近年、人手不足の解消や労働環境の改革のため、RPAという言葉に注目が集まってきています。
そのため、RPAに関連する職業に興味が集まるのに伴い、RPA技術者検定を受けようと考えている方が増えているのではないでしょうか。
そこで今回は、RPA技術者検定の概要や受検するメリット、オススメの勉強方法などを紹介していきます。
RPAの入門ガイドを無料でDL目次
RPA技術者検定（WinActor）とは
RPA技術者検定とは、株式会社NTTデータが実施している「WinActor」に関する受験者の技術習得のレベルを確認する資格試験のことです。
WinActorの詳しい概要については下記の記事をご覧ください。
WinActorの魅力とは？価格〜勉強方法まで詳しく解説！！ | RPA HACK
RPAに関する専門的な知識や技術を獲得しようと考えている方は、WinActorの学習がオススメです。
RPA技術者検定は難易度が低い順に、「アソシエイト技術者」「エキスパート技術者」「プロフェッショナル技術者」の3種あります。
プロフェッショナル技術者はまだ実施されていないため未定ですが、アソシエイト技術者とエキスパート技術者に参加資格はないため、自分のレベルに応じて申し込むことが可能です。
アソシエイト技術者検定
WinActorの基礎知識が身についているかを確認する試験です。
試験会場に行き、その場で試験用PCを借りて行う実技試験となっています。
試験時間60分の50問形式で出題され、原則として正答率7割以上で合格できます。
試験日程は年末年始を除く毎日実施されているため、自信がついたタイミングで応募できます。
申し込みサイトはこちらです。
エキスパート技術者検定
アソシエイト試験より難易度が上がったWinActorの知識とWinActorを活用した応用力が求められる試験です。
エキスパート試験は応用力が必要となる試験ですが、応募資格はありません。
そのため、もともとRPAを担当した業務に携わっていた方は、アソシエイト試験を飛ばしてエキスパート試験に挑戦することができます。
試験時間120分の選択式問題30問＋実技検定問題3問で構成され、それぞれで合格基準が設定されている試験です。
試験日程はアソシエイト試験とは違い、年4回の開催です。
応募時期を忘れてしまうことを防止するため、あらかじめ日程を確認してから計画を立てることを推奨します。
RPA技術者検定を受験する2つのメリット
RPA技術者検定の概要について解説しました。
しかし、RPAに関わる仕事に就くことが目標であって、資格を取得することが目標ではない方にとっては、RPA技術者検定を受検するメリットが不透明なままです。
次の項目で詳しく解説していきます。
メリット1：就活・転職に活かせる！
RPA技術者検定を受けることによって、RPAの基礎知識はもちろん、これからの社会に求められている複雑な業務を効率化できる力が身につきます。
RPAはここ数年で急激に注目され始め、大企業から中小企業に強い需要があります。
出典：矢野経済研究所「RPA市場に関する調査を実施（2020年）」https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2599
2020年に行われた矢野経済研究所のRPA市場に関する調査からも、RPAの需要が急激に伸びていることが分かります。
会社の規模や業界、業種に関係なく、業務を効率化したい箇所は存在します。
そのような時、RPA技術者検定に合格し、資格を持っていれば、就職や転職時に未経験からでもアピールできます。
メリット2：WinActorを体系的に学ぶことが出来る
資格獲得は就活・転職活動の際のアピールだけでなく、自身の能力を正しく磨いていることの証明です。
初心者の場合は講座を見ながら勉強することで、万遍なく学ぶことが出来ます。
経験者の場合でも、仕事以外で使用する機能のことは把握していなかったということがあります。
実際に受検した経験者の方も、資格勉強を始めたことで認識していなかった機能を覚えたという話をしています。
合格者のインタビューの声はこちら
WinActorは国内で需要が高く、煩雑な業務を改善するために活用できる知識です。
そのため、資格を取得した知識が活用されず、廃れていくことがないことも魅力の1つです。
RPA技術者検定の受験対象
RPA技術者検定の有用性を理解した方は、早速勉強に取り掛かり始めるかもしれません。
しかし、検定資格は何のために獲得するか明確にしておかなければ、資格が宝の持ち腐れとなってしまう可能性があります。
そのためこの項目では、そもそもRPA技術者検定を受ける必要があるのか確認し、アソシエイトとエキスパート、それぞれの検定資格取得に向いている方を紹介していきます。
RPA技術者検定取得に向いている人
RPA技術者検定は、「RPA事務」や「RPAエンジニア」など自動化したい業務を改善できるプロフェッショナルを目指す方にオススメです！
RPAの知識・スキルを必要とする企業には常に需要があります。
つまり、RPA技術者検定に合格すれば、企業に知識やスキルを持っていることを証明でき、需要がある人材だとアピールできます。
ですが、RPAに関わる仕事に就きたいと考える人以外には恩恵を実感しにくいため、ご自身の目的にあった資格の取得を目指しましょう。
アソシエイト取得に向いている人
アソシエイト技術者試験を受験する方の対象は、RPA技術者検定 アソシエイト | 資格・検定・CBT試験なら【J-Testing】には以下のように記述されています。
“・WinActorの基本的知識を有している方”
“・WinActorでシナリオ作成経験のある方”
“・WinActorの基礎知識を体系的に学びたい方”
このことから、アソシエイト技術者試験を受験する場合はWinActorの基本的な知識があることを前提としていることが分かります。
エキスパート取得に向いている人
エキスパート技術者試験を受験する方の対象は、NTTデータのDX支援｜COBOTPIA（コボトピア）には以下のように記述されています。
“・WinActorの機能について深く理解し、実際にWinActorを業務上の改善ツールとして活用経験のある方”
“・WinActorのシナリオ変更やトラブル対応などの経験がある方”
実技試験があり、アソシエイトよりも合格水準が不透明なため、知識だけでなく実践的な実力を持っている方を対象としています。
おすすめなRPA技術者検定の勉強方法は？
RPAの勉強を始めようとした場合に、オススメできる勉強方法を2つ紹介していきます。
e-Learning
WinActorの使い方やRPAの知識を学ぶおすすめの方法として、e-Learningを挙げることが出来ます。
WinActorのe-Learningには、無料と有料の2つの講座があります。
無料講座の場合は、初心者向けの講座で視聴型学習コンテンツと入門講座の習熟度確認テストを受講出来ます。
オンラインで実施できるため、時間や場所の制約がありません。
つまり、忙しくて家にいる時間がない就活中の大学生の方や社会人の方にもオススメできます。
入門講座のテストは原則8割以上の合格となるので、初心者の方が理解を深め、実践しながら自分の実力を確認できます。
経験者の方でも、e-Learningでは実践的にシナリオ作成を学ぶことが出来ます。
また、トラブル対応や業務整理・RPA導入検討等を手がけるレベルもあるため、経験者の方には簡単すぎるといった問題も起きません。
e-Learningには入門講座だけでなく、有料ですが豊富なコンテンツが存在します。
例を挙げると、株式会社エヌ・ティ・データが提供する『「公式」 eラーニング教材』や株式会社NTTドコモが提供する『WinActor認定研修（eラーニング）』などがあります。
アソシエイト検定の合格者の中で、WinActorを全く触ったことが無かったという方がe-Learningを活用して1か月半程度で合格したと話していました。
このことからも、e-Learningがオススメできる教材だということが判断できます。
徹底解説RPAツール WinActor導入・応用完全ガイド
手元に参考書が欲しいと考える方にオススメできる参考書として、「徹底解説RPAツール WinActor導入・応用完全ガイド」を挙げます。
数少ないWinActorの教材の中で、基本的な操作から本格的なシナリオ作りまで丁寧に記載されています。
RPA技術検定対策に特化した内容ではありませんが、初心者の方向けの0から学ぶのに最適の教材です。
詳細はこちら
RPA技術者検定を受けようと考えている方へ
今回はRPA技術者検定の概要や受検するメリット、オススメの勉強方法を中心に説明しました。
RPA技術者検定を受検し、活用することが出来れば、煩雑な業務の改善に対応出来ることが分かりました。
ですが、RPAを使用する際、基礎知識がないまま使用してしまうと情報漏洩の危険と隣り合わせの状況を作りかねません。
ゆえに、資格を獲得することで知識とスキルがある証明となるため、多くの企業に需要がある人材になることが出来ます。
しかし独学の場合、1度悩んでしまうとなかなか進まず、そのまま勉強をやめてしまう可能性があります。
そんな方には、当社が提供する有料オンライン学習プログラム「Robo Runnerスクール」がおすすめです。
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