたデータとして利用できます。
請求書や領収書などの事前構築済みモデルに加え、自社独自の帳票に合わせたカスタムモデルを利用することも可能です。
Free(F0)レベルが用意されているため、開発や検証段階で無料枠を活用できます。
APIを利用して自社システムへAI-OCRを組み込みたい企業や開発者に向いています。
5.LINE WORKS OCR
「LINE WORKS OCR」は、文書・画像・PDFなどから文字情報を読み取り、データ化できるAI-OCRです。
ブラウザ上で利用できる「LINE WORKS OCR Reader」と、システムへ組み込める「LINE WORKS OCR API」が提供されています。
OCR Readerは、帳票をアップロードしてOCRを実行する仕組みのため、専門的な開発をせずに利用できます。
LINE WORKS OCR Readerには30日間の無料トライアルが用意されています。実際の帳票を使い、認識精度や操作感を確認してから導入を検討できます。
6.DEEP READ
「DEEP READ」は、印字文字だけでなく手書き文字にも対応したAI-OCRです。
定型帳票・非定型帳票に利用でき、読み取った結果を画面上で修正したり、CSV形式で出力したりできます。
2週間の無料トライアルアカウントが用意されているため、自社で扱う帳票との相性を確認してから導入できます。
手書きの申込書やアンケートなどを扱う企業は、実際の帳票を使って精度を確認するとよいでしょう。
7.SmartRead
「SmartRead」は、AIを活用してさまざまな文書をデータ化できるAI-OCRです。
Web APIによる業務システムとの連携や、UiPath・BizRobo!・WinActorなどのRPA製品との連携にも対応しています。
無料トライアルでは最大500枚まで処理できます。自社の帳票を利用して、読み取り精度や操作性を確認できます。
OCR単体での利用だけでなく、読み取り後の処理も含めて業務を自動化したい企業に向いています。
8.User Local 無料手書きOCR
「User Local 無料手書きOCR」は、手書き書類をブラウザ上でデータ化できるOCRサービスです。
インストール不要で利用でき、読み取る場所を指定したうえで手書き書類をアップロードすると、ExcelまたはCSV形式でデータを出力できます。
法人・個人を問わず完全無料で利用でき、利用量にも制限を設けていない点が大きな特徴です。
まずOCRを試してみたい場合や、決まったフォーマットの手書き書類を継続的にデータ化したい場合に検討しやすいでしょう。
9.スマートOCR
「スマートOCR」は、定型帳票だけでなく、非定型帳票や手書き文字にも対応したAI-OCRです。
Webブラウザのほか、PC・スマートフォンアプリ、APIなど複数の利用方法があります。
0円トライアルでは5日間、100枚までOCR変換を試せます。
自社で実際に使用している画像や帳票をアップロードし、認識率や操作方法を確認してから本格導入を検討できます。
10.ReiWorQ AI-OCR
「ReiWorQ AI-OCR」は、手書き書類などの読み取りに対応したAI-OCRです。
大量の書類をデータ化することで、手入力にかかる作業時間や入力ミスの削減につなげられます。
無料トライアルが用意されているため、本格導入前に読み取り精度を確認できます。
トライアルで利用できる期間や条件については、申し込み時に確認しましょう。
無料AI-OCRの選び方
AI-OCRは、単に「無料で使える」という理由だけで選ぶのではなく、自社の帳票や業務に合っているかを確認することが重要です。
完全無料・無料枠・無料トライアルのどれか
まず、無料で利用できる範囲を確認しましょう。
継続的にコストをかけずに利用したい場合は完全無料のサービスが候補になります。一方、企業で大量の帳票を処理したい場合は、有料製品の無料トライアルを活用して精度を検証する方法が適しています。
無料期間だけでなく、本格導入後の料金や処理枚数まで確認して比較しましょう。
「手書き」「印字」のどちらに対応しているか
AI-OCRを選ぶ際は、実際に読み取りたい書類に対応しているか確認する必要があります。
請求書や注文書などの印字帳票が中心なのか、アンケートや申込書などの手書き帳票が多いのかによって、適した製品は異なります。
また、同じ「手書き対応」であっても、自社の帳票では期待した精度が出ない場合があります。
そのため、無料トライアルを利用できる場合は、サンプル帳票ではなく実際の業務で使用している帳票を読み取って精度を確認することが重要です。
OCRの認識精度について詳しく知りたい場合は、以下の記事も参考にしてください。
関連記事:OCRの精度を上げる7つのコツと文字認識に影響を与える要素を解説
定型帳票・非定型帳票のどちらに対応しているか
請求書や注文書などは、取引先によってレイアウトが異なる場合があります。
決まった位置から文字を読み取る定型帳票向けの機能だけでは、フォーマットが異なる書類を処理する際に設定作業が増える可能性があります。
複数の取引先から異なる形式の帳票が届く場合は、非定型帳票の読み取りや自動仕分けに対応しているか確認しましょう。
外部システムと連携できるか
OCRで文字を読み取っただけでは、後続のシステムへ入力する作業が残る場合があります。
CSVやExcelへ出力できるか、APIやRPAによって既存システムへ連携できるかも確認しましょう。
AI-OCR導入による効果を高めるには、「読み取り」だけでなく、その後の業務まで含めて自動化できるかを確認することがポイントです。
セキュリティに問題がないか
AI-OCRでは、顧客情報や取引情報などを含む書類をクラウド上へアップロードする場合があります。
通信・保存時の暗号化、アクセス権限、データの保管方法、アップロードしたデータがどのように扱われるのかなどを確認しましょう。
特に、完全無料のOCRサービスへ機密情報をアップロードする際は、利用規約やセキュリティ方針を事前に確認することが重要です。
無料AI-OCRを利用する際の注意点
無料版には処理枚数や機能の制限がある
無料トライアルや無料枠では、利用できる枚数や期間、機能に制限が設定されているケースがあります。
試験的な利用では問題なくても、毎月数千枚の帳票を処理する場合は無料範囲では足りない可能性があります。
本格導入する場合は、月間の帳票枚数を把握したうえで有料プランの費用も確認しましょう。
読み取り結果を100%正しいと判断しない
AI-OCRを利用しても、すべての文字を必ず正確に読み取れるわけではありません。
画像の解像度や文字のかすれ、レイアウト、手書き文字などによって認識精度が低下する可能性があります。
金額や口座情報など、誤認識による影響が大きい項目については、人による確認工程を残すことも検討しましょう。
無料で試すだけで終わらず業務全体を見る
OCRの認識精度だけを確認し、「精度が高いから導入する」と判断すると、期待した業務効率化につながらない場合があります。
読み取り前のスキャン、帳票の仕分け、読み取り結果の確認、その後のシステム入力まで含めて、どの工程を削減できるのか確認しましょう。
「AI-OCRを入れたものの期待したほど使えない」となる原因や対策については、以下の記事でも解説しています。
関連記事:AI-OCRは実務で使えない?導入後の課題をクリアするポイントを解説!
無料トライアルでは実際の帳票で精度を確認しよう
AI-OCRは、製品ごとに得意とする帳票や機能が異なります。
そのため、企業での導入を検討している場合は、カタログ上の認識精度や機能だけで判断せず、自社で実際に使用している帳票を無料トライアルで読み取ることがおすすめです。
確認する際は、以下のようなポイントを比較しましょう。
- 手書き文字・印字文字を正しく読み取れるか
- 異なるレイアウトの帳票を処理できるか
- 表や明細行を正しく抽出できるか
- 修正作業にどの程度時間がかかるか
- 読み取り後のシステム入力まで自動化できるか
- 月間の帳票枚数に対して費用対効果が合うか
AI-OCRが実際の業務でどのように活用されているか知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
関連記事:AI-OCRの業務別&業界別事例15選|OCRとの違いや種類、活用シーンを解説
まとめ
無料で利用できるAI-OCR・OCRには、完全無料で使えるサービスだけでなく、無料枠や期間限定の無料トライアルがあります。
「無料」という言葉だけで選ばず、自社で利用したい帳票の種類・処理枚数・認識精度・システム連携まで確認することが重要です。
簡単な文字抽出であれば無料のOCR機能でも対応できる場合があります。一方、大量の帳票処理や手書き・非定型帳票への対応、読み取り後の入力自動化まで行いたい場合は、企業向けAI-OCRの無料トライアルを活用して比較するとよいでしょう。
AI-OCRの機能や料金を比較しながら導入を検討したい方は、「AI JIMYサービス資料」もご活用ください。

\ AI-OCR無料トライアル実施中 /


コメントを残す