本記事はUiPath初学者を対象として、基本的な操作を伝えることを目的としています。
VB.NETとはUiPathを学んでいく上で必須の知識です。
VB.NETについての知識を学習することで、様々な操作ができるようになります。
今回は、VB.NETを使用してUiPathから、日付操作をする方法を例を用いて紹介します。
▼文字列を分割する方法はこちら
https://rpahack.com/uipath_split
▼フォルダ/ファイル操作する方法はこちら
https://rpahack.com/uipath-sousa
目次
VB.NETとは
VB.NETとはマイクロソフト社が開発した、Windowsで動くプログラムを作るための言語です。
このプログラミング言語は、.NET Framework上で動作します。
.NET Frameworkとは
.NET Frameworkとは、マイクロソフト社が開発した、VB.NETで記述したアプリケーションを開発・実行する環境のことです。
UiPathも.NET Frameworkを利用するため、VB.NETのコードに対する知識があると自動化できる範囲がより拡がります。
日付操作
次に、日付操作のメソッドについて解説します。
日付操作について学習する前に、代表的な変数の型を復習しておきましょう。
String型 | 文字(例:012asd!あいう) |
Int32型 | 整数(例:1234) |
DateTime型 | 日時(例:○年/○月/○日 00:00:00) |
Boolean型 | 正誤(例:True、False) |
4つの型のうち、今回は、String型とdatetaime型を使用します。
ここまでの情報を把握していただいたうえで、
- System.DateTime.Now
- Add『』
- .ToString
- System.DateTime.Parse
上記4つの日付操作のメソッドを解説していきます。
System.DateTime.Now
System.DateTime.Nowは、現在の日時を取得するためのメソッドです。
System.DateTime.は省略可能なため、実際に使用する際は、Nowだけで現在日時を取得できます。
Add『』
Add『』は、日付に対しての年や月、日にちなどを増減できるメソッドです。
『』内は、YearsやMonth、Daysなど種類が多くあるため、『』と表記しています。
.ToString
.ToStringは、String型への変換、フォーマットの変換をするためのメソッドです。
主に今回は、フォーマットの変換をメインとして解説します。
例として、Now.ToString(”指定のフォーマット”)と入力した場合、()内で指定したフォーマットで現在の日付が(”yyyyMMdd”)のように出力されます。
System.DateTime.Parse
System.DateTime.Parseは、String型からDateTime型へと変換できるメソッドです。
例として、DateTime.Parse(”日時の文字列”)と入力すると、日付の文字列がDateTime型へ変換されて出力されます。
日付操作の実演
では、実際にUiPathでの運用手順を画像付きで解説します。
現在の日付を出力する手順
- メッセージボックスに『System.DateTime.Now』と入力します
- 結果、現在の日付が出力されます
※先述の通り、Nowのみでも同じ結果を出力できます。
- 年月日の順番で出力させるため、Nowに.ToString(“yyyyMMdd”)を付け加えます
- 下記の画像の通り、指定したフォーマットで日付が出力されます
※日付を指定するためのフォーマットが分からない方は、下記の画像をご参考ください。
現在の日付を増減して出力する手順
現在日付を増減したい場合には、『Now.AddDays(増減したい日数).ToString(”指定のフォーマット”)』と入力します。
月末の日付を出力する手順
月末の日付を出力したいとき、AddDaysで増減させるのではなく、AddMonthsとAddDaysを併用することで出力できます。
少し複雑なため、構文を分解して解説していきます。
- Now.AddMonths(1).ToString(“yyyy/MM/01”)と入力
この構文は、来月の月を取得できます
- 1で入力した構文を()で閉じ、前にCDate、後ろにaddday(-1)を入力
現段階の構文:CDate(Now.AddMonths(1).ToString(“yyyy/MM/01”)).AddDays(-1)
これで月末を取得できます。 - 「年/月/日」で出力されるように、.ToString(“yyyy/MM/dd”)を加えます。
以上で下記の画像の通り、出力されます。
VB.NETメソッドを活用してUiPathで自動化を進めよう
今回はVB.NETメソッドの日付操作をご紹介しました。
日付操作をするためには、System.DateTime.Now・Add『』・.ToString・System.DateTime.Parseの4つのメソッドを使うことを覚えて実行していただければ幸いです。
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