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高精度AI-OCR「Tegaki」特徴や導入事例を詳しく解説!

「AI-OCR」とは、紙媒体や画像データ内の文字情報をAIが自動で読み取りテキストデータに変換する光学文字認識技術であり、「DX」や「デジタライゼーション」の大前提である情報のデジタル化・電子化を実現するツールとして注目されています。

今回は数ある「AI-OCR」ツールのうち、「手書き文字」の読み取りに強みを持つ「Tegaki」について、その特徴や導入事例をまとめました。AI-OCR技術についての詳しい説明や、「Tegaki」を含むAI-OCRのツール比較についてはこちらの記事をご覧ください。

Tegakiとは?

Tegaki公式サイトより引用:https://www.tegaki.ai/

「Tegaki」は、株式会社Cogent Labs(コージェントラボ)が提供しているAI-OCR製品です。2020年12月現在利用可能な「Tegaki」は、2019年7月末に従来の同名製品から読み取り効率が13%向上した新生版の「Tegaki」であり、他のAI-OCRツールと比較した「Tegaki」の強み・特徴は①高精度の独自AI-OCR②豊富な連携ソリューションの2点にあると言えます。

特徴①:独自AI-OCRによる高精度の手書き文字認識

コージェントラボは世界トップの研究機関からR&Dメンバーを収集し、AIやAIを用いたOCRの開発に力を入れています。「Tegaki」はその名の通り、その他のAI-OCRツールと比較して「手書き文字」の認識に非常に強く、文字認識率は99.2%と、超高精度の読み取りを実現しています。

ひらがな・カタカナ・漢字・数字・アルファベット・記号などの様々な手書き文字を認識するだけでなく、ユーザーの希望に合わせて、多言語や業界用語への拡張対応も可能である点が強みと言えます。

特徴②:豊富なパートナーソリューション

「Tegaki」はAPIを活用して様々なソリューションと組み合わせて利用することが可能です。読み取りの前段階では、スマホで撮影された歪んだ写真の補正やフォーマットの異なる帳票の振り分けなど、読み取り後段階ではRPAとの連携による一連のデータ処理の自動化などに対応しており、テキストデータ抽出の前後の関連処理の効率化を実現することでより大幅な業務効率化の効果が期待されます。

記事冒頭でAI-OCRは「DX」や「デジタライゼーション」の大前提である情報のデジタル化・電子化を実現するツールだと紹介しましたが、「Tegaki」は、この大前提である「デジタル化」とその次のステップである「デジタライゼーション」の接続を、こうしたAPIの活用により容易に行うこともできます。

RPAに関連するパートナー例:
UiPath株式会社、Blue Prism株式会社、RPA テクノロジーズ株式会社(BizRobo!)など

Tegaki 製品ラインナップ

Tegakiは2020年12月現在、クラウド版とオンプレミス版の2つが利用可能です。

Tegaki(クラウド版)

AI-OCRサービス「Tegaki」をWebブラウザまたはAPIを経由して利用する導入方式です。導入の手軽さや、用途に合わせ柔軟に利用できるという利点があります。クラウド版は部署内での小規模な導入や、中小企業での導入に適していると言えます。

Tegaki(オンプレミス版)※2020年9月末から提供開始

オンプレミス版は2020年7月30日より申込受付が始まり、同年9月末より順次提供を開始したばかりの新しい導入方式で、企業サーバーに「Tegaki」をインストールすることで社内のネットワークでサービスを利用できます。

AIによる読み取り精度がクラウド版と同等の高水準であることに加え、外部ネットワークへの接続なしにサービスが企業のサーバー内で完結するため安全性が高く、企業に合わせてAIをカスタムすることも可能です。オンプレミス版は大手金融機関や中央省庁での大規模案件が主な対象として想定されています。

企業情報:株式会社Cogent Labs(コージェントラボ)

企業ホームページより引用:https://www.cogent.co.jp/

「Tegaki」を開発・販売する株式会社Cogent Labs(以下、コージェントラボ)は、自社で研究・開発したAIを用いたソリューションサービスを主に法人に提供する2014年設立のベンチャー企業です。

同社はAI-OCRサービス「Tegaki」の他に、自然言語処理(NLP)プラットフォーム「Kaidoku」や、顧客ニーズに沿ったカスタムAIを開発するAIコンサルティングサービスを提供しています。コージェントラボは、経済産業省のJ-Startup認定企業であるほか、LinkedIn 2020 TOP STARTUPS 4位、日本経済新聞主催 “NEXTユニコーン”にランクインするなど、2020年12月現在最も勢いのあるスタートアップの一つと言えるでしょう。

社名:株式会社Cogent Labs(コージェントラボ)
代表取締役:エリック・秀幸・ホワイトウェイ
設立:2014年
所在地:〒106-0032 東京都港区六本木3-2-1 住友不動産六本木グランドタワー 36F
事業内容:最先端の人工知能の研究・開発と関連ソリューションサービスの提供
ホームページ:https://www.cogent.co.jp/

引用:https://www.cogent.co.jp/about/

Tegakiの導入事例と効果

事例1:株式会社ナウエル

RPAとの連携で約2割の業務効率化を実現

山形県米沢市を中心に葬祭および結婚式場やホテルの運営を行う株式会社ナウエルでは、申込書処理業務などの紙媒体を扱う業務が一部存在しており、外部環境の変化を考慮した長期的視点からそうした業務にRPAやAI-OCRなどのテクノロジーを導入し、業務効率化を実現することが求められていました。

「Tegaki」はその読み取り精度の高さとソフトウェアの操作性、導入に関するサポートの充実という観点から、同社の業務効率化のためのツールとして選出され、RPAソフト「UiPath」との連携により上述の紙媒体処理業務の所要時間が16時間削減されました。導入前は同業務に月間80時間かかっていたため、導入により約2割の業務効率化が達成されました。

事例2:大阪府八尾市

新型コロナウイルスの感染拡大で麻痺しつつあった行政の救世主に

中小企業を中心とした「ものづくりのまち」である八尾市では、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて2020年6月より「八尾市事業者サポート給付金」の受付を行っていました。しかしこの制度の保証認定の申請が従来の7〜8倍に急増し、郵送申請のデータ化作業に膨大な時間がかかることが問題視されていました。

八尾市ではそうしたデータ化作業にAI-OCRツール「Tegeki」を導入し、担当職員が申請の内容審査に集中することで審査の精度が向上し、膨大な作業により増加していた担当職員の残業をゼロ近くまで減少させ、給付金手続きを迅速に遂行することに成功しました。

参考:Tegaki 導入事例

Tegakiの価格

「Tegaki」の料金は、導入時の「初期費用」と年単位の「基本料金」によって構成されます。複数年契約による割引など、複数のプランバリエーションが存在し、利用者のニーズに合わせた最適な料金プランが選択可能である他、有償トライアルを利用することで「Tegaki」の導入効果や業務との相性を本格導入に向けて検証できる仕組みとなっています。

具体的な価格やプランについての詳細は、公式HPからお問い合わせください。
公式HP:Tegakiーコージェントラボ株式会社

手書き書類のデータ化を高精度で実現

「Tegaki」はAI-OCRサービスとして、手書き文字の読み取りに大きな強みを持っていると言えます。また、文字データを読み取りやすくするための帳票フォーマットの改良や、読み取り後のテキストデータの利活用に関しても、「Tegaki」はサポートサービスや連携ソリューションが充実しているため、「Tegaki」の導入は業務における1工程の効率化だけでなく、業務全体の効率化を実現することが期待されます。

企業や組織全体の業務効率化のためのファーストステップとして、AI-OCR「Tegaki」は有力な選択肢となると言えるでしょう。

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