UiPathは様々な企業からスモールスタートで導入しやすいという声から国内のRPA市場の売上シェアで2年連続1位になりました。プログラミング未経験だけどこれから触ってみようと考えている方もいるのではないでしょうか。未経験の方にとって壁となりやすいのが変数と言えます。この壁を超えて次のステップにいくために今回は変数の説明や変数を使うことのメリットについて紹介していきます。
https://www.uipath.com/ja/newsroom/uipath-no.1share-company-japan-itr-2019(2年連続1位)
目次
UiPathとは
UiPathとはアメリカのニューヨークに本社を構えるUiPath社が提供しているRPAツールで、業務を自動化するためのロボット開発を行うものです。自動化するためにロボット開発を行う際はプログラミングの知識は不要ですが変数、条件分岐などの前提知識があると取り組みやすいです。
UiPathの基本的な解説はこちら↓
UiPathとは?特徴、価格〜勉強方法まで詳しく解説!
変数とは
プログラミングにおいての変数は一般的に値を格納する箱と捉えられています。UiPathでも同様に変数は値を格納するために使用されます。変数の値は自由に変更可能なため、フロー中にnを変数として「〇〇をn回実行する」と設定し、実行時にnにユーザーからの入力値を格納することで実行毎に任意の回数を指定することができます。変数に格納される値は複数の型を取ることが可能です。UiPathでは数値、日付、ジェネリック値、UI要素など様々な型のサポートがされています。
型
変数は値を記憶することが可能です。この値には種類があり、値の種類は型またはデータ型と呼ばれています。例えば、int型やDouble型があります。型の種類によっては値の範囲が決められている場合があります。型については次の章で詳しく解説します。
スコープ
スコープは変数が使用できる範囲を表します。一般的に変数は変数の処理方法を変更されないように防ぐためにスコープを絞ることが推奨されています。
既定値
既定値にはデフォルト値を定義することができます。予め変数に値を格納しておくことも可能です。既定値としてString(文字列)型の値を設定する場合は、その値をダブルクォーテーション””で囲います。
※既定値に変数や数値を指定するときはダブルクォーテーションが不要になります。囲ってしまうと文字列として認識されます。ex)”2”→2(文字列) として認識されます。
変数のメリット
・同じ値を何度も利用することができる
何度も同じ値を参照したい場合にその値を変数として保存しておくことで、参照値に変更が生じても、変数の値を1ヶ所変更するだけで変更を全体に反映させることができます。一方、同様のケースで参照値を変数として保存していない場合は参照先1つ1つを設定し直す手間が生じます。これにより時間が短縮され作業が簡略化されます。
・変数の名前によって役割が異なる
変数の名前によってそれぞれの値の役割が異なります。変数を宣言する際データ型も宣言します。そのため同一的な変数とデータ型のセットがあると重複してしまう可能性があります。それを防ぐために変数名を変える必要があります。
便利な型
UiPathでは場面に応じて型を使っていきます。今回は使用頻度が高い型を紹介していきます。
型 |
説明 |
例 |
int32 |
整数を変数に格納する場合に使用します。 |
12 |
Double |
先ほど紹介したint32より桁数を大きく使うことが可能となります。小数を扱うこともできます。 |
20000000000 |
String |
文字列を出力する際に文字の前後で |
“パソコン” |
Boolean(論理) |
条件分岐を扱う際によく使う変数です。 |
True |
Array |
配列内にデータを格納する場合に使用します。 |
{“あ”,”い”,”う”,”え”,”お”} |
Date |
日時データを変数に格納する場合に使用します。 |
2021-06-18 |
Data |
表データを変数に格納する場合に使用します。 |
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変数についての使い方を紹介しましたが少しでもお役に立つことができれば幸いです。今回変数の型を一部紹介しましたがまだ変数の型の種類は複数あります。用途によって変数を使い分けることができれば、RPA開発の幅が広がりたくさんの業務に対応することが可能となります。RPA HACKではその他の記事でもUiPathの使い方や機能の紹介をしています。
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