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AI化とは?ITとの違いやDXとの関係性、導入によるメリット・デメリットを解説

AI化とは?ITとの違いやDXとの関係性、導入によるメリット・デメリットを解説

AI技術の進化により、現在では多種多様な業界・分野での活用が進むなか、まだまだAIの概要や利用できる機能などについて把握しきれていない方が多いのではないでしょうか。この記事では、ビジネスシーンで見聞きすることの多い「AI化」について解説します。

ITとの違いやDXとの関係性、AI技術を導入するメリット・デメリットについても触れているので、DXの導入を検討する方やDXについてさらに知りたいと考える方はぜひ参考にしてください。

DXboost

AI化の概要|IT(IT化)との違い

ここではまず、AI化の概要とIT(IT化)との違いについて解説します。それぞれの特徴と違いについて押さえ、DXに関する知識を深めましょう。

AI化とは

AI化とは、人間が従事する業務や作業をAIに学ばせ、AIが人間の代わりに取り組んだり、サポートさせることです。AIは膨大なデータを収集し分析する能力に加えて、自主学習した内容を通じて自ら判断する能力を有しています。

人間では全体把握が難しい巨大なデータ群を指すビッグデータの登場によってAIはさらに進化し、現在では囲碁や将棋といった一手で勝敗の行方が変わるゲームやスマートフォンの音声アシスタント機能、生活には欠かせない家電用品などにまで導入されています。

ほかにも、大手企業の問い合わせ窓口やサポートセンターをAIを導入したチャットツールで代用することもあります。これらを一言で表したものがAI化であり、現在ではビジネスシーンでも幅広く浸透しています。

ITの概要とAIとの違い

ITは、日本語で情報技術を指す「Information Technology」の略称です。コンピューター技術の総称を指すことが多く、IT化は通信技術を活用し、これまでのアナログ的な業務をデジタルに変えることを表します。人工知能を指すAIと似ていますが、どちらも大きく意味が異なるので注意しましょう。

IT化はハードウェアやソフトウェア、通信技術の3項目で成り立っており、業務効率化や生産性向上を目的に、積極的なIT化の投資に取り組む企業が増加しています。

参考:経済産業省|中小企業のデジタル化に向けて

AIとIoTの違いと関係性

AIは人工知能を指す略称であり、一方のIoTは、モノをインターネットに接続する技術を指します。AIはIoTを最大限に活用する上で欠かせない存在であり、その関係性は深いといえます。IoTの活用には、センサーから取得できる情報を取得し、高度な処理を行う機能が欠かせないためです。

IoTは「Internet of Things」の略語で、モノをインターネットに接続する技術という意味があります。IoTによってパソコンやスマートフォンといった通信機器のほか、通信することを目的としていないモノもインターネットに接続することが可能になりました。

AI技術を取り入れると、インターネット上の情報やデータと、IoTを介したモノとのデータを照合し、適切な判断が可能になります。これからの社会ではすでにインターネットに接続可能な機器やモノにAIが組み込まれ、将来的には多種多様な業界・分野での生産性向上や、企業の新たな価値を作り上げる際にも役立つと考えられます。

AI導入のメリット

ここでは、AIを導入するメリットについて解説します。

  • 業務効率化
  • 生産性向上
  • ミス・事故の防止・軽減
  • コスト削減
  • 顧客満足度の向上
  • 高精度なデータ分析・予測
  • 安全性の向上
  • 遠隔コミュニケーションの実現

どのようなメリットなのか、詳細をみていきましょう。

業務効率化

ビジネスシーンにAIを導入することで、従来は人の手によって行われていた業務をAIに任せることができます。現在はすべての業務を任せることはできませんが、AIの進化によって、任せられる業務数は増えると考えられています。

特に、土木・建築業界では「きつい」「汚い」「危険」から成り立つ「3K」と呼ばれる業務も、AIに任せることで、業務負担の軽減につなげ、安全性を保った作業が可能になります。人間の労働負担を軽減できるので、命の危険と隣り合わせの現場作業には大きなメリットとなるでしょう。

生産性向上

AIをビジネスシーンに導入すると、人間のようにモチベーションや体調などに左右されないため、安定した作業が可能になります。

人間が業務に取り組むなかでは、一定のモチベーションや万全の体調が必要です。モチベーションが低下したり体調が優れなかったりすると業務に支障をきたし、思いがけないミスを招くなど、生産性を下げる可能性があります。

AIにはそのような心配がないので、さまざまなビジネスシーンに有効といえるでしょう。

ミス・事故の防止・軽減

ミスや事故の防止や軽減にもAIは有効です。業務効率化と共通しますが、命の危険と隣り合わせの業務やミスの許されない業務、細かな数字を取り扱う業務にAIを活用することで、ヒューマンエラーによるミスや大きなトラブルの防止・軽減につなげられます。

AIが取り込むデータによっては、機械のエラーを自動検知できるため、機械トラブルによる事故を未然に防ぐこともできます。

最近ではAIによる自動運転技術も進化しています。技術の進化により一般道でも適用される社会になれば、アクセルとブレーキの踏み間違いによる自動車事故を減らすことも実現できるでしょう。

コスト削減

AIに加え、ロボットによって業務の自動化が可能になるRPA(Robotic Process Automation)を活用することで、人件費の削減につなげられます。最近ではサポートセンターの受付をAIを介して行う企業も増加しています。

問い合わせ業務をAIが行うことで、顧客や社内からの簡単な質問に自動で対応することができます。さらに技術が進化すればあらゆる業務をAIに任せられるので、残業時間や休日出勤に生じる休日手当などの費用も削減できます。

顧客満足度の向上

AIのなかでも得意とするものは、膨大なデータを取得・分析し、予測する作業です。この特徴を活かせば、市場や顧客ニーズを的確に把握することができます。市場や顧客ニーズを正確に把握した状態で事業展開させれば、顧客満足度の向上につながります。

高精度なデータ分析・予測

AIは膨大なデータも迅速に取得・分析できるので、人の手で情報収集や分析を行っていたときに比べて、高精度な判断・予測が可能になります。取得・分析したデータを企業の経営戦略に反映させれば、ニーズを捉えた商品・サービスの提供が実現し、業績アップにも期待できるでしょう。

実際、コカ・コーラ ボトラーズジャパンでは、AIによる予測結果を通じて各自動販売機における最適な品ぞろえなどの分析データを取得し、設置環境に応じた最適なサービス提供を実現させています。

参考:コカ・コーラ ボトラーズジャパンが進めるDXとは? 加速する営業現場におけるデジタル化の取り組みを紹介! | コーポレートブログ

安全性の向上

AI機能を持つカメラを生産ラインに設置すると、生産した商品のなかにある不良品を検知し、出荷を予防します。不良品によるケガや事故などのトラブルも防げるので、安全性の向上につなげられます。

またAIは温度や湿度などの異常も検知できるので、工場内で作業する従業員の命を守るシステムにも活用されています。

遠隔コミュニケーションの実現

AIを取り入れたIoT技術は現在、顧客と店員や従業員同士の距離を縮めることにも寄与しています。例えば、新型コロナウイルスによって多くのお店・企業で非対面でのコミュニケーションが求められた際、リモート接客やリモート会議が積極的に取り入れられました。

2020年、東急ハンズでは産休の従業員やリモート勤務の従業員のアバターを作成し、遠隔地から商品を提案・訴求するデジタルストアの実証実験が行われています。実験ではUV特集コーナーにアバター特設ブースが設営され、UV対象商品に精通したスタッフがお客様のニーズに合わせた商品を案内したそうです。

参考:東急ハンズ|アバター遠隔接客の活用で非対面接客と省力化! デジタル技術を使った新たな店舗体験を提供 ~東急ハンズ渋谷スクランブルスクエア店にて実証実験~

AI導入のデメリット

AIの導入にあたってはいくつかのデメリットがあることにも留意しなければなりません。具体的にどのようなことがデメリットになり得るのか、詳しく見ていきましょう。

失業

AIの導入目的の多くは、単純作業などの業務効率化や、高齢化社会による人材不足の解消など、人間に代わって作業に従事させることです。そのため、AIが今以上に進化すれば、これまで人間でなければ進められなかった業務までもAIで行えるようになり、多くの失業者が生まれる可能性があります。

特に近年では自動運転技術のめざましい発展により、一般道での使用が認められれば、ドライバー業という業種そのものがAIに代わり、なくなってしまう可能性があります。

AIの需要が高まれば、次第にAI技術に精通したクリエイティブ職の需要が高まると考えられます。すべての業務がAIに代替されるわけではないものの、現在異業種で活躍する方のなかには、失業に対する不安に戦々恐々とする方もいるでしょう。

情報漏洩の懸念

情報漏洩に対する懸念もAI導入におけるデメリットです。例えば企業の経営戦略を策定する目的からAIに顧客情報や機密情報を取り込む場合、ネットワークを通じて外部からのハッキングによって、取得した情報が漏れるなどのトラブルにつながる恐れがあります。

外部に限らず従業員のヒューマンエラーによって情報漏洩が起こる可能性もあることから、社内全体でセキュリティに関する教育を実施したり、セキュリティ関連に精通した人材を確保したりするなどの取り組みが必要です。

リスク管理

AIの使用にあたっては、リスク管理に対する取り組みも必要です。例えば社内システムにトラブルが生じた場合、システムに紐付いた機器がすべて停止し、業務が進められなくなる可能性があります。

AI技術を有する人材が社内にいない場合、解決するまでに多くの時間がかかるでしょう。業務が進まなくなれば、業務効率化どころではなくなってしまいます。

AIを導入するとさまざまなメリットが得られます。その一方でAIだからこそ適切な管理が必要であることを念頭に置く必要があるでしょう。

AIの思考プロセスが不明確

AIには情報収集が迅速で、膨大なデータも高速で処理できる特徴があります。しかし、高速で処理するからこそ、どのような思考プロセスで判断・結果に至ったのかを人間が把握することは困難です。

例えば、2016年に行われた囲碁AIとプロ棋士による勝負において囲碁AIが圧勝したニュースです。強みや弱点については推測が立っているものの、圧勝したプロセスは未だ不明のままです。この一例を業界では「AIのブラックボックス問題」と呼び、AIが導き出した結論を最適と判断してよいものなのか疑念が残る点もデメリットといえるでしょう。

参考:圧勝「囲碁AI」が露呈した人工知能の弱点 – 日本経済新聞

コストの増加

AIの導入によって業務の自動化がなされ、人件費の削減につながるといったメリットがあります。しかしAIには、導入費用をはじめとしたいくつもの費用がかかることにも注意が必要です。

AI搭載型のシステムを社内に導入する場合、運用や管理面でAI技術に精通した人材が必要です。適切な人材が確保できなければ、万が一システムにトラブルが生じた場合、社内全体の業務がストップすることになるでしょう。

AIの導入に際しては、導入前後でかかる費用やランニングコストをあらかじめ計算し、費用対効果を考慮することが大切です。

DX推進にAIを活用するポイント

経済産業省を中心に、日本ではさまざまな企業へDX推進を推奨しています。DX推進にAIを活用する企業も増加傾向にありますが、具体的にどのようなポイントを押さえることが必要なのでしょうか。

DXの目的・方向性を明確にする

まずはAIを使う目的、方向性を明確にしましょう。AIにはさまざまな機能があり、業務の効率化や自動化などにつなげられます。AIに任せたいことやどのようなことを成し遂げたいのかを明らかにしておくことで、目的に合わせたAI技術が選びやすくなります。

推進体制を整える

次に推進体制の整備です。DX推進に際し、社内全体で準備を整えておくことで、適切な運用が可能になります。有識者が社内にいないときやAI技術に関する研修が必要と判断した場合は、DXやAIを専門とする外部業者との連携も方法のひとつです。

Peaceful Morningでは、DX推進を加速させるプロ人材を紹介するサービス「DXBoost」を提供しています。(※)グループ600万名を超える人材データベースから、貴社に最適なDX人材を即日ご提案できるため、スピード感を持ってDXを推進できます。

DX人材の不足に課題をお持ちの企業のご担当者様は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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※Peaceful Morningはグロース市場上場のクラウドワークス社のグループ会社です

AI技術を導入する

社内でDX推進に向けた整備が終わったら、次は実際にAI技術を導入します。AIが得意とすることは膨大なデータの迅速な収集・分析です。AIに取り込むデータが高品質であるほど、AIの性能は優れ、効果を最大限に引き出せるといえます。

AIによるデータ収集・分析・活用までのプロセスを確立させたあとは、AIが分析したデータや学習結果をもとに、自社商品やサービスの改善と最適化を図りましょう。AIが解析したデータの確認や予測モデルの構築を行うことで、AI技術の精度向上に期待できます。

分析・評価・改善

サービスの改善・最適化が終わった後は、結果を分析・評価します。定性・定量のどちらも交えた費用対効果をもとに評価することで、自社にとって最適な技術やツールがわかり、AI技術の改善に役立ちます。

技術のアップデート

AIのデータや学習結果の内容によっては、アップデートが必要になる場合もあります。AI技術のアップデートには有識者が欠かせないため、必要に応じてアップデートを実施し、技術の精度を高めましょう。

DXによる変革を浸透させる

最後に、社内変革の土台を作るため、AI技術の重要性や必要性について社内全体で共有しましょう。全体共有することで、変化の激しい業界でも迅速な対応が実現し、企業の競争力強化につなげられます。

まとめ

AI化とは、人間が行う業務・作業を人工知能を使いサポートにつなげることです。AIを活用した業界は増加傾向にあり、業務効率化や自動化によって企業競争力の強化を図る企業も増えています。

AIを導入するためには、AIを使ってどのようなことを成し遂げたいのか目的を明確にすることが大切です。自社に在籍する開発メンバーだけではAI導入が難しいなどの懸念がある方は、この機会にPeaceful Morningの「DX Boost」をぜひご活用ください。

DXboost※Peaceful Morningはグロース市場上場のクラウドワークス社のグループ会社です

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