世界最大手のソフトウェアベンダーである米国のMicrosoft社はアテンデッド型のRPA(Robotic Process Automation)ツールとして、Power Automate DesktopをWindows 10ユーザーに無料で提供することを公式サイト上で発表しました。
今回の無料化を受けて、今後Power Automateを活用する企業が多くなっていくことが予想されます。それに合わせて、Power Automateエンジニアの需要も高まっていくでしょう。
本記事ではPower Automateエンジニアとは?ということからPower Automateフリーランスエンジニアの業務内容や魅力、求人について詳しく紹介します!
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目次
Power Automateとは?
Power AutomateとはMicrosoft社が提供している自動化ツールです。
2016年11月にリリースされたワークフロー自動化エンジン「Microsoft Flow」に、繰り返し作業を支援するRPA機能「UI Flows」を追加して2019年に再リリースされたものが「Power Automate」です。
Power Automateの特徴は、Microsoft社が提供しているWindowsやPowerPointをはじめとしたOutlookなどのサービスと他のアプリケーションをつなげ自動化を実現できる点です。アプリケーションとサービス間の自動化フローを作成し、ファイルの同期、通知の受信、データ収集などを行います。
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そして、今年の3月にMicrosoft社はRPA業界を動かす大きな発表をしました。
「Power Automate Desktop」をWindows 10ユーザーに無料で提供するということです。
従来、大手ベンダーが提供するRPAソフトウェアは一部条件付きで無償利用と有料ライセンスといったサービスが基本でした。Power Automateのような世界規模で利用されているRPAが、ほぼ無条件で利用できることはこれからのRPA業界全体を大きく変える第一歩と言えるでしょう。
Power Automateエンジニアとは
Power AutomateエンジニアとはPower Automateに関する知識・スキルを有する人材のことを指します。
通常のRPAエンジニアと少し異なる点はPower AutomateがRPA 機能に加え、iPaaS機能を持っているという点です。iPaaSとは「Integration Platform as a Service」の略で、Gmailや Twitterといったクラウドアプリをオンライン上で連携し、自動化出来るサービスです。
現在は、新規でのPower Automateの導入や、既にPower Automateを導入している企業では内製化やツール移行が始まっています。今後、内製化のためのツール移行サポート、保守サポート、Power Automate人材育成サポートといった案件が増えていくことが予想されます。
Power Automateエンジニアの将来性
従来のRPAツールは導入コストがかかることから大手企業を中心に導入が進んでいることが現状でした。しかし、今回の無料化を受けて、今までRPA を導入していなかった中小~中堅企業でもPower Automate Desktopを導入を検討する企業が多くなることが予想されます。
一方でRPAは、導入してみたものの上手く使いこなせていないという企業がほとんどであることが現状です。
Peaceful Morningが行った調査によると、「RPA を期待値通り活用できていますか?」という質問に対して6割以上がわからない・活用できていないという結果が出ています。
活用できていない原因として考えられるものは「社内の開発者不足」です。
Power Automate Desktopが無料だからと導入してみたものの、製品情報やエラーの解決方法は英語で表記されているものが多く、Power Automateに関してのスキルや知識を持っている人がいないと、導入したものの使われないままで終わってしまいます。
今後Power Automateを導入する企業が増えていく中で、Power Automateエンジニアの需要が高まることが予想されます。
Power Automateエンジニアの仕事内容
こちらではPower Automateエンジニアとは普段どのような業務を行うのかを紹介します。
業務内容は大きく分けて開発、保守・運用、トレーニング講師の3つがあります。
開発
エンジニアが、Power Automateを導入したいと検討しているクライアントが求めるロボットを開発します。そのためにはヒアリングを実施して、クライアントが求めている業務プロセスを理解し、定型業務など自動化できる部分を洗いだすことが求められます。Power Automateに関する知識だけでなく、Power Platform全般の知識が求められるケースがある点も特徴です。
保守・運用
Power Automateを導入したあとに生じるトラブルやエラーに対応する業務が保守・運用です。導入直後は、開発時には明らかにならなかったエラーがしばしば発生します。
また、業務内容が変更された場合は、それに合わせてロボットを修正する必要が生じます。
このようにクライアントが継続的にPower Automateを利用するためには、Power Automateエンジニアによる保守や運用といったサポートが欠かせません。
トレーニング講師
トレーニング講師の業務では、Power Automateに関するトレーニングを行います。
エンジニアに常駐してもらうのではなく、社内でPower Platformに精通した人材を育成する企業が増えてきています。Power Automateを学び始めたばかりの方に向けて、どのように自動化を進めていくのかアドバイスを行います。
Power Automateエンジニアに必要なスキル
こちらではPower Automateエンジニアになるために備えておくべき2つのスキルを紹介します!
プログラミングスキル
Power Automateエンジニアになるためにはプログラミングスキルが必須です。
エンジニアはクライアントの要望によって開発や設計、保守などを行い、業務の多くはPower Automate単体ではなく、他のシステムやツールと連携して自動化を行います。
実際に自動化するツールはPower Automtaeで対処仕切れない部分もあり、Excelマクロの開発やプログラミングを行うケースがあります。
そのため、多くの求人でPowerPlatform全体の知識やVBAやJavaScriptなどの開発経験、システムエンジニア経験といったスキルを持っていることが求められます。
コンサルティングスキル
Power Automateエンジニアに必要なスキルは一般的なプログラミングスキルだけでなく、コンサルティングスキルも求められます。
クライアントの課題や導入目的に合わせてどのように問題を解決していくのか、どのような場面でPower Automateを導入し、業務を自動化していくのが良いか、クライアントの課題や要望を踏まえ解決に導いていくためのコンサルティングスキルも重要です。
Power Automateを単発で開発するだけでなく、継続的に運用するためにはどうすれば良いかを考えていく力が求められます。
フリーランスでPower Automateエンジニアとして働くメリット
Power Automateに関する知識を生かしてフリーランスで働いてみたい!そんな方へ向け、こちらではフリーランスで働く3つのメリットを紹介します。
高いスキルや経験が得られる
フリーランスは関わるプロジェクトを自由に選択することができます。
ニーズの高いスキルを習得できるプロジェクトを選択することで、フリーランスとしての価値を上げることが可能です。
また、Power Automate開発に関するスキルを生かしつつ、新しいことにもチャレンジできることもフリーランスの魅力です。
スキルや経験次第で報酬アップが可能!
高いスキルを持っている方はフリーランスとして働くことによって、スキルに見合った報酬を手にすることが可能です。
また、フリーランスはいろいろな現場での業務を経験することができます。現在持っているスキルだけではなく、新たなスキルを身に付けられることで高い報酬の案件にもチャレンジすることが可能になります。
自由な働き方を選べる
会社員と違い、フリーランスは希望する条件によって働き方を選択することができます。
例えば、通学時間を短縮したいと考えた時、自分の家から近い案件を選択することもできます。会社員の時は実現できなかった自身が希望する働き方を実現できることもフリーランスとして働く魅力です。
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需要高まるPower Automateフリーランスエンジニア
今回はPower Automateエンジニアについて紹介しました。
Windows 10ユーザーへの無料化により、Power Automateを導入する企業が増えていく中で、エンジニアの需要は高くなることが予想されます。
今注目を集めているPower Automateを学び、フリーランスとしてのキャリアも検討してみてはいかがでしょうか。
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