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【初心者必読】Power Platformとは?価格〜導入ポイントまで幅広く解説!

少子高齢化による働き手の減少から、多くの企業が業務の効率化・適正化を重要視しています。
ですが、ハイテク機器が職場を占める環境では、専門家やエンジニアでなければ、「自動化どころか操作の仕方が分からない」「自分はプログラミングを学んだことがないから関係ない」と、考える方も多いのではないでしょうか。

実は、Power Platformにはプログラミング未経験者の方でも、アプリ開発や自動化を可能とする機能があります。

今回は価格導入するメリット実際に企業がPower Platformを活用している事例を紹介します。

PowerPlatformとは

Power Platformとは、上記の4つのサービスから構成されている、Microsoftが提供するクラウドサービスです。
主にローコードでアプリ開発、プロセスの自動化、データの可視化、Botの開発を支援することができます。

Power Apps

Power Appsは、Microsoft365のユーザーなら追加費用無しで使える、業務に使用するソフトウェア(アプリケーション)を作成するツールです。

上記の画像のように、ブラウザでアプリを作成できるため、Power Apps以外のツールが、新たに必要になることはありません。
加えて、用意された数式や部品を配置することでアプリを作成できます。
PowerPointやExcel感覚で使用できるため、複雑な機能に悩まされ、使用を辞めてしまう不安もありません。

その他にも、Powe rAppsには以下の4つの特徴があります。

・ユーザ情報など、Microsoft365の各サービスやデータとの連携機能が豊富
・Power Platformに属しているため、Power Automateと連携が簡単
・PC・モバイルのいずれにも対応したアプリを作成可能
・SQL Server、Oracleなど様々なデータベースと接続可能


Power Appsには、単体のみで利用できる契約プランがあります。
下記に単体プランの料金を記しますので、料金やPower Appsのみを利用したいと考えている方はぜひ、ご参考にしてください。

【単体プランの料金(2022年3月時点)】

プラン 価格
アプリごとのプラン
ユーザーごとに1つのアプリを実行できます
540円/月
ユーザーごとのプラン
アプリの作成が無制限に可能です
2,170円/月

Power Automate

Power Automateは、業務で発生する作業手順を、自動で処理できるツールです。
上記の画像のように、直感的に操作が可能なため、開発者以外の方でも一定の勉強は必要ですが、開発可能です。

主に、デスクトップ操作等のプロセス自動化を得意とするデスクトップフロー(Power Automate for desktop)と、クラウドサービスが提供するコネクタ・アクションによるプロセス自動化を得意とするクラウドフローで構成されています。

2つの機能についての特徴、得意なことについて解説します。

デスクトップフロー(Power Automate for desktop)

ローカルマシン(自分が直接利用できるPC)の操作1つ1つを作業の流れ図とすることで、プロセスの自動化を実現する機能です。

ローカルマシンの操作を自動化する機能なため、他システムのデスクトップアプリや、オンプレミスのシステムの操作を対象とすることが得意です。

自動化できる業務を、例として3つ挙げます。

・新入社員情報登録
・社内の基幹システムからデータをダウンロードし、レポートを作成
・Excel加工作業


その他の業務も、工夫次第で自動化できるため、あくまでも一例としてご参考にしてください。

クラウドフロー

複数のクラウドサービスの機能を自動化することができます。
このため、Microsoft365に含まれるサービスを含む、クラウドサービスの機能の操作を自動化することが得意です。

自動化できる業務の例は、下記の3つです。

・当日の予定を通知する作業
・指定のファイルの更新を通知する作業
・Excelファイルの内容をもとに、予定を作成する作業


OutlookやTeamsといった、対応しているクラウドサービスの種類は480種類以上(2022年3月現在)と、多岐にわたり、自社が利用しているクラウドサービスに、Power Automateが対応していないといったハプニングが起きにくいことも魅力の1つです。

※最新の対応しているクラウドサービスについてはこちらをご参照ください。

【単体プランの料金(2022年3月時点)】

プラン 価格
アプリごとのプラン
無制限に(RPAを除く)フローを作成可能
1,630円/月
ユーザーごとのプラン
無制限に(RPA含む)フローを作成可能
 4,350円/月
フローごとのライセンス
5フローあたりで料金発生
フローを利用するユーザー数は無制限
10,870円/月

Power BI

Power BIは簡単にビッグデータを分析、可視化してくれるツールです。
多くのデータに接続し、過去に作成したデータはもちろん、自社の組織やPower BIのデータまでも統合や分析を可能とし、レポート作成をサポートしてくれます。

PCだけでなく、Androidやiphoneにもサービスが対応しており、気軽に利用できます。
無料で利用できるサービスやトレーニングがあるため、導入コストを気にすることなく試用できます。

【料金(2022年3月時点)】

プラン 価格
Power BI Pro
ユーザーごとのライセンス
分析機能を無制限に利用可能
1,090円/月
Power BI Premium
ユーザーごとのライセンス
高度なAI、セキュリティが利用可能
2,170円/月
Power BI Premium
容量ごとのライセンス
高度なAIやセキュリティ、マルチ地域の展開管理が可能
543,030円/月

Power Virtual Agents

Power Virtual Agentsは、専門的な開発知識がなくても、チャットボットを作成できるツールです。

チャットボットとは、自動で応答をしてくれるプログラムです。
24時間いつでも顧客への対応を自動で行い、機械学習を行うことでより複雑な質問に答えられます。
teams内にチャットボットを設置して社内の問合せ対応を自動化したり、お客様から問い合わせなどカスタマーサポートの自動化などの用途で使うことが可能です。

2021年には、コロナワクチン接種の情報を求める住民に、24時間いつでも対応可能なチャットボットとして運用されています。
顧客の質問に素早く答えたい、しかし常に時間を割くことができないといった悩みを改善できるツールです。

【料金(2022年3月時点)】

プラン 価格
Power Virtual Agents
Webサイトやその他のチャンネルに高度なチャットボットを導入可能
108,730円/月
セッションアドオン
Power Virtual Agentsプランへの追加プラン
セッション数を追加
48,920円/月

 

Power Platformを導入する3つのメリット

ここからは、Power Platformを導入するにあたって、どのようなメリットがあるのかを紹介します。

アプリケーションの連携が容易

従来のツールでは、自社の業務システムとの連携や過去の情報をまとめることができませんでした。
ゆえに、各部門ごとにツールを導入する必要がありました。

しかし、それでは料金や各部門ごとの使用方法の違いから、業務が複雑化する問題が発生します。
結果、メリットよりデメリットの方が目立ち、企業は自動化ツールの導入を見送ってきました。

ですがPower Platformは、企業で広く普及しているマイクロソフト製品と連携させ、過去の情報から最新の情報を統合し、活用することができます。

ローコードで開発可能

ローコードとは、「システムにおけるソースコードをほとんど書かずにシステム開発を行う手法、またはその作業ができるツール」です。
過去のアプリケーション開発ではソースコードが必須なため、エンジニアだけが携われる業務でした。

ですがPower Platformでは、事前に構築されたテンプレート、ドラッグ&ドロップでの簡単操作や、デプロイ機能を使用して、サーバー上に開発したアプリを配置するなどのアプリの構築を、プログラム未経験者でもできます。

他にも、Power Platformを導入すれば、ローコードを積極的に用いることで、従来の開発よりも作業時間を短く済ませることができます。
また、トラブルが起きた際にも、簡単かつスピーディに修正することが可能です。

以上のことから、Power Platformは開発工程の削減や複雑なプログラミング言語を用いないことによる恩恵をプログラミング未経験者、開発者ともに享受できます。

業務を効率化できる

先述の通り、Power Platformは4つのツールから構成されています。

それぞれのツールが業務分析アプリケーション開発業務の自動化チャットボット作成など今まで人の手が必要と考えられていたことの業務改善に大きく貢献します。

Power Platformは、定型業務の自動化からアプリケーション開発など高度な処理の効率化もできるため、「自社の効率化したい業務は複雑だから導入は難しいかもしれない」と考えている方も、Power Platformの導入について考えてみることをおすすめします。

Power Platformの導入時に大切な2つのポイント

これまで多様な業務に対応できるPower Platformについて、説明しました。
自社の業務改善にPower Platformは活用できると考えている方に、導入前に把握してほしいポイントが2つあります。

この2点の確認を怠った場合、Power Platformの導入前より業務が複雑化してしまう問題が起きてしまう可能性があるため、注意が必要です。

目的・ルールを明確化する

Power Platformは、ライセンスを購入すればすぐに利用できます。
それゆえに、目的やルールを決めずに組織内で使用し始めて、用途が不明なアプリや管理が難しい状態に陥る可能性があります。
そのような状況を防ぐため、利用の目的やルール、役割の定義をハッキリさせましょう。

Power Platformを推進する体制作り

Power Platformの活用を行ううえで、Power Platformに精通した推進組織の体制やメンバー育成を頭に入れておきましょう。
プログラミング未経験者の方でも、Power Platformは使いやすいツールですが、組織で最適な運用をするためにはチームにエンジニアが必要です。

一例ですが、Power Platformを運用する上で、センターオブエクセレンス(CoE)組成をおすすめします。
CoEとは、専門性を持った人材を組織横断的に配置し、効率的にプロジェクトを進める仕組みです。

詳しくはこちらをご参照ください。

Power Platformの活用事例

ここまでPower Platformについて解説しました。
この項目では、実際にPower Platformを導入した企業が、なぜ導入し、どのように活用したのかについて紹介します。

Blackmores Group

業界 食品業界
導入理由 ビジネス課題の解決時間を短縮するため

Blackmores社は、オーストラリアで高い評価を得ている健康食品メーカーです。
新製品開発が市場シェアの維持に重要な役割を果たす食品業界では、時間が非常に重要です。

そこでブラックモアズ社は、製品開発を加速させるために時間を短縮できる方法を見出したいと考えていました。
しかし、コストのかかる既製品では、同社の要求に応えられないという悩みから業務の改善を行えずにいました。

そんな中、ブラックモアズ社の開発者がPower Platformをチームに導入したところ、状況が一変します。
Power Platformを用いてビジネスアプリケーションを複数構築し、従業員が顧客データに容易にアクセスできるようにしたところ、別々のソースのデータを組み合わせて、洞察を深めるための高度なアイデアが生まれました。

今までは顧客データを閲覧するだけでも、量が膨大かつ操作が手間であったため、活用されていなかった情報を、Power Platformで解決することができたのです。

参考:Microsoft Customer Stories

EY

業界 コンサルティング業界
導入理由 競合他社と一線を画すツールを開発するため

コロナのパンデミックが米国を襲ったとき、政府はコロナウイルス支援・救済・経済保障(CARES)法を制定し、その中に中小企業への資金援助が盛り込まれました。

この支援は、Paycheck Protection Program(PPP)の下で行われ、融資や適格な経費の免除が含まれていました。
しかし、PPPは一時的なプログラムとして設定されたため、関係者はインフラや運用コストへの投資を最小限に抑えたいと考えていました。
そして、外部の専門家による迅速なサポートを求めていました。

アメリカでコンサルティング業務を行うEY社は、顧客を素早くサポートするためには運用を効率化するためのツールが必要と考え、Power Platformを導入します。

EY社は、すべての書類を収集し、正確さを自動的にチェックし、米国中小企業庁(SBA)がレビューできるように完全な債権放棄申請書を組み立てる、はるかに包括的なツールを開発しました。
競合他社のツールにはまだ実用的なツールが存在しなかったため、顧客満足と利益を獲得することに役立ちました。

参考:Business Application Platform | Microsoft Power Platform

Virgin Atlantic

業界 航空業界
導入理由 常に顧客にとって最善なサービスを提供するため

Virgin Atlantic社は座席のテレビ画面や、より持続可能な燃料の使用など、航空業界を変えるような革新的な技術を導入し続けてきた企業です。
そのため、コロナで多くの航空業界が大打撃を受けた中で、Virgin Atlantic社だけは適切に対応していました。

対応内容としては、Virgin Atlantic社の社員が協力してPower Automateワークフローを開発し、社員の業務を合理化したのです。

従業員の大半が一時帰国中で生産性が低下しているなか、殺到する顧客からの返金要求に対応するためにはPowerPlatformがなければ不可能だったと、後にVirgin Atlantic社の社員は語っています。
加えて、Power Platformがなければ、顧客対応の機能を開発するためには何ヶ月もかけてコードを書き、テストしなければならなかったと述べていることから、ツールの利便性が格段に高いことが判断できます。

参照:Microsoft Customer Story-Virgin Atlantic reaches new heights with innovations powered by the Microsoft Cloud

まとめ:Power Platformを活用しよう

Power Platformについて、網羅的に説明をしました。

4つのツールから構成されているPower Platformは、全て導入する必要はありません。
ツールごとに単体プランやユーザープランが存在するため、入念に準備をすれば、価格を抑えて便利なツールを導入することが出来ます。

定型業務に悩む方は、現状維持で諦めるのではなく、Power Platformの導入を検討することはいかがでしょうか。

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