皆さんこんにちは。
今年も残すところあと2か月となりました。暦の上ではもう冬ですね。
今月も「RPA HACK」は10月のニュースを厳選し皆さんにお届けします。
毎日の業務で忙しい皆様にサクッとRPA業界の動向を掴んでいただくためにこの記事は10分で読み終えることが出来る分量になっています。お時間に余裕のある方はリンク先に飛んで詳細をお確かめください。
9月分をまだ読んでいない方はこちらもチェック
目次
【2021/10/01】コニカミノルタが自治体DX推進に向けて専門子会社設立
コニカミノルタ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:山名 昌衛、以下 コニカミノルタ)は、2021年10月に自治体デジタルトランスフォーメーション(以下DX)サービスを提供する新会社、コニカミノルタパブリテック株式会社を設立し、自治体へのDX支援を強化・加速することを発表しました。また今後、コニカミノルタで進めてきた各種自治体DX事業のコニカミノルタパブリテック株式会社への移管を行っていきます。
引用:https://www.konicaminolta.com/jp-ja/newsroom/2021/1001-01-01.html
コニカミノルタ株式会社はこれまでも自治体DX支援プラットフォームを提供するなどし、デジタルトランスフォーメーション(DX)による働き方改革を支えてきました。様々な自治体の業務可視化・業務改善に取り組む過程で蓄積されたノウハウやデータを元に作成された自治体業務標準化支援ツールは、現在多くの都道府県や政令指定都市に導入され、業務改革・改善活動に貢献しています。
そんなコニカミノルタ株式会社は2021年10月に自治体DXに特化した新子会社「コニカミノルタパブリテック株式会社」を設立し、自治体支援に力を入れていくことを発表しました。
自治体の業務内容である「データ入力業務」や「資料作成業務」、「確認・照合業務」はRPAとの相性が良く、大幅に業務時間を削減出来る可能性を有しています。一方で、異動の多い公務員にとっては管理者の確保が難しかったり、データの電子化が進んでいないなどの多くの課題を抱えており、国や民間企業との協力が必要とされています。
コニカミノルタパブリテック株式会社ではコニカミノルタ株式会社の既存事業(ヘルスケアや介護ビジネス)・60社を超えるパートナー(2021年8月現在)と自治体DX事業の連携強化によりサービスを充実させ、全国の自治体の業務改革を加速していくとのことで、今後の発展に注目が集まります。
▼自治体におけるRPA導入に関心のある方はこちら▼
【2021/10/07】Blue Prism×ABBYY、Process Intelligence製品を発表
インテリジェントオートメーションのグローバルリーダーであるBlue Prism社(AIM: PRSM、本社:英国ロンドン、日本法人Blue Prism株式会社、本社:東京都港区、社長:長谷 太志)と、ドキュメントデータとビジネスプロセスを完全に理解することで真のデジタルトランスフォーメーション(DX)を実現するABBYY社(本社:米国ノースカロライナ州、日本法人ABBYYジャパン株式会社、本社:神奈川県横浜市、代表取締役:小原洋)は、Blue Prismの自動化プラットフォームにABBYY Timelineを搭載したBlue Prism Process Intelligence Powered by ABBYYを発表しました。これによりお客様は、組織内に分散したデータから最適な自動化の機会を短時間で発見することが可能となります。引用:https://www.blueprism.com/japan/news/award-winning-process-from-blue-prism/
エンタープライズ向けインテリジェントオートメーションのリーディングカンパニーであるBlue Prism社、Digital Intelligenceプラットフォームを提供するABBYY社(ABBYYが定義するDigital Intelligenceについてはこちらhttps://www.abbyy.com/ja/solutions/digital-intelligence/)が今回発表したのは自動化のパフォーマンスを最適化するBlue Prism Process Intelligence Powered by ABBYYというソリューションです。
ABBYY TimelineはABBYY社の提供するタスクマイニング、プロセスマイニングに特化した業務プロセス分析プラットフォームです。ABBYY Timelineは異なるシステムのデータや属性情報を自動でまとめ、分析し、データに基づいた意思決定、ボトルネックの特定を行います。ABBYY社の公式HPではABBYY Timelineの活用事例としてRPAが一番に挙げられており、RPA 導入の最適配置、設計、実装、および監視することで、投資対費用効果の最適化を実現すると述べられています。
プロセスマイニングとタスクマイニングを統合したBlue Prism Process Intelligence Powered by ABBYYはプロセスキャプチャ機能とシームレスに連携します。その結果、利用者は組織内に分散したデータより自動化対象業務を短時間で見つけ出せるようになります。
今回の統合により、プロセスマイニングとプロセスオートメーションの間に存在していたギャップが取り除かれ、包括的なソリューションが誕生しました。Blue Prism Process Intelligence Powered by ABBYYは利用者の生産性とROI(Return On Investment)を向上させ、成長を加速させるツールになることでしょう。
【2021/10/11】情報処理推進機構(IPA)が「DX白書2021」を公開
IPA(独立行政法人情報処理推進機構、理事長:富田達夫)は、日米企業における DX 動向を比較調査 し、戦略、人材、技術の面から DX 推進の現状や課題などを包括的に解説する「DX 白書 2021」を発 刊しました。 URL: https://www.ipa.go.jp/ikc/publish/dx_hakusho.html
2009年から「IT人材白書」、2017年から「AI白書」を発行してきたIPA(独立行政法人情報処理推進機構)はITとビジネスの関係が密接になってきた背景を受け、DX推進に必要となる「戦略」「人材」「技術」の3つの面について取りまとめた「DX白書2021~日米比較調査にみるDXの戦略、人材、技術~」を2021年10月11日よりウェブサイト上で公開しました。
「DX白書2021」では日米の企業に対して行われたDXに関する比較調査の結果や、それにより明らかになったDXの取組みの差、優先的に取り組まれている施策等を示し、日本企業の課題や方向性について論じています。アンケート調査以外にもインタビュー調査による事例紹介や、有識者によるコラム、さらにはAPIやAIなどの記述概要にも触れ、DX推進について包括的に紹介しています。
「DX」というワードを耳にする機会が増え、理解が深まったように錯覚してしまいますが、いざ自分の属している組織で進めようとすると「何から始めればいいのか分からない」「技術やスキルが足りない」等の沢山の課題が見つかります。そうなった課題を放置してしまうとDXと向き合うのが億劫になってしまったり、手段が目的化してしまったり悪影響を及ぼしかねません。
今や企業の成長とDXは切っても切れない関係となっています。この際に調査結果に目を向け、DXに対する理解を深めてみてはいかがでしょうか。
「DX白書2021」ダウンロードはこちらから↓
【2021/10/18】NTTアドバンステクノロジ株式会社がRPAツールWinActorの最新版Ver.7.3.0を販売開始
NTTアドバンステクノロジ株式会社(以下:NTT-AT、本社:東京都新宿区、代表取締役社長:木村丈治)は、RPAツールWinActorの最新版Ver.7.3.0を10月18日から販売開始します。(中略)Ver.7.3.0では、これらのRPA運用の負担を軽減する新機能を多数提供します。
引用:https://www.ntt-at.co.jp/news/2021/detail/release211007.html
2014年に発売開始された純国産RPAツールのWinActorはMM総研による「RPA国内利用動向調査 2021」では“導入したRPA”の1位に輝き、導入者数6,500社(2021/11現在)を突破するなど業界問わずビジネス環境最適化に大きく貢献しているRPAツールです。
WinActorは、全7件のNTT特許技術を利用している高度なツールでありながら、IT部門以外の現場担当者でも業務を改善出来るような直感的な操作方法を徹底しており、日本企業の働き方に合わせて日々改良が重ねられています。今回のWinActor Ver.7.3.0では新たに次の機能が追加されました。
- 画面状態確認機能
- オンライン自動アップデート機能
- Microsoft EdgeのIEモード対応
- シナリオドキュメント生成機能
- Power Automate Desktop連携機能
- イベント監視機能
- Googleカレンダー連携機能
- 設定インポート・エクスポート機能
- Cloud Library機能等
その中でも注目の画面状態確認機能ではRPAによるシナリオ実行を人間のPC操作により近づけることを可能にします。
従来フローを作成する際、1つ目の操作を完了してから2つ目の操作に移る場合その間に1つ目の操作実行にかかるであろう時間のスリープを挟んでいました。この時、1つ目の操作実行にかかる時間は実行するPCやネットワークの環境によって変化してしまうため、それに伴って実行タイミング(スリープ)を調整する必要がありました。
今回追加された画面状態確認機能では、人間が操作を行うのと同じように1つ目の操作が完了したことを確認してから次の操作に移るので、動作環境が変わっても安定して動作することを可能にします。
環境の変化に対応し益々現場フレンドリーになったWinActor。この機会に気になった方は以下の記事もご覧ください。
身体に気を付けて11月も頑張りましょう!
10月のニュースを抑えて頂けたでしょうか。
12月の前半には、11月のニュースを抜粋してお伝えできればと思います。
気温の変化の激しい11月ですが、皆様お体に気を付けてお過ごしください。
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