本記事はRPAツールの1つであるUiPath初心者が知っておくべき開発スキル10選を前編・後編に分けて紹介する後編となっています。前編をご覧になっていない方は本記事を読む前に前編をご覧になることをおすすめします。今回紹介する開発スキルを身につけることで効率的なロボットの開発ができるようになります。ぜひ前編・後編で紹介する開発スキルを習得してください。
それでは後編の開発スキルを紹介します。
▼UiPath開発スキル前編はこちら▼
目次
6.ステップ実行
デバッグ実行中にブレークポイントで処理を中断後、「ステップイン」することでアクティビティを1つ1つ実行することができます。ショートカットキーは「F11」となっています。「ステップイン」の他にも「ステップオーバー」や「ステップアウト」もあります。
「ステップオーバー」のショートカットキーは「F10」となっており実行中に問題が発生する可能性がない大きなコンテナーの分析をする際に使用されます。
「ステップアウト」のショートカットキーは「Shift+F11」となっており現在のコンテナーのレベルで実行をステップアウトや一時停止する際に使用されます。
7.ローカル変数とウォッチ式
デバッグモードで処理が止まっているときに実行中のローカル変数の中身を確認・編集することができます。
使用する場面
エラーでロボットが止まった時に変数やファイルの調査を行うときに使用します。
変数の値は確認するだけでなく変更することもできます。
ウォッチ式
デバックモードで処理が止まっているときに実行中のローカル変数に対して、vbメソッドや関数を適応して結果を確認できます。
ウォッチ式を追加の部分に式を入力すると値の部分に現在の値が出力されます。
8.xaml分割の例
xamlを処理単位で分割することで可読性、保守性が上がります。分割する単位として1つのxamlで処理が完結することが望ましいです。
分割の例として下記の画像を参考にしてください。また現場によってとにかく小さい部品の方が良いといった場合もあるのでその場合は現場のルールに合わせてxamlを分割してください。
メリット
xamlの分割のメリットとして軽微な修正の時に出力されるデータのみの比較で修正内容の動作保証がされるため他のxamlをすべて実行して確認するという手間が省けます。
例えば上の画像のように6つのxamlに分割していてレコード加工のxamlの修正のみが必要になった場合、レコード加工のxamlのみを修正します。修正後、インプットデータとアウトプットデータを確認し、修正前と修正後のアウトプットを比較します。アウトプットデータが正常であれば修正内容の動作保証がされるといった流れになります。
9.スタブ
スタブとは簡単にまとめるとテスト用のxamlのことを指します。
テストを効率的に行いたい、複数人で1つのロボットを作成したい、全体的にロボットの処理時間が長いといった場面でスタブが役立ちます。
スタブの使用例として上の画像のように入力処理を実行する場合、通常だと設定値読込→実行対象絞り込み→レコード取得→レコード加工→ログイン→入力処理と順をおって処理を流す必要があります。しかし入力処理スタブをつくることによって入力処理単体で動かすことができるようになります。
10.ハードコーディング
ハードコーディングとは変更の可能性がある値や処理をシナリオ内に直接書き込むことを指します。
ハードコーディングは例としてロボット運用するフォルダが変更になった場合、xamlの修正範囲が上の画像の赤枠のように多くなっていまい保守コストが大きくなってしまうリスクもあります。
ハードコーディングのOKとNGライン
ハードコーディングを全ての場面で使用することはおすすめしません。ここではハードコーディングの使用をおすすめする場面について紹介します。
OK
・列名[Data Table.row(”列名”)]
・セレクタ
NG
・ファイルパス
・メールアドレス
・待機時間
以上をハードコーディン使用の基準としてください。
ハードコーディングのチェック
ファイル分析をクリックすると開いているxamlファイルをチェックすることができます。
ファイル分析の出力画面に「ハードコードされたタイムアウト」と表示されタイムアウトにハードコードされていること確認できます。
またテキストエディタのgrep検索でもハードコードのチェックができます。
初心者が覚えておくべき開発スキルのまとめ
いかがでしたでしょうか。
前編・後編で紹介した開発スキルを習得し実践することで効率よく開発を行いましょう。
RPAHACKではこのようなRPA開発に役立つ知識やRPA基礎知識、業務改善に関する記事など仕事の効率化に役立つ記事を投稿しているのでぜひ御覧ください。
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