ガートナー社発行する2020年のレポートにRPAの分野におけるリーダーとしての位置付けられているBlue Prism。
RPAに携わっている人は、一度は耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか?しかし、海外製のRPAということもあり、まだまだ馴染みのない方も多いかと思われます。
そこで、世界で高い評価を受けているBlue Prismはいったいどんな機能や魅力があるのか?日本語版はあるのか?などなどBlue Prismの基本情報を徹底解説します。
Blue Prismの記事はこちらもご覧ください。
目次
Blue Prismとは?
Blue PrismはイギリスのBlue Prism社が提供しているRPAツールの一つです。アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど各地に現地法人があり、2017年には日本法人が設立されました。
2020年現在、Blue Prismは世界で1,800社を超える企業に導入されており、世界各国で愛用されています。日本企業での導入数は非公開とのことでした。しかし、Blue Prismは日本語対応がなされていることから、日本でもBlue Prismを採用する企業が増えてきており、今後さらなる拡大が期待できることは間違いなしです。
Blue Prism社の提供する商品
Blue Prismのホームページには、提供する商品として、5つのものが掲載されています。Blue Prism社の主力の製品は、画面左上のインテリジェントなRPAプラットフォームつまり、世間一般でBlue Prismと呼ばれるRPAプラットフォーム、とBlue Prism Cloudとのことで、今回はその2つの製品について紹介します。
Blue Prism
Blue Prism社が提供するRPAプラットフォームです。最新バージョンはBlue Prism 6.8です。日本語対応がなされており、言語の心配はありません。ここでは、このBlue Prismの主な特徴について紹介していきます。
フローのレイアウトが自由
RPA開発をする時に、フロー作成のしやすさが一つの焦点となります。Blue Prismの強みの一つはここにあります。Blue Prismは、フロー作成をする時に、「ステージ」と呼ばれるフローの部品 (繰り返しなど) をドラッグアンドドロップで作成することができます。
ここだけでは、他のRPAツールと同じような機能だと感じられる方も多いでしょう。しかし、さらにBlue Prismはこの「ステージ」と呼ばれる部品を自由自在に配置することができます。また「ステージ」同士を結ぶ矢印も自由自在にいろんなところを通り、結ぶことができるのです。
Blue Prismは「極論、下からでもフローが作成できる」ツールで上から順にフローを構成する箱をならべるのではなく、開発者の判断で好きなところから自由自在に右や左とに箱を並べたりと、レイアウトを決め、フローが作成できます。この特徴は、より複雑なフローを作成しなければいけない時に効力を発揮します。レイアウトが自由だと、複雑なフローも見やすくなります。
Blue Prismはデバッグ機能も優れており、途中から実行したり、さかのぼったり、途中でデータを差し替えて実行することもできます。フロー作成の自由度と相まって、開発を迅速に進めることができます。
統合的な管理がしやすい
Blue Prismの他の特徴としては、ロボットの管理がしやすいというものがあります。企業などでRPAを導入際にもBlue Prismなら、個人のPCからロボットを切り離し、集中管理ができます。
Blue Prismには「コントロールルーム」という場所で、ロボットのすべての操作、入出力値を記録が可能で、ロボットの稼働状況を随時可視化することができます。
また、どうしても管理する際に心配なセキュリティの面でもBlue Prismは長けています。実行ログ、ログイン履歴を含む監査ログは暗号化でき、一元的に保管され、各ユーザーへの権限管理、パスワード等も一元管理ができるので、野放しになる心配はありません。
そして、すべてのデータがデータベースに入るのも管理がしやすい点の一つです。ソース管理ツールなどに、データなどを送る必要はなく、Blue Prism内ですべて管理することができます。全社展開などで、セキュリティやロボットが野放しになる心配をなさっている方はBlue Prismがおすすめです。
Blue Prism Cloud
7年前からBlue Prismを使ったクラウドサービスを提供していたThoughtonomyという企業を買収し、提供しているサービスで、より高次元の自動化を実現してくれます。
チャットボットやOCRなど、AI機能が事前に組み込まれているので、AI+RPAによるインテリジェントオートメーションを迅速に提供可能です。Blue Prism CloudはSaaSベースのプラットフォームで、すべてをクラウド上で実行する方式と、管理機能のみクラウド上で実行する方式の2つがあり、ニーズに合わせて選択できます。
フリートライアル
Blue Prismには試用版と学習用の2種類のフリートライアルが体験できます。試用版では最大30日間、学習用では最大180日間無償で使うことができます。
ダウンロードはこちらから
https://www.blueprism.com/japan/free-trial/
勉強方法
Blue Prismを本格的に勉強したい方はこちらがおすすめです。
Blue Prism University
Blue Prism UniversityではBlue Prismのオンライントレーニングを受けることができる環境がそろっています。
https://www.blueprism.com/japan/university/
Blue Prism オンボーディング ~はじめよう! Blue Prism~付録: まとめ
「まず何から初めていいかわからない」「Blue Prismって何」という方におすすめの資料です。8回のステップにわけて、Blue Prismの始め方が紹介されています。
https://www.blueprism.com/japan/resources/blog/blue-prism-onboarding-01-08/
Blue Prism ハンズオン資料
実際にBlue Prismを操作ながら学習するための資料です。ハンズオン資料1、2がありますのでまずは1でBlue Prismの基本的な製品概要の理解基本的な機能配置/操作の習得してみるのはいかがでしょうか。
ハンズオン資料1
https://www.blueprism.com/japan/resources/white-papers/blue-prism-handson-1/
ハンズオン資料2
https://www.blueprism.com/japan/resources/white-papers/blue-prism-handson-2/
価格
保守やサービスなどの料金も合わせて、百数十万円 / 年となっております。
これは本番環境で動いているデジタルワーカーの価格です。つまり、開発環境やテストの段階ではライセンス料金は発生しません。またユーザー単位で料金が発生することもありません。開発環境単位で課金するようなRPAツールに比べると、複数人で開発するような環境であればリーズナブルに感じる利用者も多い印象です。
より複雑なRPA開発をされる方の負担を軽減するRPA
近年、多くのRPAツールが出ていますが、それぞれに良さがあります。その中でBlue Prismはより複雑なRPA開発をされる方の負担を軽減してくれる、セキュリティ面で抜群の信頼がおけるなどの特徴があることがわかります。無料版もありますので、一度手を動かして、魅力を確かめてみるのも良いかもしれません。
Robo Runnerに関する記事↓
他のRPAツールの特徴も知りたいという方におすすめ記事↓
うらやましいくらい、素敵な学生時代を過ごされておりますね。
素敵な記事をありがとうございます。
温かいご返事ありがとうございます。
励みになります。
今後ともRPA HACKをよろしくお願いいたします。
[…] Blue Prismの魅力とは? 価格・勉強方法まで詳しく解説! […]