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【5分で掴める】業務改善に活かせる思考法、ロジックツリーとは?

ビジネスや業務改善にて役立つ思考法、「ロジックツリー」についてご存じでしょうか?

例えばあなたはパン屋さんを経営しています。最近、客足が減り、売上の減少が目立ちます。何か解決策を考えなくてはいけません。さて、あなたならどうしますか?

「定期的にセールを行ってみよう」「チラシを作って駅前で配ってみよう」

こういった施策はもしかしたらとても有効かもしれません。しかし、同時に全く効果が出ないリスクも大きいです。セールやチラシといった施策自体に問題があるのではありません。
打ち手がロジカルシンキング(論理的思考)に基づいていないことが原因なのです。

ロジカルシンキングを身に付ければ効果的に解決策を探すことが出来ます。そしてそのロジカルシンキングに基づいた思考のプロセスを可視化するのが今回ご紹介する「
ロジックツリー」です。ロジカルシンキング・ロジックツリーの使い方を身に付けて、業務内に発生する課題を効率的に解決しませんか?

ロジカルシンキングとは

まずは考え方としてロジカルシンキングについて説明します。ロジカルシンキングとは直訳すると「論理的思考」であり、客観的かつ納得性の高い根拠に基づき展開された矛盾の無い思考様式・構成を指します。例えば自分の立案した新規企画が主観的なものになっていないかの情報の整理、それを会議で報告、プレゼンする際の情報の伝達、その後企画が上手く軌道に乗らない時の原因解明など多くのビジネスの場で活用することが出来ます。ロジカルシンキングを学びたい人向けに用意されたセミナーや研修も多く存在し、ビジネスパーソンには不可欠なスキルとも言えます。

ロジックツリーとは

そしてそのロジカルシンキングを活用するための手法として注目されるのが今回の記事で紹介するロジックツリーです。ロジックツリーを直訳すると「論理の木」です。木は幹・枝・葉で構成されており、幹よりも枝、枝よりも葉の方が細かいように先に行けば行くほど細分化されます。木の構成と同じように、大きな情報を分析・細分化し、それを可視化するために順に並べたものがロジックツリーです。一般的には左から進め、右に行けば行くほど具体的な情報になるようになっています。徐々に細分化する点ではマインドマップと似ていますが、マインドマップは中心から放射状にアイデアを記述し連想の整理・発想の手助けをするもの、ロジックツリーは「それは何で構成されているか?(what)」「それは何故か?(why)」「それはどのように解決されるか?(how)」の視点から要素を漏れなくダブりなく(MECE)体系化するものとして区別することが出来ます。

ロジックツリーの種類

ロジックツリーには種類があり、今回は3つのロジックツリーを紹介します。これらのロジックツリーを分類するのは切り口の違いです。先に述べた通りロジックツリーは要素を論理的に自問自答し細分化・具体化していきます。その際に「この〇〇は何の要素から構成されているのか?」という切り口から細分化していけばWhatツリー、「〇〇という問題はどのように解決できるのか?」という切り口から細分化していけばHowツリーに分類されます。1つずつ内容や目的を確認していきます。

Whatツリー(別名:要素分解ツリー)

Whatツリーは要素分解ツリーと呼ばれ、その名の通り順に要素を分解していくロジックツリーです。このロジックツリーを使用する主な目的は「全体的・網羅的な把握」です。世の中の大抵のものはカテゴリー分けすることが出来ます。例えば「動物」というテーマでロジックツリーを展開していくとします。中学校の理科の授業で習ったように、動物はまず「脊椎動物」「無脊椎動物」にカテゴリー分けすることが出来ます。そして更に「脊椎動物」を「哺乳類」「鳥類」「爬虫類」「両生類」「魚類」の5種類に分類することが出来ます。それで終わりではありません。それらの分類項目はまたさらに細かく分解を重ねることができ、最終的に「ヒト」「キングペンギン」「クロマグロ」といったような種類名に至るまで要素分解は続きます。このように大きなテーマをカテゴリー別に徐々に分解していくことで物事を網羅的に把握することが出来ます。

Whyツリー(別名:原因追求ツリー)

Whyツリーは原因追求ツリーと呼ばれ、因果関係を元に物事を分解していくロジックツリーです。このロジックツリーを使用する目的は「課題・原因の解明」です。例えば、仕送りを貰わずに自分で稼いだお金で全てを賄っている大学生が、毎月手元に残る額に問題意識を感じたとします。「なぜお金がないのか」という疑問を「それはなぜ?」という切り口で分解していくとまずは「収入が少ないから」「支出が多いから」という2つの原因に分類することが出来ます。この図では深堀を途中で止めていますがこのように分解された要素を更に分解、具体化することで原因を突き止めることが出来ます。

Excelにて筆者作成

 

Howツリー(別名:課題解決ツリー)

Howツリーは別名課題解決ツリーと呼ばれます。このロジックツリーを使用する目的は「問題の解決策発見」で、理由ではなく解決方法を見つけ出すロジックツリーです。例えばWhyツリーで例に用いた大学生がお金が手元に残らない理由ではなくお金を手元に残す方法を考えるとします。「どうすればお金が増えるのか」という課題の下、徐々に「どうすればいいのか?」という切り口でその要素を分解していくと、右に行けば行くほどその要素は具体的な課題解決方法となります。この例では途中で要素分解を止めていますが、このロジックツリーで一番右に並んだ要素(具体的な解決策)に評価軸を組み合わせれば施策に対し優先順位を付けることも可能です。これについてはメリットの紹介の際に詳しく説明します。

Excelにて筆者作成

 

ロジックツリー作成のメリット

ロジックツリーには切り口別に種類があり、自分の目的に応じたロジックツリーを使用することが可能であると分かって頂けたと思います。一方、自分の目的に応じてロジックツリーを使い分ける必要があるなんて面倒だと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。では手間をかけてでもロジックツリーを作成するメリットとは何なのでしょうか。

メリット①:真の原因発見の糸口になる

論理的にロジックツリーを展開することで、原因を感覚的にではなく論理的に発見することが出来ます。思い付きや勢いで原因を決めるのではなく、論理的なプロセスで徐々に細分化していく方が原因特定には有効です。もちろん後者の方が時間はかかりますが、もし原因発見を発見しそれに対して打ち手を打って結果が思うように出なかった際、一度ロジックツリーを作成していればまた一から考えるのではなく、他の要素(一番右の要素)に対してまた打ち手を考えるだけで良いので、長期的に見ると負担が減るとも言えます。

 

メリット②:優先順位をつけることが出来る

原因やそれに対する解決策が決定したら次はそれを行動に移さなければいけません。ロジックツリー(Howツリー)はどの打ち手から行動に移していくか優先順位をつける際に役に立ちます。例えばHowツリーの概要説明で用いた「手元に残るお金を増やすには?」の下に作成されたロジックツリーをさらに展開し、最終的に「昇格し時給を上げる」「週末遊んでいた時間をアルバイトに充てる」「家賃の安い物件に引っ越す」「格安スマホに乗り換える」等の課題解決法が浮かび上がったとします。どれを実行に移しても手元に残るお金を増やすことが出来ますが、もしお金を手元に残す目的が「3か月後の母親の誕生日に10万円の時計を買ってあげたいから」だとすれば優先順位はどうなるでしょうか。課題を解決する本人(大学生)の主観に基づいた評価軸に沿って評価すると、この表のようになったとします。

 

 

効果の大きさ

コスト・リスク

といった実行性

準備・効果が出るまでの期間

昇給し時給を上げる

(バイト先次第)

(バイト先次第)

週末遊んでいた時間を

アルバイトに充てる

家賃の安い物件に引っ越す

×

×

格安スマホに乗り換える

この場合、まずは全ての項目において〇が付いた「週末遊んでいた時間をアルバイトに充てる」という施策を行うべきと分かります。特に環境を変えることなく、シフトを増やすだけなので手間もかかりません。翌月の給与に反映されるので効果が出るまでのスピードも問題ありません。こういった具合にHowツリーに評価軸を組み合わせると優先順位を付けることが可能になります。

メリット③:全体像の把握・共有が可能

今まで全て個人の例で例えていましたが、チームでロジックツリーを作成し問題解決に活用する際、ロジックツリーは全体像の把握、共有にかかっていた手間を省きます。チームの場合、大きな共通の課題解決に取り組んだとしても細分化・具体化された施策を行う人は施策によって違うという場合があります。もし施策を行う人がそれぞれ共通の課題を100%認識し、自分が施策を行う意義を正しく理解していれば問題ありませんが、組織全員にそれを徹底するのには多くの手間がかかります。しかしそこにロジックツリーを活用することによって、施策が決定するまでの過程、理由を可視化できるので、課題の全体像の把握・共有を可能にします。

ロジックツリーの作り方

次はロジックツリーの作り方についてご紹介します。種類やメリットを知っているだけでは課題を解決することは出来ません。ロジックツリー作成の手順を学び、実践していきましょう。

手順①:大目標を決める

まずは自分の解決したい課題、達成したい目標といった大目標を決めていきます。この部分では抽象的でも全く問題ありません。むしろ範囲が広く抽象的な方が、感覚的に範囲を絞ってしまうよりも、後々適切な要素を発見するために役立ちます。

手順②:大目標を構成する要素をMECEで書き出す

ここで新しい用語が登場します。MECEとは日本語で「漏れなくダブりなく」という意味で、ロジカルシンキングの基本概念です。要素を分解していく際にMECEに注意することで、要素の重複、不足を防ぎます。
ここでの要素は課題解決・目標達成にかなり直接的に重要になる要素です。ここから徐々に細分化するのでまだ具体化されている必要はありません。

手順③:要素を徐々に分解していく

ロジックツリーの種類によって異なった切り口で要素をさらに分解していきます。ここでもMECEに留意するようにしてください。分解された要素をさらに分解するという過程を繰り返すことで徐々に要素が具体的なものになっていくはずです。

番外編:ロジックツリー作成ツール

ロジックツリーは手書きでも思考を整理・可視化することが出来ますが、ツールを用いて作成する方が修正・変更が容易です。実はExcelにはロジックツリー作成の機能が含まれており、既にExcelを使用している方は新しいツールをインストールすることなくロジックツリーを作成することが出来ます。「挿入」→「図」→「Smart art」→「階層構造」→「横方向階層」で作成することが出来ます。

課題解決にロジックツリーを取り入れよう

概要・メリット・作成方法などロジックツリーについて一通り理解を深めることが出来ました。しかしながらロジックツリーなどのフレームワークは知識として有するだけでなく普段の生活において実践することが大切です。上手く取り入れて業務や生活の質を向上しましょう。そしてロジックツリー以外にも業務改善・課題解決に役立つフレームワーク、考え方があります。ロジックツリーをマスターした方は他のフレームワークも習得していきましょう。

▼ロジックツリーをマスターした方はこちらの記事に進んでください▼

 

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