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Difyの活用事例17選!導入時の注意点も併せて解説

Difyの活用事例17選!導入時の注意点も併せて解説

生成AIの活用が進むなかで、「自社業務に最適化されたAIを活用したい」「定型業務だけでなく、判断を伴う業務も効率化したい」と感じる企業が増えています。

こうした課題を解決する手段として注目されているのが、ノーコードでAIアプリを開発できる「Dify(ディファイ)」です。

Difyを活用することで、社内データを参照した高精度なAIを構築し、業務プロセス全体の効率化・自動化を実現できます。

本記事では、Difyの具体的な活用事例を「企業・自治体」と「業務」の2つの観点から整理し、導入時のポイントまでわかりやすく解説します。

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Difyとは

Difyとは、エンジニアに求められるプログラミング知識と技術がなくても、誰でも容易にAIアプリをノーコードで開発・構築できるオープンソースツールのことです。

多様なシーンでAI活用が進んでいますが、現状の生成AIでは汎用的な知識に基づいた回答が出力されることが多く、企業固有の専門領域での実用化には、知識の拡張が課題になりがちです。

Difyは非エンジニアでもAIアプリをノーコードで開発できるため、ユーザー・企業が追い求める理想のAI開発を実現できるとして近年注目を集めています。

2023年に日本で公開されて以降、導入は着実に拡大しています。2024年には商用ライセンスの提供が本格化し、現在では大手企業や自治体を中心に導入が進んでいます。

関連記事:Difyとは?主要機能やメリット、具体的な使い方を徹底解説

Difyの活用事例~企業・自治体編~

Difyはすでに大手企業や自治体でも導入が進んでおり、業務効率化やAI活用の内製化において成果が出始めています。ここでは、実際の導入事例をもとに、「どのような業務で」「どのような成果が出ているのか」を具体的に解説します。

株式会社リコー

株式会社リコーは、現場従業員による業務効率化と社内実践で蓄積したノウハウを顧客対応に活かすことを目的にDifyを導入しました。Difyの開発元である「LangGenius, Inc.」と連携し、デジタルサービス事業推進部門の従業員を対象にDifyアカウントを配布後、業務に最適なAIアプリを自ら開発する環境構築を実現しています。

技術的な知識がない現場従業員がノーコードでAIアプリを素早く構築できるDifyを通じて、組織全体のAI活用の加速とともにイノベーション創出を目指しています。

参考:リコー、生成AIアプリ開発プラットフォーム「Dify」を活用した社内実践を開始し、AIの市民開発に向けた取り組みを加速

株式会社カカクコム

株式会社カカクコムでは、全従業員を対象とした生成AI活用を推進するべく、Difyエンタープライズ版を導入し、セキュアな全社的AI活用プラットフォームを構築しました。マルチワークスペースなどを活用し、部門別のアクセス制御や管理業務の自動化を実現させています。

特に議事録作成AIアプリなど複数の施策を通じて、年間18,000時間におよぶ業務時間の削減効果が示されています。

参考:1000人超えの組織にDifyでチャットボットを導入した話と生成AIアプリで全社の効率化を進めている話 – Tabelog Tech Blog

ナイル株式会社

ナイル株式会社では、全従業員の生産性向上を目的に、DifyのTeamプランを導入しています。プログラミング知識がなくても、ドラッグ&ドロップ操作で高性能なAIアプリを容易に構築できることから、従業員の自主的なAIアプリ開発の後押しとともに生産性向上とエンジニアの工数削減、社内業務効率化の加速につなげています。

参考:NEWS 全社員を対象に、LLMアプリ開発プラットフォーム「Dify」のTeamプランを導入決定

阪神電気鉄道・阪急阪神不動産

阪神電気軌道と阪急阪神不動産では、非IT部門の従業員を対象に、Difyを中心とした生成AIプロトタイプ作成研修を実施しました。従業員自らAIを使いこなす文化を構築するなかでも、技術の多様性とアイデアを形にする楽しさを実感し、業務課題の改善につながるアイデア具現化能力の向上を目指しています。

オンプレミス環境にDifyを構築後、研修を実施したところ、情報漏洩リスクを低減しつつ、安全かつ実用的な業務効率化の仕組みづくりを実現しています。

参考:鉄道会社の社員が自らAIを使いこなす文化を目指す。阪神電気鉄道・阪急阪神不動産の社員向けに「Difyを中心とした生成AIプロトタイプ作成研修」を実施

東京都

東京都では、AIによる行政サービス変革の実現に向けて、Difyを主軸とした独自の生成AIプラットフォームの開発に取り組んでいます。インフラ環境にMicrosoft Azureを用い、その上でDifyを動作させ、GPT-4oやGemini、Claudeなど、複数のAIモデルの利用ができるよう整備しています。

現在は全庁が活用できる共通基盤を構築し、各局や市区町村が開発したAIアプリを容易に横展開できる仕組みづくりに取り組んでいます。

参考:東京都がAI活用に向け有識者会議 開発中の生成AIプラットフォームに松尾豊教授「めちゃくちゃいい」(1/2 ページ) – ITmedia AI+

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Difyの活用事例~業務編~

Difyの活用は、企業のさまざまな業務にも浸透しています。ここでは12種類の業務における活用事例について解説します。

多様な業務に対応可能なチャットボット

DifyのLLM連携が可能という特徴を活かし、多様な業務に対応できるチャットボット作成に活用されています。例えば、顧客からの問い合わせに一時対応ができるチャットボットなどです。LLMによって多言語対応が可能なため、誰でも理解しやすい文章で回答してくれます。的確な回答が素早く得られることで、顧客満足度の向上につなげている企業も存在します。

マーケティング業界による細かな分析作業

Difyはさまざまなツール・アプリと連携可能です。この特徴を活かし、企業に蓄積された顧客の購入履歴のドキュメントと連携させれば、顧客ニーズや購買行動に関する高度な分析を実現できます。分析作業の効率化によって、新商品・新サービスの開発・戦略など、コア業務に従業員を充てられます。

経費精算の自動入力

Difyの活用を通じて、経費計算業務を自動化するアプリを開発したケースもあります。領収書の画像をアップロードするのみで日付や費用項目、支払金額などが解析された後、管理用スプレッドシートに記録される仕組みです。経費処理にかかる手間を大幅にカットすることで、業務効率の飛躍的な向上に期待できます。

会議などの議事録作成の自動化

Difyはテキストだけでなく、画像や音声も連携するモデルによって対応可能です。会議の録音データをアップロードするだけで、誰でも理解できる議事録を作成するAIアプリは、現在すでに実現しています。

議事録作成は、メモ取りや重要項目の洗い出し、図や表の作成が伴うため、担当従業員の業務負担の増加が課題になりがちです。録音・録画データのアップロードだけで議事録作成にまつわる作業をカットできれば、担当従業員も積極的に会議に参加できます。

バナー作成の効率化

Difyを活用すれば、自社ブランドや商品・サービスコンセプトに応じたバナー作成も効率化できます。理想とするテイスト、色合い、レイアウトなどの情報を入力するだけで、高品質なバナーを短時間で生成するAIアプリも開発可能です。仮にクリエイティブ業の経験がない従業員でも、目的に即したバナーを作成できるでしょう。

顧客情報の自動作成

企業名の入力のみで、各企業の概要をはじめ、ビジネスモデルの分析結果や採用状況、業界動向などにある潜在的課題などを自動で調査・整理し、スプレッドシートに転記するAIアプリも開発可能です。

従業員はクライアント企業の事前調査に費やしていた時間を大幅にカットできるため、資料作成やロールプレイングなど、商談の準備に時間を充てられます

スライドの自動生成

会議のプレゼンテーション資料やホワイトペーパーをはじめとする営業資料も自動で作成できるAIアプリを開発可能です。商品情報が掲載されたランディングページのURLなどを入力することで、AIが内容を分析し、資料作成を実行します。

これまでは数時間とかかっていた作成時間も数分の準備だけで完成できるため、担当従業員の業務効率化につながります。

コンテンツのテキスト生成

Difyを活用することで、企業コンテンツのテキスト生成ツールも開発できます。文脈・記事内容をシステムに入力することで、メディアコンテンツやプレスリリース、口コミや商品説明文などのテキストを短時間で生成できるため、頭を悩ませることの多かったダイレクトメールの本文やコンテンツ制作もスムーズに進められます。

公式アカウントと連携可能なチャットボット

DifyはLINEの公式アカウントと連動するチャットボットも開発可能です。例えば手相占い用アカウントの場合、顧客が手相画像を送るだけで特徴を分析し、簡易結果を自動返信できるなどです。

顧客とのコミュニケーションが取りやすいツールであるため、自社ビジネスの認知度向上やサービス普及率を高めたい企業にとってはおすすめの活用方法ともいえるでしょう。

データベース検索の効率化

Difyは多数のデータベースから必要な情報のみを抽出する検索システムの開発にも有効です。例えば弁護士をはじめとする士業の場合、論文や判決事例のテーマ入力のみで関連資料を抽出できます。膨大なデータを抱えていても、速やかに取り出したい情報をピックアップできるため、業務効率化の飛躍的な向上につながります。

タスクの自動処理に対応したAIエージェント

Difyのエージェント機能の活用によって、あらゆるタスクを自動処理するAIエージェントも開発可能です。AIエージェントは、自らの判断で指定された業務を自動的に処理するシステムを指します。

ユーザーからのプロンプトに対する回答だけでなく、顧客ニーズを理解した上でのメール返信やデータ入力、スケジュール調整といった日常的な業務を自動で処理できます。AIエージェントが各部署に構築されれば、社内全体の生産性向上につながるでしょう。

Webページの要約の効率化

Difyを活用することで、Webサイトの情報を要約するAIアプリも開発可能です。長文記事のコピー&ペーストやレポートのURLを入力することで、AIが内容を自動要約し、キーワードに対してどのような内容が書かれているのかを抽出できます。

また、重要なポイントも自動抽出するため、全文を読まなくても資料の全体像を把握できます。要約に特化したAIアプリの開発によって、リサーチ業務にかかる時間と労力の削減につながります。

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Difyを導入する際の注意点

Difyはオープンソースであるだけでなく、技術の進化が速いAI分野に属する特徴から、継続的なメンテナンスと運用管理が欠かせません。ここからは、Difyを社内導入する際の注意点について解説します。

情報漏洩リスク対策が必要

Difyで機密性の高い社内データやRAG機能を利用する場合、外部LLMへの漏洩リスク対策が欠かせません。特に多くの企業では、セキュリティを確保するため、オンプレミス環境にDifyを構築・運用しています。エンタープライズプランの利用や、限られた従業員で情報を取り扱うなど、技術的・ルール的双方から対策を講じることが大切です。

メンテナンスが欠かせない

Difyは技術革新が速いAI分野に該当するツールのため、継続的なメンテナンスと運用管理が欠かせません。新たなLLMモデルへの対応やセキュリティ脆弱性の措置として、定期的なバージョンアップ作業も必要です。

社内ニーズに則したAIアプリの改善や新規開発、利用状況の監視などを担う専任の運用担当者やチームを設置することで、プラットフォームの効果を長期的に維持できるでしょう。

AIリテラシーおよび基礎知識が求められる

ノーコードで開発できるとしても、効果的な活用を実現させるためには、アプリの企画・設計能力のほか、AIリテラシーに関する基礎知識が欠かせません。また、どのような業務課題に対してRAGやAI技術をどう適用させるかといった構想力も必要です。

こうした問題を解決させるためには、非IT部門向けにAIアプリ開発と企画を組み合わせたリテラシー向上研修も同時に実施することをおすすめします。

商用利用可能な範囲・対象を調べる

Difyの導入形態や連携するLLMによって、商用利用が認められる範囲・対象の条件が異なります。導入を検討する際は、Difyのライセンスや利用するLLMの利用規約を事前に確認するよう努めましょう。特に、開発したAIアプリを外部顧客向けのサービスに組み込むときは、Difyのビジネスチームに問い合わせると安心です。

関連記事:Difyは商用利用可能!条件や注意点、リスクへの対策方法を解説

まとめ

Difyは、ノーコードでRAGやLLMと連携したAIアプリを開発できる強力なツールです。ただし、実務で成果を出すためには、ツールの理解だけでなく、業務への適用方法や設計力も求められます。

「自社データを活用したAIを構築したい」

「Difyを触るだけでなく、業務に活かせるレベルまで習得したい」

このようにお考えの方も多いのではないでしょうか。

Peaceful Morningでは、DifyをはじめとしたAIエージェント開発を体系的に学べるe-learningコンテンツを提供しています。

基礎理解から実践的なアプリ構築まで段階的に学べるため、単なるツール操作ではなく、業務に適用できるスキルの習得を目指せます。

Difyの導入・活用を自社で推進したい方は、ぜひ詳細をご確認ください。

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