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無料で使えるAI-OCR10選|使用における注意点や選び方を解説

無料で使えるAI-OCR10選|使用における注意点や選び方を解説

AI-OCRとは、画像に含まれる文字を読み取り、データとして変換できるOCR(Optical Character Recognition)に、AIを搭載して文字認識精度を高め、入力における手間・労力をカットできる業務効率化ツールです。近年、多くの企業が注目を集めていますが、多くのツールが展開されていることから、どれを選べばよいか迷う方も少なくありません。

この記事では、AI-OCRの概要をはじめ、無料または無料期間がある10種類のAI-OCR、選び方や使用における注意点について解説します。AI-OCRの導入を検討中の方は、自社に適した製品を選ぶ際の参考にしてください。

AI-OCRとは?

AI-OCRとは、紙媒体の文書をスキャンしデータ化する機能とあわせて、AIによる高度な文字認識技術を用い、手書き文字や非定型帳票も抽出できるデジタル技術のことです。細かな英数字も手動入力を経ずにデータ化できる特徴からさまざまな部署や業務で活用されています。

そもそもOCRは紙媒体の文書をデジタル形式に変換できる技術を持ち、不備の修正や編集がしやすいなどのメリットがあります。このOCRにAI技術を組み合わせることで、従来のOCRよりも高度な文書の認識・解析が実現します。

AI-OCRの概要や種類、メリットなどについては以下の記事でまとめていますので、より詳しく知りたい方はこちらも併せてご覧ください。

関連記事:AI-OCRとは?OCRとの違いやメリット・デメリット、製品の比較ポイントを解説

無料または無料期間があるAI-OCR10選

ここからは、無料または無料期間がある10種類のAI-OCRについて解説します。まずは簡単にそれぞれの概要を表でまとめたのでご覧ください。

名称

概要

AI JIMY Paperbot

・容易な操作感でデータ化できる

・無料プランでは帳票仕分けや表抽出、生成AI文字列変換が無制限で利用できる

Google OCR

・多様な形式のドキュメントにも対応している

・GoogleDriveやGoogleKeepなどさまざまなGoogleサービスと連携可能

Microsoft OneNote

・Microsoft製品と連携しやすい

・複数のページがあってもテキスト抽出が容易にできる

Azure Form Recognizer

・Microsoft社が提供するサービス

・商用利用を想定しAPI形式でサービスを提供している

LINE WORKS OCR

・文字認識精度が高い

・Web上とAPI形式のそれぞれで利用可能

DEEP READ

・認識精度に優れている

・UiPathをはじめとするRPAやクラウドストレージとの連携実績がある

SmartRead

・デジタルツールに不慣れな方でも容易に使うことが使いやすさにこだわったデザイン

・RPAやデータ連携ツールとの併用により、既存システムとの連携がスムーズに行える

User Local 無料手書きOCR

・インストール不要でいつでも使いはじめることが可能

・法人・個人を問わず完全無料で利用できる

スマートOCR

・書式の異なる帳簿も読み取ることができる

・デスクトップアプリ、スマートフォンアプリ、ブラウザアプリ、API形式など利用形態が豊富

ReiWorQ AI-OCR

・容易な操作感で文字をデータ化することができる

・自動で文字列を認識してくれるため、手作業での修正作業を削減できる

 

具体的にどのような特徴があるのかをそれぞれ見ていきましょう。なお、サービス名や特徴などは2025年4月現在のものであり、本記事が公開される期間によっては内容が変更されている可能性がある点にご留意ください。

1. AI JIMY Paperbot

「AI JIMY Paperbot」は、帳票画像の取り込みから文字認識、データ入力までを一貫して任せられるAI-OCRです。RPA機能も搭載されているのでRPAツールやAPI開発は必要なく、ノーコードでスムーズな運用を実現できます。日本語のほか、英語・中国語・韓国語(2)・ベトナム語など299言語の言語に対応している点も魅力のひとつです。

抽出されたデータ入力作業を自動化する場合、RPA連携を要しますが、同製品1つでデータの登録業務まで自動化できることは業務の効率化を図りたい企業にとっては魅力的な特徴といえるでしょう。

なお、料金プランは14日間の無料トライアル、ベーシック、スタンダード、スタンダードプラス、プロの全6種類から選ぶことができます。料金形態については公式ホームページをご確認ください。

参考:AI JIMY Paperbot

2. Google OCR

「Google OCR」はGoogle社によるAI-OCRです。GoogleDriveのOCR機能が主軸で、多様なドキュメントを容易に読み取り、文字起こししてくれる特徴があります。インストールは不要のためいつでも好きなタイミングで画像の文章をテキストデータに変えることができます。また完全無料で利用できるサービスなのでコストを気にしなくてよい魅力もあります。

紙媒体のスキャン・デジタル化はもちろんプレゼン資料や議事録からテキストを抽出することもでき、経理部・人事部だけでなくさまざまな部署で無料で活用できるのはGoogle OCRならではの特徴です。

参考:Google AI を活用した OCR

3. Microsoft OneNote

「Microsoft OneNote」はMicrosoft社が提供するツールのひとつで、メモやノートとしての基本機能のほか、画像・ファイルを取り込んだ後、文字情報を読み取りペーストできる機能も内蔵されています。

ページが複数ある資料であっても容易にテキストを抽出できるので、OneNoteを活用することでデータやアイデアをチーム間での共有も可能になり、さまざまな業務における効率性を高めてくれるでしょう。

参考:Microsoft 365|Microsoft OneNote デジタル ノート アプリ

4. Azure Form Recognizer

「Azure Form Recognizer」はMicrosoft社が提供するAI-OCRで、インストール不要で利用できます。カスタム機能が用意されているため、領収書や請求書といった定型帳票やユーザー独自のフォーマットを用いた非定型帳票も抽出できるなど、使用シーンに合わせやすい特徴があります。

マイクロソフトアカウントさえあればいつでも手軽にスタートできるので、すでにMicrosoft関連のアカウントを保有する企業にはおすすめのツールです。

参考:OCR と AI を使用した Azure AI Vision

5. LINE WORKS OCR(旧CLOVA OCR)

「LINE WORKS OCR」は、あらゆる文書・画像・PDFの文字情報を読み取り、迅速なデータ化につなげられるAI-OCRです。同製品はブラウザ上で操作できる「LINE WORKS OCR Reader」と、開発が伴う「LINE WORKS OCR API」の2プランがあります。

特にブラウザアプリではWeb画面上で帳票データをアップロードしOCRを実行するだけの操作感なので、デジタルツールに不慣れな方でも安心して使い続けることができます。

なお、従来は「CLOVA OCR」でしたが、2024年1月31日より現在のサービス名へと変更されています。導入費用などについては、LINE WORKS OCR公式ホームページをご確認ください。

参考:LINE WORKS OCR

6. DEEP READ

「DEEP READ」は、手書き文字を読み取る精度が業界トップクラスといわれるAI-OCRで、癖の強い文字でも問題なくデータ化できます。クラウド型とインストール型があり、使用端末や業務シーンに合わせて選べる魅力があります。

定型帳票・非定型帳票それぞれに対応しており、いずれも読み取る際は読み取りたい項目をキーワード設定するだけで自動的に抽出したい項目を読み取ることができます。難しい操作を覚える必要がないので、デジタルツールに苦手意識のある方でも安心して使用できるでしょう。

なお、詳しい導入費用についてはクラウド型とインストール型で異なるため、あらかじめ公式ホームページで確認することをおすすめします。2週間の無料トライアルが用意されているので、操作感や利便性を知りたい方はトライアルを試してみるとよいでしょう。

参考:DEEP READ|印字・手書き文字のデジタル化サービス(AI-OCR)

7. SmartRead

事前学習を済ませたAIが搭載されている「SmartRead」は、導入直後からハイレベルな文字認識精度を実感できるAI-OCRです。能動的に操作できるUI/UXであるため、例えば読み取りたい部分をクリックするといった容易な操作感でデータ化が実現します。

また、APIをはじめとした多彩な連携機能も用意されており、RPAやデータ連携ツールを通じて既存システムと連携しながら全社におけるデータ活用やDXの推進につなげられます。500枚まで帳票を読み取ることができる無料トライアルを利用可能です。トライアルや料金プランの詳細については、公式ホームページをご確認ください。

参考:スマートリード|高精度な次世代AI OCRで帳票・文書処理を効率化

8. User Local 無料手書きOCR

「User Local 無料手書きOCR」は、インストール不要で手書き書類のデータ化ができるAI-OCRで、法人・個人にかかわらず完全無料で利用可能です。データ化は2ステップで進められるので、難しい操作を覚える必要がないほか、導入後の大きな混乱を招くことなく活用することが可能です。

参考:User Local 無料手書きOCR

9. スマートOCR

「スマートOCR」は、紙媒体やフォーマットが決まっている定型帳票のほか、非定型帳票や手書き文字のデータ化にも対応したAI-OCRです。白文字や網掛け文字、透かし文字や罫線隣接文字のほか、氏名・住所に押印された帳票も陰影を取り除いた上で読み取ることができます。

さらにスマートフォンアプリのインストールによって、場所や時間にとらわれることなく帳票のデータ化を図ることができます。

参考:スマートOCR

10. ReiWorQ AI-OCR

「ReiWorQ AI-OCR」はAIにディープラーニング機能を導入し、手書き文字や非定型帳票でもハイレベルな文字認識精度を体感できるAI-OCRです。容易な操作感であることに加えて、使う頻度が高くなるごとに賢くなるため、デジタルツールに不慣れな方でも容易に設定・操作することができます。

アンケートや申込書、ワクチン接種データや請求書のように多様な紙媒体を取り扱う企業にとっては魅力的なAI-OCRといえるでしょう。

参考:ReiWorQ(レイワーク)|RPA☓AI-OCRソリューション

AI-OCRの選び方

AI-OCRはこれから解説する選び方を参考にすることをおすすめします。

「手書き」「印字」のどちらに対応しているか

AI-OCRを選ぶときは、印字に適している製品と手書きに適した製品があります。例えば請求書を中心とした定型帳票を大量に処理する場合は、印字の読み取りに適したAI-OCRを選ぶ必要があります。

仮に手書きの書類を大量に処理したいのであれば、手書き文字の読み取りに適したAI-OCRを選ぶことで、ストレスを感じることなく活用できるでしょう。

多言語対応か

製品によっては日本語や英語のようにごく一部の言語にしか対応していないケースもあります。取り扱う書類に英数字やさまざまな記号が含まれている場合、ある程度の言語には対応しておかなければ業務の効率化は実現できません。

グローバル展開する企業ほど多国語に対応している必要があるでしょう。AI-OCRを選ぶときは、全社で取り扱う言語や取引先企業を優先的に考えて決めることをおすすめします。

セキュリティは万全か

リスクを最小限に留めるためにも、二段階認証や情報の暗号化など、セキュリティ機能が搭載されているかについても漏れなく確認しましょう。

AI-OCRを使うときは、さまざまな用途の書類を読み取ることが一般的です。部署によっては顧客情報や自社情報といった漏洩が懸念される書類も読み取ることになるでしょう。大切な書類を社外流出させてしまえば、企業にとって大きな損失につながりかねません。

そのため、AI-OCRを選ぶときはどのようなセキュリティ対策が整備されているのかについても確認するようにしましょう。

機能と互換性

外部システムとの連携についても確認するようにしましょう。すでに企業に大規模なシステムが導入・運用されているのであれば、既存システムと連携できるかについても確認が必要です。

また、テキスト化されたものが画面上に表示されるタイプもあれば、CSVやExcelなど出力方法もツールによってさまざまです。多様な出力結果を自動で既存システムに入力することができれば、作業効率は格段に向上するため、機能と互換性についても必ず確認しましょう。

費用対効果

無料プランでは利用できる機能に制限が設けられていることが多く、例えば認識可能枚数が300~500枚と少ない枚数に設定されていることがあります。しかし、だからという理由で最初から有料プランに加入する必要はありません。

無料・有料のどちらが自社に適しているかは、自社で実際に使ってみてから判断する必要があります。ツール・サービスをはじめて使うのであれば、長期的使用を見据え、費用対効果について考えてから判断することを心がけましょう。

AI-OCRの注意点

AI-OCRにはいくつかの注意点もあります。例えば一部の機能に制限が設けられている場合です。仮に帳票の読み取り枚数に制限があるツールであれば、膨大な帳票を読み込む必要がある企業にとっては業務効率化を遠ざけてしまうでしょう。

膨大な量の帳票を読み取る必要がある場合には、契約当初から有料プランを選ばなければならない点に注意が必要です。

用途によっては使い勝手が制限されやすいため、無料プランは導入前のお試しとして、本格導入する際は有料プランに加入することを視野に入れて検討することをおすすめします。

まとめ

AI-OCRは、従来のOCRにAIを導入し、ハイレベルな文字認識が体感できる業務効率ツールです。無料で利用できるツールをはじめ、トライアル期間が設けられている場合も多いことから、導入へ踏み切る際はどの業務を効率化させたいのか用途を明確にしてから決めましょう。

なお、AI-OCRの導入・運用に際して進め方がわからないときや困りごとがあるときは、AI-OCRに精通したプロに相談しながら活用することをおすすめします。

Peaceful Morningでは、AI-OCRツール「AI JIMY(エーアイ・ジミー)」の正規販売代理店として、導入のご支援を行っています。無料トライアルの提供に加え、サンプル帳票をご提出いただければ、弊社で精度検証を無料で実施するキャンペーンも実施中です。自社に最適なAI-OCRを選択したい方は、お気軽にお問い合わせください。

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