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【2020年】業務効率化の最前線!ハイパーオートメーションとは?

ハイパーオートメーションという言葉を初めて聞いたという方が多いのではないでしょうか。
世界有数のIT分野調査会社であるガートナー社は、2020年が業務効率化の急成長の年になると考えており、最新の概念をハイパーオートメーションと名付けています。
近年、
RPAを使った業務効率化への理解や技術革新が進み「ロボット頼みではなく、人が主体となって効率化する」という考え方が広まりつつあります。
今回は、2020年大注目のハイパーオートメーションについて、RPAとの関係性を含めて紹介いたします。

ハイパーオートメーションとは

ハイパーオートメーションとは、複数のAIや機械学習、自動化ツールなどを組み合わせて、一連の仕事を実行する概念と実装です。このトレンドは、ロボティック・ プロセス ・オートメーション (RPA) から始まっており、人工知能 (AI)、プロセスマイニング、分析、その他さまざまな最先端のツールを加えることで、自動化の機能がさらに拡大されます。ハイパーオートメーションによって、組織の今までにない知識作業のさらなる自動化を可能にし、全てのユーザーによるのデジタルトランスフォーメーションの推進を可能にします。
UiPath社HPより引用)

2019年11月12~14日に都内で行われた「Gartner IT Symposium/Xpo 2019」においてガートナー社は、企業や組織にとって重要なインパクトを持つ「戦略的テクノロジ・トレンドのトップ10」の2020年版を発表しました。

ガートナー社は「戦略的テクノロジ・トレンド」を次のように説明しています。

テクノロジが出現したばかりの状態を脱し、幅広く利用され、より大きなインパクトをもたらす状態に入り、大きな破壊的可能性を持つようになったトレンドや、今後5年間で重要な転換点に達する、変動性が高く、急成長しているトレンドを「戦略的テクノロジ・トレンド」と呼んでいます。
ガートナー社HPより引用)

このランキングでハイパーオートメーションが1位で紹介されており、2020年が急成長の年になりうると予想しております。ランキングではその他に「ブロックチェーンの実用化」や「セキュリティへのAI活用」など最新テクノロジーのトレンドとも言えるワードが並んでいます。

ハイパーオートメーションとRPAの違い

業務自動化と聞くとRPAを思い浮かべる方が多いと思います。
ハイパーオートメーションは、1つのツールを表す言葉ではありません。ハイパーオートメーションにおいて、RPAは業務自動化を構成するツールの一つという位置付けです。RPAをはじめとした様々な最先端のツールが共存し、相互に連携する一連の構造ハイパーオートメーションと呼ばれています。
AI、OCRなどのツールにより、迅速で正確な意思決定をするためにデータを活用して適切な業務フローを構築します。定型業務を得意とするRPAと組み合わせることにより、広義の業務自動化が実現します。

ハイパーオートメーションで期待出来る効果


ハイパーオートメーションの活用により、人間は機械的な反復作業に捉われるのではなく、本質的な問題解決や創造的な問題解決策を生み出せるような業務に注力することができるようになります。

具体的には以下の効果が期待できます。

  • 自動プロセスの構築
  • 新しい労働力(デジタルレイバー)の確保
  • 高度な分析
  • 従業員の満足度とモチベーションの向上
  • 従業員の能力の向上
  • 瞬時かつ正確な判断
  • コンプライアンス向上とリスクの低減
  • 生産性の向上
  • 組織力の向上

社内の問題の洗い出し方についてはこちら。

ハイパーオートメーションの具体例


ハイパーオートメーションは業務全てを完結してくれるという概念ではありません。あくまでも人が意思決定者でありツールとの
協業が必要です。
ここでは「SNSを使った顧客離反対策」の具体例を紹介します。

①RPAとML(機会学習)を活用し、SNSから自社サービスに対して顧客の感情にあたる発信データを収集。
②即座にレポートが作成され、マーケティングチームが分析情報を入手。
③この情報を利用して満足度の高い顧客を維持。
一方で不満を感じている顧客層に対して、どのようなキャンペーン・プロモーション・インセンティブを組み込むか人が検討していく。

この一連の構造がハイパーオートメーションです。ロボットやAIが人間から仕事の一部を引き取ってくれ、人間に高度な分析を迅速に届けて、最終判断は人間が下していくという協業体制がお分かりいただけるかと思います。

まとめ

業務自動化ツールやハイパーオートメーションを活用するケースは増え続けています。
ガートナー社のデイヴィッド・カーリー氏は「人をテクノロジ戦略の中心に据えることで、テクノロジが顧客、従業員、ビジネス・パートナー、社会などにいかにインパクトを及ぼすかという重要な側面が浮き彫りになる」と述べています。
ツールの技術革新が進むなかにあっても、あくまでも人が主体となって戦略を構築することで、業務効率化がさらに加速していくと思われます。
2020年、ハイパーオートメーションの動向から目が離せません。

 

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