急な欠員が出たときや即戦力となる人材を速やかに確保したいときなど、採用に迅速さが求められるほど、通常の採用活動では時間もコストもかかり、間に合わないことがあります。こうしたときにおすすめしたい方法が、人材紹介会社の活用です。
人材紹介会社は、厚生労働大臣の許可を得て、求職者と求人企業を結びつけるサービスを提供する企業です。求職者の希望条件に沿った企業求人が紹介される仕組みのため、企業にとっても採用のミスマッチが防げるなどのメリットがあります。
この記事では、人材紹介会社の概要に加え、他の採用手法との違い、メリット・デメリット、人材紹介会社が有効な4つのケースを解説します。スピード感を持って理想の人材を確保したい採用担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
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目次
人材紹介会社とは
人材紹介会社とは、企業と求職者の間に立ち、求人紹介を通じて両者のマッチングを支援する企業のことです。「有料職業紹介事業者」が正式名称であり、厚生労働大臣の許可を受けた上で運営されています。
求職者には、希望条件に沿う求人の紹介や応募書類の添削など、転職活動を支援するサービスを提供します。一方、企業に対しては、採用要件に合う人材の選定・紹介に加え、選考プロセスや条件交渉のサポートを行います。
求職者・企業への紹介を通じて採用に至った場合、企業側は成功報酬として求職者の想定年収の3~4割相当の紹介手数料を人材紹介会社に支払います。人材紹介会社にはいくつかの種類があり、それぞれで特徴やみられる効果が異なります。こちらについては後述します。
他の採用手法との違い
人材紹介会社は、他の採用手法と混同されやすい側面があります。ここでは他紹介会社との違いとして、人材派遣サービス、求人広告などの概要について解説します。
人材派遣サービス
人材派遣サービスは、企業側が「人」ではなく「労働力」を必要な期間だけ借りる際に利用するサービスです。派遣会社が雇用するスタッフを、企業が指定した期間だけ企業に派遣し、業務に従事させます。
人材紹介会社が正社員・契約社員などの直接雇用を主な目的とすることに対し、人材派遣サービスは派遣元企業との雇用契約に基づいて労働力が提供されます。たとえば「3か月だけ経理業務を任せたい」といった短期的な補完であれば人材派遣が、「会社の将来を担う正社員を採用したい」といった長期的な採用であれば人材紹介会社の活用が向いています。
求人広告
求人広告は、Webサイトや雑誌、地方広報誌などに企業求人を掲載し、応募者を幅広く募集するサービスです。求人広告は企業からの一方的な情報発信に留まるため、採用活動における集客にあたります。たとえば不特定多数の人に企業について知ってもらい、そのなかでも働きたいと考える人を集めたいときに効果的です。
一方、人材紹介会社は、企業・求職者双方のニーズを把握し、より現実的なマッチングにつなげるサービスです。求人広告が「おきあみを使う漁師」だとすれば、人材紹介会社は「欲しい魚種を一本釣りする漁師」とイメージするとわかりやすいでしょう。
転職フェア
転職フェアは複数の企業が一箇所に集まり、求職者と対面し、情報交換を行うイベントです。求人広告同様、転職フェアも集客や企業認知度向上が目的で、企業側はさまざまな求職者と直接的なコミュニケーションを取ることができます。
しかし、応募意欲の高い人材に絞り積極的に紹介活動を行う人材紹介会社のサービスとは、アプローチの深度が異なるといった違いがあります。
ダイレクトソーシング
ダイレクトソーシングは、企業自らがデータベースやSNSを活用して、求職者に直接アプローチを行い、採用を目指す手法です。企業主導でスカウト活動を行う特徴であるのに対して、人材紹介会社はエージェントが仲介役として採用活動をサポートする特徴から、採用活動の根本に違いがあります。
人材紹介会社の仕組み
人材紹介会社は、企業と求職者のマッチング方法により、主に以下の3つに分類されます。
- 登録型
- サーチ型
- 再就職支援型
ここでは具体的にどのような違いがあるのかについて解説します。
登録型
登録型は、求職者が登録した情報をもとに、エージェントが求人と照合してマッチングする手法です。幅広い業種・職種に対応しているためカバー範囲が広く、登録社数が多いという特徴があります。
また、すでに登録されている転職顕在層を中心に紹介するため、比較的短期間で求職者の紹介を受けやすいです。さらに、公に募集しにくいポジションや企業戦略として、非公開求人も多く取り扱われています。
サーチ型
サーチ型は、エグゼクティブ層や専門職など、特定領域のハイスキル人材の獲得に特化した手法です。すでに別の企業で現役として活躍しており、転職意欲が表面化していない潜在層にアプローチしたり、エージェントが独自の情報網や業界知識を活用し、求職者をスカウトしたりすることで、優れた人材を速やかに確保できます。
再就職支援型
再就職支援型は、企業のリストラや事業縮小に伴う退職予定者および退職者に対して、次のキャリアを見つけるためにサポートするサービスです。キャリアコンサルティングや履歴書・職務経歴書の作成支援、面接対策や求人紹介など、再就職に欠かせない工程すべてをサポートしていることが特徴です。
企業側にとっては、従業員のセカンドキャリアを支援することで、社会的責任を果たすとともに、社内の士気低下を防ぐといった目的があります。

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人材紹介会社で人材を採用する一般的な流れ
人材紹介会社を利用した場合、採用まで以下の流れで進むことが一般的です。
- 求人依頼と契約締結
- 求職者の紹介
- 選考
- 内定・入社
- 成功報酬の支払い
まずは企業が紹介会社に対して募集したい職種や求める人材の要件、労働条件などを提示します。次に、紹介会社のエージェントが企業の求人情報にマッチする登録者を選び、推薦書類とともに企業へ推薦・紹介します。
企業は紹介された求職者の選考を行い、通過者と面接をし、採用が決まった後は、エージェントを通じて内定通知や労働条件などの確認を行い、入社までフォローします。
成功報酬は原則として入社後に発生します。また、入社後一定期間内に自己都合退職した場合、手数料の一部または全額が返金される「返金規定」が設けられているケースもあります。
人材紹介会社を利用するメリット
人材紹介会社を利用することで、企業は下記のようなメリットが得られます。
目的に応じた人材確保に期待できる
人材紹介会社では、採用のプロであるエージェントが企業の採用課題や求める人物像を深く理解した上で紹介します。そのため、自社の目的に合致した人材を効率的に確保できます。
たとえば営業部門で「新規顧客開拓に特化した人材」を求める場合、エージェントは高い目標達成意欲と飛び込み経験を持つ人材に絞って紹介するイメージです。こうした人材の厳選によって企業の採用目的に応じたマッチングが実現します。
専門知識や技術を有する人材を確保できる
ハイスキル人材や市場に流通しにくいニッチなスキルを持つ人材は、公開求人では集まりにくいです。しかし人材紹介会社は、独自のネットワークを活用しながら非公開求人としてこうした人材を集め紹介します。
たとえば公募では集まりにくい特定のプログラミング言語に精通した開発経験10年以上のエンジニアなど、競争率の高い人材も、エージェントのネットワークを通じて効率的にアプローチできます。
応募書類の精度向上につながる
エージェントは求職者に対して、企業に応じたレジュメ作成や面接対策を手厚くサポートします。求職者が企業の求めるポイントを理解した上で応募するため、結果として企業に届く応募書類の質が向上し、選考の効率化につながります。
たとえば企業がリーダーシップと実績を重視する場合、エージェントは求職者の職務経歴書に対して過去のマネジメント経験や具体的な成果が明確になるよう添削します。こうしたサポートによって企業としては選考がスムーズに進むだけでなく、ミスマッチを防いだ採用につながります。
採用コストや業務負荷の軽減に期待できる
採用には募集、書類確認、日程調整などの業務が発生しますが、人材紹介会社を活用することで、これらの一部をエージェントに委ねられます。煩雑な業務をエージェントに代行した結果、採用担当者の業務負荷の軽減につながり、コア業務に集中できるリソースを確保できます。
本来であれば採用担当者は求職者とのメールや電話を介してアプローチや説明が必要になりますが、こうした業務をエージェントが代行するため、面接準備や事業戦略の策定等、社内でも重要な業務に時間を充てることができます。
成功報酬のため安心して利用できる
人材紹介会社への支払いは、入社が決定したタイミングで発生する「成功報酬型」が一般的です。そのため、費用をかけたにもかかわらず採用に至らないというリスクの防止につながり、安心してサービスを利用することができます。
求人広告の場合、採用の有無にかかわらず掲載期間の終了によって費用が発生しますが、人材紹介会社の場合は実際に戦力となる人材が入社するまでコストがかからないため、予算の無駄遣いを避けられます。

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人材紹介会社を利用するデメリット
多くのメリットがある人材紹介会社ですが、その一方で下記のようなデメリットも考慮する必要があります。
採用ノウハウの蓄積が難しい
採用活動の多くを人材紹介会社のエージェントに任せきりにすると、社内に求職者の集客や選考、クロージングに関するノウハウが蓄積されにくい状態を招いてしまいます。求職者を募集するための手法については熟知していても、採用に関するノウハウが学べないままでは、今後の採用活動が難しくなってしまいます。
採用力を社内に蓄積したい場合は、要件定義や面接設計など一部工程を自社で担うといった工夫が必要です。
採用コストが割高になりやすい
人材紹介会社の成功報酬は採用者の年収の3~4割程度が目安となることが多く、採用単価が高くなりやすい点はデメリットです。特に年収の高いハイスキル人材を採用する場合1人あたりの採用コストが割高になるため、利用にあたっては高額なコストを必要経費とみられるかどうかがポイントになるでしょう。
採用基準がエージェントに左右されがち
エージェントが企業ニーズを十分に理解できていないと、紹介される人材が企業の求める基準との間に齟齬が生まれる可能性もあります。エージェントとの密な連携を取り、求めるスキルだけでなく企業文化や理念などの定性的な情報も含めた採用基準の共有が伴うことも念頭に置きましょう。
領域・スキルによって人材確保が難しい
一般事務をはじめとした職種であれば問題はありませんが、ニッチな専門職や市場全体で人材不足に陥りがちな領域においては、人材紹介会社でも確保が思うように進まないことがあります。
特に、有名な人材紹介会社を使用しても、配属予定の領域および求めるスキルによっては人材確保が難航することもあるため、人材紹介会社だけでなく、複数のサービスを併用する、求める人材に特化したサービスを選ぶなどの工夫が必要になるでしょう。
人材紹介会社が有効な4つのケース
人材紹介会社は、企業のなかでも下記のようなケースに効果を発揮します。
即戦力人材を確保したいとき
新卒、未経験者とは違い、速やかに現場で活躍できる経験豊富な即戦力人材がほしい場合は人材紹介会社への登録が望ましいです。登録する求職者のなかでも企業の求める人材像にマッチした人材に絞ってアプローチが行われるため、効率よく人材確保につなげることができます。
欠員を早期に補充したいとき
急な退職などで欠員が生じ、一刻も早く補充が必要な場合も、人材紹介会社の利用によって求人広告を出すときと比べて短期間で選考まで進む人材を見つけやすいです。特に、重要なプロジェクトのリーダーが退職することになり、プロジェクトの遅延を避けたいときなどは、人材紹介会社の活用が望ましいでしょう。
人材採用部門がないとき
採用活動に特化した専門部署の設置がまだ行われていないときや、担当者がまだ決まっていないときなども人材紹介会社が効果的です。採用にかかわる業務をエージェントに代行できるため、専門部署の設置や担当者の選任を行うよりも早く採用活動に本腰を入れられます。
公募採用したことがないとき
はじめて中途採用を行う企業をはじめ、公募採用のノウハウがない企業も、人材紹介会社の利用が有効です。採用の進め方や市場の価値観を熟知したエージェントのサポートを受けることで、採用活動を滞りなく進められます。

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人材紹介会社を決める決定的なポイント
人材紹介会社を介して人材採用を成功させるためには、自社に合った企業選びが欠かせません。
- 採用実績の高さ
- 知識の高さ
- 分業型・両手型
- マッチング精度の高さ
ここでは、自社に合った人材紹介会社選びにおける上記のポイントについて解説します。
採用実績の高さ
まずは過去に自社領域や職種で豊富な採用成功実績があるかについて確認しましょう。実績数が多いほどその領域におけるノウハウやネットワークが充実していると判断できます。たとえば自社と類似規模の企業や同職種・同業種での採用実績を確認することで、自社にとっての成功確度を図ることができます。
知識の高さ
次に企業の事業内容や求める人材像、業界のトレンドについて深く理解し、専門性の高い提案ができるエージェントがいるかについても確認しましょう。エージェントの存在は単なる求人情報の仲介役ではなく、戦略的な採用パートナーでなければなりません。
企業の経営戦略や競合他社の動向を踏まえた上でのアドバイスができるエージェントであれば、信頼関係を構築しながら優れた人材の確保につなげられるでしょう。
分業型・両手型
人材紹介会社の組織体制には、求人企業担当者と求職者担当者に分かれる分業型と、1人のエージェントが両方を兼任する両手型があります。
分業型は、企業担当がさまざまな企業に関する情報を把握しているため、組織的な動きで多くの求職者にアプローチできる特徴があります。一方の両手型は、エージェントが企業ニーズと求職者の希望に対する理解度が深いため、マッチングの精度が高い点が特徴です。
分業型も両手型もそれぞれに魅力的な特徴があるため、自社の採用ニーズに応じた方を選択しましょう。
マッチング精度の高さ
単に多くの求職者を紹介するのではなく、企業文化や価値観、求めるスキルに合致した人材を紹介してくれるかを確認することも大切です。仮に求めるスキルが十分でも、チームワークを重視する文化を持つ企業と個人主義的な思考を持つ人材では、働き方や考え方にミスマッチが生じてしまいます。
人材紹介会社を利用するにあたっては、求職者の性格や思考までを含めたスクリーニングの丁寧さについても確認しましょう。
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まとめ
人材紹介会社は、採用のプロであるエージェントが企業と求職者を繋げ、成功報酬型で必要な人材を効率的に確保できる採用方法です。即戦力人材の確保や採用リソースの不足に悩む企業にとっては、活用が推奨される方法といえるでしょう。
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