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RPA Community Mitzさんのコミュニティ運営術(後編)

RPA Community運営のMitzさんに「コミュニティ作り」について聞くインタビューの後編です。

前編では、コミュニティ・マネジャーのMitzさんよりRPA Communityが大きくなっていった経緯を教えていただきました。

 

あれ・・・まだ前編読んでいないぞ・・・!という方はぜひこちらの前編をご覧ください!

 

 

 

コミニティ運営で気をつけるポイント

ーー純粋な疑問なんですけど、こういうIoTLTとかRPA Communityとかコミュニティを立ち上げようと思ったら何をすれば立ち上がるのでしょうか?

これも極論なんですけど、立ち上げようという気持ちがあれば誰でも立ち上げられると思います。特に事業化するとかビジネス化とか、要はそこでお金を発生させるとなると難しいかもしれないですけど、何か勉強会をしたいので誰か集まりましょうというようなことを、例えば会社の方でも友達でもいいので人数が2人、3人でも集まったらそれはもうコミュニティなので。あとはそれをどこまで本気で回してみようかと思うだけで、利益を生むって難しいと思うんですけど、普通の学ぶ場とか人が集まる場を作るのであれば、やろうと言ったら誰でも出来ると思います。本当に成功するコミュニティ、失敗するコミュニティは登壇者とか参加者とかがどれだけプラスになるかを考えて、どこまで本気で動くかそれだけかと。

 

ーー業界コミュニティーが果たす役割についてMitzさんはどのように考えていますか?

業界コミュニティーは特定の企業やソリューションを推しているわけではないので、単純にその業界のことが好きな素直な人が集まります。ですので、素直な情報、リアルな情報が集まりやすくてそれを手に入れやすいと。どうしても企業が開催する勉強会はその企業さんの目線での情報発信になりがちですし、そこにはお金の力が働きますので営業色が出たりします。業界コミュニティーは営業色がまったくなく、良い情報も悪い情報も含めて正しい情報が正しく集まって正しく知れること、これを果たすのが役割だと思います。

RPALT大会で司会をするMitzさん

RPA Community特有の楽しい雰囲気の秘訣!?

ーーお話を聞いていると、業界コミュニティはユーザーにとって必要だなと感じました。

そうですね。業界コミュニティもそうですが、ユーザーグループコミュニティも必要だなと感じます。どちらのコミュニティであっても、名前がコミュニティなのでセミナー・勉強会とはちょっと違う形でコミュニケーションから先の集まる世界なので、人とつながることも目的になってきます。人と繋がるための場作りとしては、「楽しく繋がりやすい場」が大原則。居心地が良くて楽しい場にしていかないといけません。楽しいほうが人ってやる気が出て、もっと勉強しよう!とかもっと頑張ろう!、また来よう!となるので。

 

ーー特にRPA Communityの雰囲気は、楽しい雰囲気で安心安全の保たれた穏やかな空気感を感じます。最初からああいった雰囲気だったんですか?

最初からだったんですよ。集まった方々が良い方ばかりだったのだと思います。

とはいえ運営としても意識していたポイントはあって、運営グループが本当に営業色を出さずに自分たちが目立とうとするのではなく、参加する皆さんが本当に居心地が良いような運営をして、皆さんのためにという形でやるように意識していました。

どうしてもその人の素の優しさじゃない営業色とかが出てきたりすると雰囲気違ってきたりするんですよね。

 

コミュニティは参加者が主役

ーーなるほど。Mitzさんの見た目とギャップのある前に出ていかない司会進行には、そのような想いがあったのですね!(笑)

そうですね。コミュニティって運営側とか司会進行が主役ではないんですよ、まったく。参加する方と登壇して喋ってくれる方、皆さんが良い情報を持ち寄って良い雰囲気を作っていくのがコミュニティーなので、目立ちすぎないということは大事にしています。

自分は営業的なことは何も考えずに司会進行をずっとやってきていて、目立つとは言われるのですがイベント終了後に自分のところには意外と人が寄ってこないんですよね。いかに登壇者の方を盛り上げるか、参加者同士をつなげるかというところを意識しているので、終わった後もなるべく1人になっているような人を見つけてその方が話の輪に入れるようさりげなく誘導したりとかしています。見た目的にチャラく派手に見えるかもしれないんですけれども、そういう場だと黒子に徹して本当に運営のプロとしてやっています。

ーーここまで続けて来られて、やめようかなとか思ったりとか難しいなとか大変だなとかですね、そういったことってありましたか?

結果的にはなかったです。自分がこれ大変だなと思った時はコミュニティ運営をしていると必ず出てきます。1つのコミュニティー運営しているだけだったら対応できるかもしれないのですが、私は他のコミュニティのお手伝いを含めると常に10個ぐらいのコミュニティの運営に関わっています。会場が見つからないとか手が足りないとか絶対困るタイミングが出てくるんですけど、出てきた時には単純に託せる仲間を探すだけなんですよね。そうやって良い仲間に恵まれてきたからというのがすごく大きかったんだろうなと。コミュニティーを運営する上で一番必要なのはスキルとか知識をたくさん知っていることではなくて、頼れる仲間を見つけて運営チームを作っていくことです。

基本的にコミュニティを立ち上げてつまずいたら新しい仲間を見つける、そうするとそこで良い繋がりができコミュニティがさらに大きくなる・・・。つまずくタイミングって拡大しているタイミングとか人が集まりはじめたタイミングが多いので、仲間を見つけて乗り越えていけば十分広がっていくのではと思います。

 

ーー順調に育ったコミュニティーだと思うのですが、現在のRPA Communityの状態は当初から想像できましたか?

最初は1,000人ぐらいconnpassのメンバーが集まればという風な思いがあったのですが、結果的には1,400人ちょっとなので想像よりはうまく伸びているかなと思っています。また最初は1年ぐらいコミュニティー運営をしてうまくいってきたらだんだん地方版も広げていきたいと思っていたのですが、1年経たずに地方版が出来たのでその点もすごくうれしいところです。

RPA Communityオリジナルのグッズも楽しみの一つ

ーー来年度に向けてはどんなチャレンジをRPA Communityでされたいでしょうか。

コミュニティなので、ちゃんと続けることと拡大することを意識しています。また地方でもコミュニティが必要とされてるという話をすごく聞くので今年はいくつも地方でコミュニティを立ち上げてみたいという意気込みです。またもう少し分野を絞ったり、業務に特化したようなスピンオフコミュニティも作っていきたいですね。

またコミュニティのリーダーになれるような方の育成もしていきたいですね。自分もコミュニティをずっとやってきたのでそういう方をバックアップしながら、コミュニティを増やしていきたいです。

 

ーーすごいエネルギーですね!

RPAは人を幸せにするためのIT技術の一つです。要はライフワークバランスにとってプラスになり、本当の働き方改革に繋がるというところがゴールだと考えると、全国で課題山積みな状態にありますし47都道府県でコミュニティがあっても何も問題のないような、全てで盛り上がれるコミュニティだと思うんですよね。

 

ーーありがとうございました。最後になにか伝えたいことはありますか?

地方であったり、業種や職種ごとであったり、RPAのコミュニティを立ち上げたい!というような思いがある、興味があるという方がいればMitzまでご連絡ください!

 

まとめ

今回のお話で学んだコミュニティ作りにおいて重要なことは以下の通り。

・コミュニティの立ち上げは想いがあれば誰でもできる。あとはそれをどこまで本気で回してみようかと思うだけ

・コミュニティにおいて重要なことは継続すること

人と繋がるための場作りとしては、「楽しく繋がりやすい場」が大原則

・運営側は黒子になり、参加してくれる方を主役にすることを意識する

コミュニティーを運営する上で一番必要なのは頼れる仲間を見つけて運営チームを作っていくこと

 

日本に「コミュニティデザイン」という言葉を浸透させたパイオニア的存在、山崎亮さんも「こちらが主体にならない、旗を掲げないようにする」というような話をしているように、Mitzさんの黒子に徹するプロフェッショナルとしての姿勢はコミュニティ運営に共通する考え方なのだなと大変勉強になりました。

今年はコミュニティ作りにチャレンジしよう!

 

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