2021年2月1日より、UiPathが提供する唯一の資格試験である「UiPath Certified Professional (UCP)」の日本語版試験が開始されました。UiPathの今回の発表にはUiPathのミッションである「A Robot for Every Person(すべての人にロボットを)」を実現する目的があります。以前までUCPの受験言語は英語のみであり、英語に苦手意識のある受験者にとってはUiPathの知識云々の前に大きな壁として立ちはだかっていましたが、日本語対応によってそういった負担が減少します。
この記事ではUiPathの公式認定資格であるUCPの受験資格・受験料・勉強方法などについて解説します。UCP取得に向けて勉強を始めようと思っている方におすすめの記事です。挑戦のハードルの下がった今こそ、UCP取得に取組み、RPAのプロフェッショナルであることを証明してみませんか?
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UiPathの概要
UiPathとは米UiPath社の提供するRPAツールで、その人気や規模感からよく「世界3大RPAソフト」や「6大RPAツール」の1つとして含められます。2020年8月には「日経コンピュータ顧客満足度調査2020‐2021」のRPAソフト/サービス部門で1位を獲得するなど、日本国内でも高く評価されていることが分かります。
満足度調査について詳しくはこちら↓
UiPath社、「日経コンピュータ 顧客満足度調査 2020-2021」の RPAソフト/サービス部門で2年連続1位を獲得
UiPathの特徴①:豊富な商品展開
UiPathには自動化対象業務の全ての工程に対応した様々な種類の製品があります。下記の画像より分かる通り、自動化を図る業務の発見からロボットの開発、実行、協働まで全てUiPath社の製品で完結させることが出来ます。
UiPathの特徴②:直感的な操作
UiPathではドラッグアンドドロップでロボットの動作を指定します。その為複雑な処理を除いてはコーディングを必要とせず、またテンプレートも用意されているため、初学者にも優しい操作方法となっています。
▼この記事を読むとUiPathについて詳しく知ることが出来ます▼
UCPの概要
冒頭でも軽く触れた通り、UCPはUiPathが認定する資格プログラムです。公式であるため信頼度が高く、UCPの取得は社内外にRPA(UiPath)についての技術的知識やスキルを有していることを証明します。先に述べた通り、国内におけるUiPathの導入社数、満足度が非常に高いため、それに伴ってUCPも高く評価されています。UCPの資格には、シンプルな自動化ソリューションの構築能力を認定するUiPath RPA アソシエイト資格試験とより専門的な知識を問うUiPath RPA デベロッパー上級資格試験の2種類があります。2つの試験は対象者や試験内容が異なるため、それぞれ紹介していきます。
UiPath RPA アソシエイト資格試験
<受験対象者>
UiPath RPA アソシエイト資格試験は次に該当する人を受験対象者としています。
・RPAデベロッパー 初心者
・RPAデベロッパー
・ソリューションアーキテクト
・ビジネスアナリスト
・システム管理者
・大学生、または卒業生
学生からRPAを専門とする職種まで幅広く対象者を設定していることが分かります。また最低受験資格として「約3-6か月の各種UiPathコンポーネントを使用したハンズオン経験」もしくは「UiPathアカデミー、UiPath認定パートナーによる学習コンテンツの修了」が求められます。
<試験に関する製品>
UiPath RPA アソシエイト資格試験は次の製品を対象として試験問題を作成しています。
・UiPath Studio (開発ツール)
・UiPath Robot(実行ツール)
・UiPath Orchestrator(管理ツール)
<試験範囲>
・RPA の基礎
・UiPath Studio の概要
・変数と引数
・ セレクター
・ 制御フロー
・ データ操作
・UiPath の自動化概念とあらゆるテクニック
・ UiPath Orchestrator の概要
<試験時間>
90分
<合格スコア>
70%以上で合格
<試験料金>
日本語版 ¥16,000(税別)
引用:rpa_exam_description.pdf (uipath.com)
UiPath RPA デベロッパー上級資格試験
<受験対象者>
UiPath RPA デベロッパー上級資格試験は次に該当する人を受験対象者としています。
・RPAデベロッパー
・RPAアーキテクト、ソリューション提供者、RPAエンジニアなどRPA開発において専門知識を必要とする役割
UiPath RPAアソシエイト資格試験よりも深い知識を問う試験のため、受験者も絞られています。これに加えて最低限の受験資格として「RPAデベロッパーとしての6ケ月以上の経験」や「技術的に熟練し、独立して働く知識/スキルの保持」等が求められます。
<試験に関する製品>
UiPath RPA デベロッパー上級資格試験は次の製品を対象として試験問題を作成しています。
・UiPath Studio (開発ツール)
・UiPath Robot(実行ツール)
・UiPath Orchestrator(管理ツール)
こちらにおいてはUiPath RPAアソシエイト資格試験と同じです。
<試験範囲>
・UiPath Studio
・ アクティビティと各種プロパティ設定方法
・ REFramework (Robotic Enterprise Framework)
・セレクター
・.NET クラスとオブジェクト
・メソッドの高度な活用方法
・ UiPath Orchestrator の活用
知識や概要が含まれていたUiPath RPAアソシエイト資格試験に比べてより実践的なことを問う試験範囲になります。
<試験時間>
120分
<合格スコア>
70%以上で合格
<試験料金>
日本語版 ¥22,000(税別)
引用:ard_exam_description.pdf (uipath.com)
UCP合格に向けての4ステップ
ステップ1:目標を決める
資格取得に向けてまずはどちらの試験を受験するかを選択しましょう。受験対象者に自分が当てはまっているか、最低限の受験資格を満たしているかを確認してください。自分の目標としている試験が決まれば、次は目標取得時期を決めましょう。UCPはピアソンVUEテストセンターのいずれか、もしくはオンラインのOnVUE経由にて受験が可能です。受験日を決め、そこから逆算した学習計画を定めましょう。
ステップ2:学習する
試験に向けて学習するにあたっておすすめの学習サービスを紹介します。
<UiPathアカデミー>
UiPathアカデミーはUiPath社の提供する公式のトレーニングサービスです。14個のコースで構成されており、入門から応用まで幅広く学習することが可能です。1番のメリットは価格で、UiPathアカデミーでは無料でe-learningを利用することが出来るので費用の心配をせずに学習に取り組むことが出来ます。また試験によって対応するプログラムが記載されているので、学習計画が立てやすいです。
UiPathアカデミーについて詳しくはこちら↓
UiPathアカデミー RPA無料学習サービス | UiPath
<UiPath認定トレーニングパートナー>
UiPathには8つの階級別・種別のパートナー制度があり、UiPathに認定されたそれぞれの技術でUiPathユーザーをサポートしています。その中の1つがトレーニングパートナー制度です。
下記のURLよりトレーニングパートナーを選び絞り込み検索することで、学習ツールや研修制度を提供している認定パートナーを確認することが出来ます。認定パートナーはUiPathの設定する数々の基準を満たし、契約を結んでいます。またトレーニングパートナーは44社と豊富に存在していることから、わざわざその他の非公式・非認定のトレーニングシステムを利用せずとも自分に最適のトレーニングシステムを見つけることが出来ます。
ここでの注意点は対応地域が決まっていることです。関東では37トレーニングパートナーの中から選べるのに対し、中国・四国・沖縄は18トレーニングパートナーしか対応していないと言ったように地域差があります。自分の求めるサービスが自分の住む地域に対応しているかを確認する必要があります。
確認はこちらから↓
パートナー検索 | UiPath
<オンライン学習プログラム>
「UiPathアカデミーのような一方向型の学習ツールでは疑問点が生じた時に不安」「自分の地域ではオフラインのサービスが限られている」といった方には、オンライン学習プログラムを提供しているUiPath認定トレーニングパートナーを選ぶのが最適です。ここで例として取り上げるのはRPA HACKを運営するPeaceful Morningの提供する「Robo Runnerスクール」です。Robo Runnerスクールでは現役RPAエンジニアにマンツーマンで伴走してもらいながらオリジナルのトレーニングテキストを使って効率よく学習を進めることが出来ます。場所や時間を選ばない完全オンラインの学習サービスです。
Robo Runnerスクールについて詳しくはこちら↓
オンラインUiPath研修プログラムで効率よく学習しませんか? (rpahack.tech)
ステップ3:模擬試験で理解度を確認する
UiPath社は無料の学習プログラムのみならず無料のオンライン模擬試験(プラクティステスト)を提供しています。プラクティステストは氏名、メールアドレスといった簡単な個人情報を登録すれば誰でも受けることが出来ます。51問の問題で構成されており、本番と同じく正答率70%以上で合格となります。プラクティステスト終了後にテスト結果と不正解した問題に関連したトピックを確認することが出来るため、今後の学習に役立てることが出来ます。なお、範囲が同じだからといって問題が同じという訳ではないようで、
といった注意書きが記されています。プラクティステストを完璧にするのではなく、あくまでも自分の苦手なトピックや学習状況を確認するという気持ちで受験することが重要です。
ステップ4:受験する
全ての準備が整ったら遂に本試験を受験します。UCPの本試験は、 ピアソンVUE テストセンターもしくはオンラインで受験することが出来ます。下記のUiPath公式の文書に「アカウント作成の方法」「予約・受験に関する情報」「受験当日の手続き」といった役立つリンクが整理されています。
リンクはこちらから↓
https://www.uipath.com/hubfs/VUE_CertMetrics_instructions.pdf
番外編:資格を活用する
無事にUCPを取得した後、自分で認定状を眺めているだけではスキルを可視化した意味がありません。取得した資格は資格手当獲得や転職活動に活用するというのが鉄則です。RPAの需要の高まるこの世の中で、公式認定資格を武器にキャリアアップを目指しましょう。RPAエンジニアとしての道が開かれるかもしれません。
今こそ公式認定資格を取得しよう!
UiPath・UCPの概要から合格までのフローまでを掴んで頂けたでしょうか。日本語版試験が登場しハードルの下がった今こそ、公式認定資格の取得を目指してみてはいかがでしょうか。ここでオンライン学習プログラム「Robo Runnerスクール」のご案内です。Robo Runnerスクールでは最短1か月でUiPathの操作を基礎から効率よく学ぶことが出来ます。完全オンラインなので場所を選ばずに、経験豊富なエンジニアに相談できる伴走型学習サポートプログラムです。UiPathに特化した細やかなサポートは受講者の98%の方にご満足頂いています。是非ご検討ください。
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