コミュニケーションツールとは、意思疎通や情報共有などを行う際に利用されるツールの総称であり、連絡のためのチャット機能に加え、ファイル共有や音声・ビデオ通話などの機能を備えているツールが多いです。コミュニケーションツールを使うことで連絡や情報共有にかかる時間が大幅に短縮され、全体的に見てコミュニケーションコストが削減されるというメリットがあります。
コミュニケーションツールにはたくさん種類があるので用途に応じて適切なツールを選ぶことが重要になります。本記事を参考に自分に合ったツールを選びましょう。
多機能を備えているツール
コミュニケーションツールには様々な機能があり用途に特化したツールもありますがチャットツールは多くの機能を備えています。チャットツールはメールとは違い気軽に連絡を取り合うことができる点が特徴です。1対1のダイレクトチャットを送ることができるだけでなく、プロジェクトや部署毎のグループをつくりコミュニケーションをとることも可能です。私生活において日本ではLINEをチャットツールとして利用する方がほとんどです。しかしビジネスにおいては別のツールも利用されています。ここでは、ビジネス用途に応じた機能を兼ね揃えているおすすめチャットツールを3つ紹介します。
Chatwork
Chatworkは国内利用者数No.1の中小企業向けのビジネスチャットツールです。
チャット機能に加え、タスク管理、ファイル管理、音声通話機能があります。1つの用途に特化したツールではなく多くの機能を備えているので、はじめに導入するコミュニケーションツールとしてはChatworkや下記に紹介しているSlack、Microsoft Teamsが適しています
特徴
・社内外の誰とでも繋がれる
Chatworkを利用している人であれば、社内外問わずメッセージをやりとりすることができます。
・導入企業313,000社を超える導入実績
Chatworkは30万社以上の導入実績があり、あらゆる業種・職種の方が利用しています。はじめてコミュニケーションツールを導入する企業でも業種・職種問わず安心して取り入れることができます。
・Chatwork以外のサービスと連携してカスタマイズができる
TwitterやGmailなどのサービスと連携して、各サービスとの通知情報をチャットに集約することができます。
料金
フリー:無料で試したい企業・個人向け
料金 |
1ユーザー/月 ¥0 |
機能 |
・コンタクト無制限 |
ビジネス:業務で利用したい企業・個人向け
料金 |
1ユーザー/月(年間契約)¥500 |
機能 |
・コンタクト無制限 |
エンタープライズ:管理機能を強化したい企業向け
料金 |
1ユーザー/月(年間契約)¥800 |
機能 |
・コンタクト無制限 |
Slack
Slackは2013年にアメリカで発表されたチャットツールで2017年11月に日本語版がリリースされました。2013年の発表から5年で800万人以上のユーザーが利用しておりユーザー数は世界2位となっています。
Chatworkと同様、タスク管理、ファイル管理、音声通話機能があります。Chatwork同様1つの用途に特化したツールではなく多くの機能を備えているので、コミュニケーションツールを初めて導入する方におすすめのツールの1つです。
特徴
・他ツールとの連携ができる
Twitterなどの他ツールと連携することで、通知情報をチャットに集約することができます。
・やり取りの検索、管理ができる
検索機能を使うことで、人やグループ、期間などでフィルターをかけることができるので自分が探しているメッセージに簡単にたどり着くことができます。
・メッセージの修正、削除ができる
メールでは送信したメッセージを修正や削除をすることはできませんが、Slackだと送信後もメッセージを修正、削除をすることができます。
・絵文字でリアクションが可能
メッセージに返信を返す代わりに絵文字でリアクションをすることで、メッセージを確認したことを伝えることができます。
料金
フリー:Slackを無料で試したい企業向け
料金 |
1ユーザー/月 ¥0 |
機能 |
・コンタクト無制限 |
スタンダート:中小企業向け
料金 |
1ユーザー/月(年間契約) ¥850 |
機能 |
・コンタクト無制限 |
プラス:大企業や高度な管理ツールを求めている方向け
料金 |
1ユーザー/月(年間契約) ¥1,600 |
機能 |
・コンタクト無制限 |
Slackにはエンタープライズグリッドという大規模な企業や規制の厳しい企業向けのプランがあります。このプランは決まった料金ではなく企業毎に価格が変わるので直接Slackへ問い合わせる必要があります。
Microsoft Teams
Microsoft TeamsはMicrosoftが提供しているチャットツールです。
Microsoft Teamsも上記2つのツールと同様、タスク管理、ファイル管理、音声通話機能に加えて各種 Office 365 ツールと連携できる機能などが搭載されています。
特徴
・記録ができるオンライン会議
1対1やチーム、顧客などの会議がどこでもでき、社内外問わず1万人までの中継にも対応しています。会議の内容の記録や文字起こしにも対応しています。
・複数人でファイルを編集
Microsoft TeamsからWordやPower Point、Excelにすぐにアクセスができて複数人で編集できます。Microsoft Teamsで会話しながら並行して編集できます。
・機能を一元管理
下記で紹介しているAsanaやZoom等65種類のアプリケーションと連携してMicrosoft Teamsで一元管理ができます。
料金
Microsoft TeamsはMicrosoft365に含まれるサービスです。料金体系はMicrosoft 365の料金体系となります。Microsoft Teamsのみを無料で利用することもできますが使用できない機能があります。
Microsoft365の料金
プラン |
料金 |
Microsoft 365 Business Basic |
1ユーザー/月(年間契約) ¥540 |
Microsoft 365 Business Standard |
1ユーザー/月(年間契約) ¥1,360 |
Office 365 E3 |
1ユーザー/月(年間契約) ¥2,170 |
オンライン会議に優れているツール
コロナウイルスの影響によりテレワークや在宅ワークが普及し、顔をあわせてコミュニケーションをとる時間が少なくなっています。テレワークになり個人で業務を進められることから、気が散ることなく集中ができるなどメリットも多くありますが、チャットだけでは伝えきれない細かい内容を伝えるには通話・オンライン会議が必要です。ここではオンライン会議におすすめなツールを3つ紹介します。
Zoom
Zoomはコロナ禍において急速に成長したオンライン会議ツールの1つです。Zoomは接続が安定しており、接続トラブルが少ない点が特徴です。URLを共有するだけで会議ができ、無料で気軽にはじめられることから人気が高まっています。有料プランだと同時に接続できる最大人数は1,000人と大人数にも対応しています。
特徴
・クラウドレコーディングができる
有料プランであれば議事録を取らなくてもミーティングを録画・録音ができクラウド上で保存することができます。
・ホストを複数設定ができる
ホストアカウントを複数設定することでミーティングの立ち上げを同じ人だけが行う必要がなくなります。
料金
無料プラン
料金 |
¥0 |
機能 |
・1対1のミーティング最大24時間 |
プロ
料金 |
1ユーザー/月(年間)¥19,200 |
機能 |
・1対1のミーティング最大24時間 |
ビジネス
料金 |
1ユーザー/月(年間)¥26,400 |
機能 |
・1対1のミーティング最大24時間 |
エンタープライズ
料金 |
1ユーザー/月(年間)¥26,400 |
・1対1のミーティング最大24時間 |
参照:Zoom
Google Meet
Google MeetはGoogle社が提供しているオンライン会議ツールです。従来はGoogle Hangoutsと呼ばれていました。ビジネス用途を目的に開発されているので、セキュリティ機能が優れています。
特徴
・Webブラウザ上で起動できる
Zoomなどと違い専用アプリをインストールせずにWebブラウザ上でオンライン会議を行うことができます。
・Googleサービスとの連携
Googleが提供しているサービスということもあり、Gmail、GoogleカレンダーなどのGoogleサービスとの連携は他のオンライン会議サービスに比べて優れています。
料金
無料プラン
料金 |
¥0 |
機能 |
・1対1のミーティング最大24時間 |
エッセンシャル
料金 |
1ユーザー/月 約¥870 |
機能 |
・1対1のミーティング最大24時間 |
エンタープライズ
料金 |
企業毎に変動 |
機能 |
・1対1のミーティング最大24時間 |
参照:Google Meet
V-CUBE
V-CUBEは高画質と高音質にこだわっているクラウド型オンライン会議ツールです。導入実績は5,000社を超えており、国内シェアNo.1のオンライン会議ツールです。V-CUBEにはV-CUBEミーティング・V-CUBE Box・V-CUBE セールス+・V-CUBE セミナーなどがあり、オンライン会議の中でも用途にあったものを選ぶことができます。
特徴
・安心・安全のセキュリティ
安全性と信頼性について、一定の基準を満たしていることを証明する「ASP・SaaS情報開示認定」を受けており、セキュリティ面を心配せずに利用することができます。
・豊富なサービス
オンライン営業専用のV-CUBE セールス+、プレゼンテーションに向いているV-CUBEプレゼンターなど様々な用途に適しているサービスを展開しています。
料金
V-CUBEの料金体系は各サービスによって異なります。V-CUBEのオンライン会議サービスを利用したい方は下記のV-CUBE公式ホームページにて詳細をご覧ください。
タスク管理に優れているツール
タスク管理ツールの主な機能としてタスクの担当者の割当や納期の設定ができ、1つの画面でタスクを管理することができます。進捗状況や複数のタスクを可視化できるため、チーム全体の管理がしやすくなり、タスクの抜け漏れを防ぐことができます。ここではおすすめのタスク管理ツールを3つ紹介します。
Asana
AsanaはFacebookの共同創業者が立ち上げたタスク管理ツールです。チーム活動の状況共有やタスクの期限管理などが簡単に行えます。シンプルなつくりでITツールが苦手な方も直感的に操作することができるので気軽に導入することができます。
特徴
・レイアウトを変えられる
Asanaにはリスト形式とカンバン形式の表示形式があり自分にあった形式を選択できます。リスト形式はチェックリストを縦に一覧化し、カンバン形式は進捗度毎に管理ができます。
・マルチデバイスに対応している
iOSとAndroid版のアプリだけでなくWebにも対応しています。
・カレンダー機能
カレンダーのタブを開くと追加したタスクがカレンダーに自動で表示されます。Googleカレンダーを同期させることも可能です。
料金
ベーシック
料金 |
¥0 |
機能 |
・無制限のタスク追加 |
プレミアム
料金 |
1ユーザー/月(年間)¥1,200 |
機能 |
・無制限のタスク追加 |
ビジネス
料金 |
1ユーザー/月(年間)¥2,700 |
機能 |
・無制限のタスク追加 |
エンタープライズ
料金 |
企業毎に変動 |
機能 |
・無制限のタスク追加 |
Backlog
Backlogはヌーラボ社が提供しているタスク管理ツールです。2006年に商用版の提供を開始しており、現在国内の利用者数は100万人を超えて国内最大のタスク管理ツールになっています。
特徴
・満足度の高さ
2019年にクロス・マーケティングが行った調査ではBacklogと類似ツールを使ったことがある300人に調査をしたところ80.8%が使いやすいと回答をしました。利用者数からみても満足度はとても高くなっています。
・外部サービスとの連携
Backlog APIを使って様々な業務ツールと連携ができます。現在の業務環境を変えることなく連携することが可能です。
料金
フリー
料金 |
¥0 |
機能 |
・ユーザー数最大10人 |
スターター
料金 |
¥2,640/月 |
機能 |
・ユーザー数最大30人 |
スタンダート
料金 |
¥12,980/月 |
機能 |
・ユーザー数無制限 |
プレミアム
料金 |
¥21,780/月 |
機能 |
・ユーザー数無制限 |
プラチナプラン
料金 |
¥55,000/月 |
機能 |
・ユーザー数無制限 |
Redmine
Redmineはオープンソースのソフトウェアです。オープンソースとはプログラムが公開されているもののことをさします。ソースコードを公式ホームページに掲載されているためダウンロードをして自分にあった環境を構築することができます。有料版としてはMy Redmineというクラウド型ツールが存在します。
特徴
・多言語対応
Redmineは多言語に対応しているのでグローバルな会社でも導入がしやすいです。
・カスタマイズができる
プラグインが充実しているため画面のレイアウトなどを自由にカスタマイズすることができます。
料金
Redmineは無料で提供されているオープンソフトウェアのため料金はかかりません。
ファイル共有に優れているツール
ファイル共有のツールを使えばメールのように共有ファイルを添付しなくてもチームで簡単に共有することができます。過去の情報も共有ファイルの中から検索すれば誰でも見ることができるので情報やノウハウ、知識を会社の資産として貯めることができ、いつでもどこでもアクセスすることができます。ここではおすすめのファイル共有ツールを3つ紹介します。
box
boxは導入企業10万社を超えるクラウドストレージツールです。使いやすさとセキュリテが優れておりファイルの共有、共同編集、署名、分類、保存など様々な機能を備えています。
特徴
・ワークフローの効率化
Box Relayを利用することでコーディングをせずに日々の反復作業を最適化しより重要な作業時間を割くことができます。
・他のアプリとの統合機能
boxは1500以上のアプリとの統合機能を備えています。また開発者向けのツールやAPIを活用しBoxのカスタマイズや拡張ができます。
料金
スターター
料金 |
1ユーザー/月(年間)¥522 |
機能 |
・ストレージ容量 100GB |
ビジネス
料金 |
1ユーザー/月(年間)¥1,710 |
機能 |
・ストレージ容量 上限なし |
ビジネスプラス
料金 |
1ユーザー/月(年間)¥2,850 ¥3,000/月 |
機能 |
・ストレージ容量 上限なし |
エンタープライズ
料金 |
1ユーザー/月(年間)¥4,200 |
機能 |
・ストレージ容量 上限なし |
参照:box公式ホームページ
Dropbox Business
Dropboxは個人向けと法人向けにオンラインストレージサービスを提供しています。本記事では法人向けに提供されているDropbox Businessを紹介します。Dropbox Businessは3万人以上の大学の導入事例もあり、大人数でのファイル共有も可能です。
特徴
・管理者権限の設定
データを共有しているメンバーに閲覧者・編集者・所有者の3つから権限を割振ることができます。内部・外部問わず誰に編集を許可するか、誰と情報を共有するかを事細かく管理することができます。
・ログ管理
誰が、いつ、何の操作を行ったかをログに残すことで監査証跡に利用できます。
料金
スタンダート
料金 |
1ユーザー/月 ¥1,250 |
機能 |
・ストレージ容量 5TB/契約 |
アドバンス
料金 |
1ユーザー/月 ¥2,000 |
機能 |
・ストレージ容量 必要に応じた容量 |
Google Drive
Google DriveはGoogleが提供しているオンラインストレージサービスです。Googleはデータセンサーにより安心したセキュリティを備えています。15GBまでは無料で利用できます。Googleドキュメントなどのオンライン機能を使ったファイルは容量制限にカウントされないので
特徴
・検索が簡単
Google Drive内に保存したファイルは検索機能を使っていつでも探すことができます。
・相手や権限を選択できる
ファイル毎に共有する相手や編集、コメントを相手に許可するのかどうかを選択することができます。
料金
Google Drive |
¥0 |
最大容量 |
15GB |
Google One |
|
1ユーザー/月 ¥250 |
最大容量 100GB |
1ユーザー/月 ¥380 |
最大容量 200GB |
1ユーザー/月 ¥1,300 |
最大容量 2TB |
1ユーザー/月 ¥13,000 |
最大容量 10TB |
1ユーザー/月 ¥26,000 |
最大容量 20TB |
1ユーザー/月 ¥39,000 |
最大容量 30TB |
まとめ
コミュニケーションツールといっても様々な種類のツールがあります。自社の用途にあったツールを導入することで業務を効率的に進めることができます。上記にあげたコミュニケーションツールを導入しようか悩んでいる方はまずは無料版から始めてみてはいかがでしょうか。
RPAHACKでは業務の効率化に関する記事を他にも掲載しているので是非ご覧ください。
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