RPAHACKでは8月からPower Automate for Desktopのアップデート情報を取り上げてきました。本記事では12月のPower Automate for Desktopのアップデート情報を皆さんにお届けしていきます。
目次
Power Automate for Desktopとは
Power Automate for Desktopとは世界最大手ソフトウェアベンダーであるマイクロソフトが開発・提供しているRPA(Robotic Process Automation)ソフトウェアです。
2021年3月2日にマイクロソフトはそれまで有料であったPower Automate for DesktopをWindows10ユーザー向けに追加費用なしで提供することを公式発表しました。
Power Automate for DesktopでローコードRPAを使用し、日常業務を自動化することによって、私たち人間は高付加価値でクリエイティブな業務に専念することが可能となります。Power Automate for Desktopについて詳しく知りたい方は以下の記事をご確認ください。
▼Power Automate for Desktopの解説記事はこちら▼
Power Automate Desktop)とは?PADの概要から研修・勉強方法を紹介
▼Power Automate for Desktopのインストール方法解説記事はこちら▼
【Power Automate Desktop概要②】のインストール方法を画像付きで紹介 | RPA HACK
アップデート方法
Power Automate for Desktopのアップデート方法は自動アップデート機能が無いので手動アップデートになります。まず、Power Automate for Desktop公式サイトにアクセスします。アクセスしたら画面左側に「無料ダウンロード」をクリックします。クリックするとソフトウェアがダウンロードされます。ダウンロードしたソフトウェアを開くと「Power Automateの設定」画面が表示されます。
「Power Automate パッケージをインストール」の画面右下にある「次へ」をクリックします。クリックするとインストールの詳細画面の「パッケージ内容」の「[インストール]を選択すると、Microsoftの使用条件に同意したことになります」をチェックします。全ての項目にチェックするとインストールが可能になります。
インストールをクリックするとPower Automate for Desktopがインストールされます。インストール終了後、Power Automate for Desktopを開いてみるとアップデートが完了していることが確認されます。12月20日時点でのアップデートのバージョンは「2.15.282.21349」です。
2021年12月アップデート情報
Power Automate for Desktopでは月に一度くらいのペースでアップデートが行われます。今月のアップデートでは11個の機能が追加されました。
Power Automate for desktop – December 2021 update
Webレコーダーとデスクトップレコーダーの統合
Webレコーダーとデスクトップレコーダーが統合されました。
テナントピッカーがコンソールでサポート対応可能(プレビュー)
サインインを継続しながら複数のテナントを切り替えられるようになりました。
コンソールを介したデスクトップフローのコピー
デスクトップフローのコピーが可能になりました。以前までは「名前をつけて保存」でしたが、コピーという文言に変更されました。
テキスト内のエンティティを認識するが利用可能
特定の文字列から、指定の条件に合ったテキストを抽出できるようになりました。
メール本文などのデータ、メールアドレス、日付、メンション情報などを推測して抽出が可能になります。
今回、エンティティの種類を「パーセント」を用いて実行してみました。
表記は「パーセント」や「%」でも認識することが分かります。
スクリプトアクションでの構文の強調表示
スクリプトを実行するアクションでスクリプトの書式が見やすくなりました。
影響を受けるスクリプトアクションは下記6つです。
・VBScriptを実行
・PowerShellスクリプトを実行
・SQLステートメントを実行
・JavaScriptを実行
・Pythonスクリプトを実行
・WebページでJavaScript関数を実行
最後のエラーを取得
フローで発生した最後のフローを取得する”最後のエラーを取得”アクションのプロパティで、エラー内容を削除するものが追加されました。
ブロックエラー発生時
特定のエリア内で発生したフローの処理を定義できる、「ブロック エラー発生時」アクションのプロパティで、予期しないエラーに対する処理を定義できるものが追加されました。
Excelブックをバイナリ形式で保存
Excelファイルの保存時に、xlsb形式での保存が指定可能になりました。
ウィンドウ要素にキーの送信のパラメーターが追加
「キー送信」アクションにどのウィンドウに情報を送信するか選択可能になりました。
UIオートメーションを多用しているユーザーにとって扱いやすくなりました。
WindowsOCRエンジンがOCRアクションでサポート対応
新しいOCRエンジンが追加されました。言語指定で「日本語」が選択可能になりました。
Windows10ストアでデスクトップが利用可能
今回のアップデートからWindows10ユーザーはMicrosoftストアからデスクトップアプリをダウンロード出来るようになりました。
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