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【後編】人は人にしかできない仕事を追求するー業界の「当たり前」を覆した、新たなDXのカタチ|阪和興業株式会社

Peaceful Morning株式会社では、RPAのスペシャリストによる社内での開発体制を支援するサービス「RPAプロフェッショナル」を提供しています。本インタビューでは、「RPAプロフェッショナル導入事例」として実際の利用者様のリアルな声を、前編・後編に分けてお届けします。

今回は創業から70年以上もの間、業界を切り開き続ける阪和興業株式会社の刈田様、原田様にお話を伺いました。

■インタビューにご協力いただいたご担当者様

木材第二部 住宅第二課 担当課長 刈田雄大様

木材第二部 住宅第二課 原田 麻希子様

本記事では後編として、RPA導入後の成果や業界全体のDXを推進している理由についてお話いただきました。

▶︎RPA導入前の課題や導入に至るまでの背景について:前編の記事はこちら

残業時間30%削減。業務効率化・コストダウンだけでなく、RPAがコミュニケーション活性化のきっかけに

田中:弊社を選んでいただいた理由として、要件定義や現場の声を汲み取るといった部分を評価していただいていますが、具体的な効果や成果としてはいかがでしょうか。もちろん私たちも自信をもっていますが。

原田様:現在は、10本のロボットを制作し、実際に動かしています。数値的な面で言うと、工数は2人相当・残業時間30%程の削減に繋がっています。残業時間が減ったことで、導入前は発注書が大量に来るたびにピリついていた事務担当者も、今ではみんな楽しそうに帰っています(笑)

刈田様:RPAのシナリオがスムーズに作成できたのは、各上長並びに情報システム部が理解を示してくれ、開発を我々に委ねてくれたからこそです。社内の関係者の理解がなければ、これだけの成果はなかったと思います。

また、私たち営業も新規の受注をしやすくなりました。加えて、人が辞めてしまったり、結局マニュアルに落とし込めずに引き継ぎが難しかった状況から、情報の共有化や属人化の脱却ができています。どうやってロボットを動かせばいいか、どうやってロボットが情報を処理しているか、という理解をしておけば済むからです。

原田様:あとは、事務メンバーが「15,000件の発注書を捌くだけの人」ではなく、営業アシスタントとして本来の業務に取り組む姿が見えてきていますね。アシスタントとして、仕入先との交渉やデリバリーに注力できる環境になりました。

刈田様:RPAはよく「自動化」「工数削減」などの効率化、もっと言えばコストダウンという文脈で語られますし、我々も導入当初はそれが目的でした。ですが、実際にはコストダウンだけでなく、社員のエンゲージメントの強化や営業力の向上など、利益創出に繋がっています。いわば、RPAがフロー通りの作業を行い、人間がより折衝に時間を割くことで、間接的にコミュニケーションを活性化するためのツールとしても役立っている状況です。

田中:「RPAがコミュニケーション活性化ツールに」というのは深いですね…。私もその視点は全くありませんでした。単なる効率化だけでなく、RPAが創出した時間を有効活用して本質的なDXができているということですね。

刈田様:そうです。従来の方法に疑問を持ち、課題を明確にして、今までのやり方にメスを入れられたことにはとても意味がありました。原田がかなり積極的にRPA導入の後押しをしてくれたのは大きかったですね。

原田様:私からすると「なんで誰も非効率だと感じないの?」と思っていましたけどね(笑)送付された紙をデータ化して入力、社印が押せる状態になったらまた印刷して…こんなのやってられないですよ(笑)

刈田様:今では考えられないほど、手間をかけてしまっていましたね…。もう二度と戻りたくないです。

田中:ありがたいお言葉だらけです(笑)こうしてDXを着々と進められて来ていますが、社内の反響はいかがでしょうか?

原田様:もちろんありますよ。他部署から「UiPathどうなの?」と聞かれることがすごく増えました(注:今回木材二部ではUiPathを導入しており、他部署では違うRPA製品を利用している)。ただ、RPAの種類ではなく、Peaceful Morningさんの要件定義力やアドバイス内容によっての成果が大きい、ということは伝えています(笑)

田中:うれしいです!仰る通り、製品の問題ではないケースが多いですね。どのRPA製品も優れた製品である一方、最初にお伝えした通り、重要なのは「要件定義」と「現場での活用状況の想像」ですから。

刈田様:原田が言う通り、こちらが実現したいことを適切に汲み取っていただけることが一番の成功要因かと。今思い返しても、本当に丁寧にヒアリングしてくださいますし、開発者・現場双方で納得しながら作成していただけるので、現場への導入も非常に進めやすいです。きちんと現地に足を運んで、対話による相互理解を深めていただけるので、他部署にも自信を持って勧めています。

あと、最近は発注書や請求書のやりとりが多い仕入先の企業様へも、御社のご紹介を進めていますね。

阪和興業のパートナー企業へもDXを推進する理由とは。自社の効率化の先に見えた、新たなDXのカタチ

田中:はい、数多くのお客様をご紹介いただいておりまして、改めて御礼をお伝えしたいです。現在、実際にご紹介いただいたお客様との取り組みも進んでおり、我々としては非常にありがたいことだと考えております。

しかし、自社の効率化だけでなく、パートナー企業様の効率化も推進されているのはなぜでしょうか?正直、御社の利益には一見直結しないように思うのですが…。

刈田様:取引先のデジタル化が、弊社の効率化、ひいては弊社の利益につながると強く信じているからです。

実は我々、RPAの導入をきっかけに、取引先のデジタル化に動いていました。取引先1社1社に交渉して、FAXのやり取りから、メール等のデータ共有に変更をお願いしていました。RPAを木材部に導入して効果を実感できたこと、そして御社をご紹介できるようになったことで、さらにこの流れは加速はしました。ですが、本質的には取引先のデジタル化が進んでほしいという思いに変わりはありません。

商社はコミュニケーターであり、人と人、企業と企業を繋ぐ仕事です。だからこそ、我々は仕入先をパートナーと考え、1つのチームとして販売先に対して動いていきます。そのため、仕入先と我々の間で情報伝達のミスが生じてしまうと、仕入先を含めた弊社のチーム全体の評価が下がってしまいます。紙からの転記間違いなど、単純作業で生じたケアレスミスが原因なんて、もったいないですよね。

そもそも、紙での取引が多いままだと、販売先への提案内容整理にコミュニケーションの時間を使うべきなのに、作業内容や発注内容の確認ばかりで、全く本質的な時間の使い方ではなかったと、当時を振り返って思います。それが紙ではなくデータでやり取りされていれば、検索をかければすぐに必要な情報が発見できますし、今ではRPAで自動処理もできる時代です。

田中:なるほど、確かに…。

刈田様:繰り返しになりますが、我々が弊社のパートナー企業様を御社にご紹介するのは、我々がデジタル化やRPAの成果を実感し、生産性の向上ができたから、単純に良いものを関係者に広めたいから、というだけではありません。

私は、パートナー企業様がDX化、今回で言えばRPAの導入を進めていただくことで、結果的に自社もさらにDX化が進み、阪和興業がより多くの利益を得られるようになる、と考えているのです。さきほど話したように、紙(FAX)から電子データ(メール)に変更されれば、やり取りが容易になるだけでなく、管理も煩雑にならずにすみます。

そして、RPAによる自動化などのDX化が双方で進めば、どんどん本来のコミュニケーションに時間が割け、より付加価値の高い販売提案が可能になります。

原田様:私も、パートナー企業を含めたDX化は進んでほしいと考えています。前職の人材業界の前、もう10年以上も前ですが、実は建販商社にいたことがあるんです。10年ぶりに商社に戻ってきたときは、パソコンも使いやすくなり、スマホも普及しているのに、発注書などはずっと紙でのやり取りのままでした…自分がいる業界を悪く言うようですが、進歩のなさに驚きましたね(笑)

これは業界全体に言えることですが、古くアナログな部分が多いということに改めて気づきました。だからこそ、RPAで効率化できる部分が多いんですよね。RPAに限らず、もっと効率化を目指す動きであったり、デジタルでのやり取りなどは増えてほしいと思っています。

田中:御社だけでなく、業界全体のDXを進める取り組みに我々も貢献できて何よりです。まさに「新しいDXのカタチ」だと感じました。

我々としても、RPAの新たな価値を見つけることができて、より多くのお客様へ、この価値を知ってほしいと思いました。御社との成功例を活用して、もっと多くの企業様の効率化やDXを進めていきたいです。

刈田様:田中さんには相談していますが、RPAを活用した効率化の成功例もありますし、我々と培ったスキームをパッケージ化していきたいですよね。我々もコミュニケーターとして「せっかくなら、阪和と一緒にやろう」と思っていただけるようにしていきたいです。

原田様:RPAは一時期盛り上がりましたが、すぐに止まってしまったり、直せなくなったりして「これ以上上手く使えない」と思うと、導入自体が頓挫してしまいます。もしパートナー企業様でそうなると、私たちにも影響があり、デジタル化が進められないという状況になってしまいます。その点はPeaceful Morningさんの要件定義力とヒアリング力で、業界全体のDX化に向けてご協力いただきたいです。

刈田様:そうですね。Peaceful Morningさんは、地方の取引先にもきちんと足を運んでくれますし、もちろん結果も出してくれるので、引き続き業界全体のDXにも力を貸していただければと思っています。

田中:もちろんです!私は呼んでいただければどこへでも行きますので、いつでもお声がけいただければと思います!(笑)

刈田様:ありがとうございます!ガンガンお呼びします(笑)

人は人にしかできないことを。お客様への価値提供の追求とバックオフィスの地位向上へ

田中:さて、これまで社内・社外の展開について伺ってきました。最後に改めて、今後どのようにRPAを活用し、DXを推進していきたいと考えているかについて、お伺いできますか。

刈田様:「みんなでもっと楽をする」を追求したいですね。もちろんこれは単に「サボる」を意味するわけではありません。機械に任せられることは任せて、人にしかできないことに時間を使っていく環境にしたいです。

私自身、住宅会社様向けの営業を担当していますが、住宅会社様の先のお客様、つまり個人にとって、マイホームを作ることは人生に一生残るメモリアルな出来事だと考えています。そんな貴重な機会を任せていただくからには、お客様へのヒアリングや提案など、人でしかできない仕事に時間を割き、より大きな感動や喜びを提供できればと思います。

原田様:私は事務員がもっとスキルアップ、キャリアチャレンジできるようになってほしいと考えています。前職で派遣社員さんのサポートなどを経験していましたが、当時、自身のスキルが活かせずに辞めてしまう方もおられました。この状況はずっと解消したいと考えていました。

そのため、RPAの導入が上手く進む理由がわかった今だからこそ、単純作業と言えるものはRPAに任せて、個人のスキルが活かせる、自分のキャリアを築ける環境を作り上げたいですね。

年齢を重ねれば重ねるほど、組織になくてはならない存在になるように。そして、事務やバックオフィス業務の地位が向上するように貢献したいと考えています。これらを実現するためにも、まずは社内への展開を強化できればと思います。

ーーインタビューにご協力いただきましてありがとうございました。

いかがでしたでしょうか。

自社の成功事例を基に、パートナー企業様のDXにも取り組まれており、業界全体のDXを推し進めている阪和興業株式会社様。

RPAで創出した時間をお客様へのヒアリングや提案に時間を割く事で、人にしかできない「コミュニケーションの強化」を図り、利益の追求につなげています。このように、RPAはあくまでもデジタル化を促進する1つのツールですが、効率化により生じた時間で「何を実現するか」のゴール設定をすることで、本質的なDXを実現されています。

今後どのように社内や業界に波及していくのか、これからの取り組みにも注目です。

本インタビューでは、「RPAプロフェッショナル導入事例」として阪和興業株式会社様のリアルな声をお届けしました。

Peaceful Morningでは、企業様の課題を踏まえ、目標の実現に向けたRPA開発サポートを行っています。ご興味をお持ちの方は、RPAプロフェッショナルのご活用を検討くださいませ。

お問い合わせはこちら

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