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国内産RPA(完全無料のマクロマン)開発者にインタビューしてきました。

RPA界隈のみなさまこんにちは、KAZUNOです。

今回はコクー株式会社が提供している国内産RPA『マクロマンの開発者(たかさん)のお話をご紹介していきたいと思います。まだまだRPAは『使いこなすのも難しい』と感じている方もいる中で、そのRPAをひとつの商品として生み出せるスキルは『すごい!』の一言に尽きます。

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国内においてRPA市場におけるTop製品はまだまだ海外製品が多く、どんどん機能も充実してきています。それらの海外製品と肩を並べながら国内製品であるマクロマンを選んでもらえるようにするには、様々な工夫や苦労話も多いのではないかと思いました。そのため開発者のたかさんにご自身が手掛ける『RPA(マクロマン)に対する思い』や、『モチベーション維持の秘訣』などについて、色々とご本人より伺ってまいりました。きっと普段はなかなか聞くことのできない貴重な内容になると思いますので、是非最後までお読み頂きまして普段はあまり表に出ることのないRPA開発者の方々をともに応援し、RPA開発に挑戦したいと思う人が国内で少しでも増えましたら嬉しく思います。

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国内産RPA開発に対するプレッシャーや苦労話

KAZUNOたかさんがRPAを開発したきっかけはどのようなことだったのでしょうか。また、国内産RPAを開発する上でプレッシャーなどありませんでしたか?

たか:開発することとなったきっかけは、2018年の1月、弊社代表の入江からの一本の電話からはじまっています。その時点でもう既にプレッシャーがありました。(笑)

KAZUNOそれは確かにプレッシャーですね。(笑)

入江社長からどのようなお声かけを頂いて、たかさんはどのようにお返事されたのですか?

たか:そのときの会話はこんな感じでした。

入江:「RPAって知ってる?」

たか:「はい、なんとなく・・・」

入江:「ソフトって作れる?」

たか:「まぁ・・・、作れます」

KAZUNOそこで「作れます」と返答できたたかさんがすごいと思います。当時はまだRPAも話題になり始めたばかりでサンプルとなるものやノウハウもあまりなかったのではないかと思いますが、どのようにマクロマンの完成イメージが作れたのでしょうか?

たか:当時、私はある広告業界のお客様をもち、セキュリティコンサルタントとして従事していました。そのときその業界ではRPA活用が比較的盛んな時期でして、私自身も少し関心を持ちながら触れてみたことがありました。そのとき海外製品だったせいもあってか「少し使いづらいな・・・、自分だったらもっとこういう風に作るだろうな」とイメージしながら触っていたこともあったので実際に作るとなった際には自信があったので挑戦してみたくなりました。

KAZUNO「自信があった」というのがまたすごいですね。その後どうなったのでしょうか?

たか:はい、初代の正式版リリースの際は、上記の業務以外に大規模基幹システムのDBAとしての業務も掛け持ちしながら開発していましたのでちょっと大変でした。でも、本格的な開発を20年振りにできたのであらためて開発の楽しさを感じながら大きな達成感に繋がりました。

KAZUNOえ?「本格的な開発は20年振り」ということは、それまでは開発をされていなかったということでしょうか?たかさんの経歴についてもう少しお聞かせ頂いてもよろしいでしょうか?

たか:はい、私は実は最近までは20年間ほどインフラエンジニアの業務をしてきました。その前(1993年ころ)はアメリカのボストンで数年、開発業務ををしていた経験がありました。

KAZUNOそうでしたか、もともとはプログラミングがお好きな方だったのですね。アメリカのボストンで仕事をされていたお話だけでもすごい経験をお持ちの方だということが伝わってきました。そんなたかさんが実際に有言実行で見事マクロマンの製品化を実現されたわけですが、「RPA開発に必要なスキル」についてもう少しお話をお聞かせ頂いてもよろしいでしょうか?

たか:そうですね、基本は「OSの仕組み」と「アプリケーションの構造」における知識だと思います。例えば「スペースキーを入力する」といった動作のひとつにおいてもその裏では「このコードで処理しなさい」といったプログラムが動いていますので、そういったことにいかに興味を持つかではないでしょうか。

KAZUNOとても勉強になります。しかしながらRPAツールの製品化となるとバックエンドやフロントエンドの処理など相当幅広い知識が必要となりそうですが、たかさんが作ろうと思って作れてしまうものなのでしょうか?

たか:これまでもちょこちょことお試しのプログラムを使っていたり、今ではオープンソース系のプログラムなども気軽に利用できたりするのと、一部のフレームワークは海外の友人にも少し手伝って頂いたりして作ることができました。

マクロマン開発で工夫している点やこだわっている点

KAZUNOそうでしたか、やはり海外での開発経験が色々なところで役に立ったのかもしれませんね。話は少し変りますが、たかさんがRPAを開発する際にこだわっている点などがございましたらお聞かせ頂いてもよろしいでしょうか。

たか:私の場合は正直RPAっていろんな機能を盛りだくさんにするより、もっと普遍的なソフトウェアであるべきだと思っています。

KAZUNO「普遍的なソフトウェア」というのは具体的にどういったイメージになりますでしょうか?

たか:例えば、「キーの入力」や「マウス操作」もシンプルな方が使いやすいと思うので、私が開発するマクロマンは、なるべくシンプルに作るように心がけています。

KAZUNO確かにそう言われてみるとマクロマンは、画面があちこち開いたり、飛んだり、スクロールしたりなどがあまりなく、一画面の中でフロー作成やテスト実行ができている印象があります。処理も重いと感じたことはあまりないので、とてもシンプルな作りになっているような気がしてきました。

たか:はい、ご存知ない方も多いと思うのですが実はマクロマンはバージョンが上がるごとに処理速度もあがっているんですよ。次のバージョンアップでも格段に処理速度をあげています。

KAZUNOそうだったんですね。そういった観点であまり見たことがなかったので気づきませんでした。こうして開発している方のお話を聞くと初めて気づかされることがあって面白いです。他に何か開発者しか知らない面白そうなお話などお持ちではないでしょうか。

たか:そうですね。。。リリースはしていないのですが、裏では面白コマンドを作ってみたり、変な機能を作ったりするなど楽しみながら開発しています。例えばログファイルが”777″行目になったら”FEVER!!”って出力するようにしてみたり、インフラエンジニアとして業務していた経験が長いので、ネットワークに繋がったPCの情報を自動で取得できるようにしてみたりして色々と試しながら作っていたりします。

KAZUNOそれは面白い話ですね。海外製品の中にはエラー画面にゲームやジョークが混じっていたりする製品を目にしたことがありますが、やはり『モノづくり』をする人や『クリエイター』と呼ばれる人たちにはそういった『好奇心』や『人を喜ばせる遊び心』を持つというのは大切な要素かもしれないと感じました。

これからのRPAに期待していること

KAZUNOそれでは開発者であるたかさんの視点で、これからのRPAに期待していることがあれば少しお聞かせ頂いてもよろしいでしょうか?

たか:やはり、あと何年かしたらプログラミング教育を受けた世代が社会に出てくると思うのですが、RPAがそういう世代にとっても、とっつきやすいものになっているといいなと思います。

KAZUNOそうですね。今は小学校3年生あたりからScratchなどを使ったプログラミング学習が必須になってきていますし、実際にそれが業務としても利用できるRPAも早いうちに触って頂いて、社会に出たときに役に立つ新しい発想を磨きながらもっと業務が効率化していく世の中になるといいですね。

例えばたかさんならマクロマンをどのようなユーザーに使って頂きたいと思いますか?

たか:「パソコンはなんとなくだけど使える」っていうユーザーにももっと利用してほしいですね。実はRPAのソフトを使って業務のフローを書いていくと「この操作(例えばキーの入力でショートカットキーとか)でこんなことができるのか?」とPCの操作についても新しい発見や気づきを得ることも結構あると思います。そうやって付随して日々のPC操作自体の能力が向上するなどのよいきっかけに繫がるといいなと思っています。

(マクロマンVer4.0.0.3をインストールした最初の画面)

これから実現していきたいこと

KAZUNO最後にマクロマンでこれから実現していきたいことなどの思いをお聞かせ頂いてもよろしいでしょうか?

たか:個人的に思っているのは、やはり基幹システムとの連携はもっとやっていきたいと考えています。例えばSAPであったり、Oracle EBSなどERP(企業資源計画)システムとの連携を実現したり、AIや自然言語処理等にも連携できるようになるともっと面白いツールになるのではないかと思っています。

KAZUNOなるほど。それは楽しみですね。確か数年前にも株式会社ジーニー社の顧客管理(CRM)/営業管理(SFA)ツールの『ちきゅう』とマクロマンが連携して業務効率化を実現されていたと思います。これからは『5Gの時代』や『ビックデータの時代』も進んでいきそうですし、まだまだこれから先のRPA活用方法も色々と役割や新しい活用方法が増えていき、可能性も広がっていきそうですね。

たか:はい、マクロマンは(キャラが)カワイイだけではなく、これからもっとすごいウルトラマンのようなヒーローになれるように開発も頑張っていきたいと思います。

KAZUNO本当にこの度はたくさんの貴重なお話をお聞かせ頂きありがとうございました。今後のマクロマンがどのように進化していくのかとても楽しみなりました。是非これからも利用者の方々に愛されるRPA開発を頑張ってください。

(写真はRPA女子のメンバー)

まとめ

如何でしたでしょうか。RPAといえば大手企業で海外ベンダー製品が多い中で、こうした日本人の技術者の思いによって生まれた国内産RPAツール(マクロマン)の開発者のお話が聞けたことはとても貴重なお話だったのではないかと思います。中でも個人的に印象に残ったのは、『RPAはもっと普遍的なソフトウェアであるべき』といった言葉でした。その言葉には、実際に開発者している人だからこそ言える何か強い説得力と深みを感じます。

プログラミングの世界では『ひとつの言語を極めることで他の言語でも柔軟に対応できる』といった人のお話をよく耳にしますが、色々なRPAがある中でRPAの活用方法にも実は似たお話が当てはまるのではないでしょうか。

そう考えたときにマクロマンの『誰でも無料』かつ『無期限』で入手できるツールというのは今後も大きな強みになっていくように思います。例えば他の有名RPAツールを使う前にマクロマンでRPA活用の『イロハ』を学ぶことができれば、どんなRPAを使うようになってもある程度抵抗感を失くしつつ柔軟に対応できるようになるのではないでしょうか。

今回お話をして下さったコクー社のたかさんは、数少ない国内産RPAの開発者ということもあってか日本人が使いやすく、また国内の課題にあったRPAを開発することを実現できる方ではないかと感じました。そんなたかさんは実はやりたいことが多すぎて人手が欲しいといった悩みを抱えていらっしゃいますので、日本国内でRPAツールの開発に携わりたい人はツール開発の幅広い知識と経験を得ることができるチャンスかもしれません。

近日、マクロマンは更に使いやすくバージョンアップされるというお話を伺っています。『完全無料のRPA』がこの先どこまで無料の範囲の中で利用できるようになり、どのような進化を遂げていくのかが今から楽しみです。まだマクロマンを活用されたことのない方は、是非一度不定期に開催されている『無料セミナー』にも足をお運び頂き、たかさんの開発されたマクロマンを触ってみては如何でしょうか。

▽マクロマンのセミナー情報はこちら▽

これからもこうして国内で頑張っている企業のツールや開発者の方々の声、それらを支えている方々の思いや声をご紹介していけたらと思います。
最後までお読み頂きありがとうございました。

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