Difyは無料から利用できる一方で、本格的に業務で活用するには有料プランの検討が必要になります。
しかし、「どのプランを選べばよいかわからない」「自社に適したプランがどれか判断できない」といった悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。
DifyにはSandbox・Professional・Team・Enterpriseの4つのプランがあり、それぞれ利用できる機能や対象が大きく異なります。
本記事では、各プランの価格と特徴、選び方のポイントまでわかりやすく解説します。
関連記事:Difyとは?主要機能やメリット、具体的な使い方を徹底解説

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目次
Difyは4つの料金プランから選ぶことが可能
Difyには4種類のプランがあり、無料・有料から選ぶことができます。プランは「Sandbox」「Professional」「Team」「Enterprise」で、価格帯や利用対象は以下の通りです。
| プラン名 | 価格 | 利用対象 | 特徴・仕様 |
| Sandbox | 無料 | ・個人 ・まずは検証したい方 | ・メッセージクレジット/200 ・ワークスペース/1 ・チームメンバー/1 ・アプリ数/5 ・ナレッジベース内のドキュメント数/50 ・ナレッジベースのデータストレージ/50MB ・APIリクエスト制限/5,000(日) ・注釈クォータ制限/10 ・ログ履歴/30日間 |
| Professional | US$59/月 | ・開発者 ・小規模チーム | ・メッセージクレジット/5,000(月) ・ワークスペース/1 ・チームメンバー/3 ・アプリ数/50 ・ナレッジベース内のドキュメント数/500 ・ナレッジベースのデータストレージ/5GB ・APIリクエスト/無制限 ・優先文書処理 ・注釈クォータ制限/2,000 ・ログ履歴/無制限 |
| Team | US$159/月 | ・中規模チーム ・組織利用 | ・メッセージクレジット/10,000(月) ・チームワークスペース/1 ・チームメンバー/50 ・アプリ数/200 ・ナレッジベース内のドキュメント数/1,000 ・ナレッジベースのデータストレージ/20GB ・ナレッジリクエストのレート制限/1,000(分) ・APIリクエスト/無制限 ・最優先文書処理 ・注釈クォータ制限/5,000 ・ログ履歴/無制限 |
| Enterprise | 非公開 | ・大規模・組織 | ・要相談 |
※為替レートや年払い・月払いの割引等により日本円表示が異なる可能性があります
無料プラン1つと有料プラン3つが用意されているDifyですが、上表のようにプランごとで利用できる機能に制限があることがわかります。ここでは、それぞれの特徴とおすすめの人について具体的に解説します。
Sandbox
Sandboxは、Difyについて興味をもって間もない方や、機能性・利便性について確認しておきたい方におすすめの無料プランです。基本機能が無料で使えるため、気軽に試したいときに有効です。ただし、チーム利用や大規模データの利用がすでに見込まれているとき、商用利用を目的としている方は、Sandboxでは物足りなさを感じてしまうでしょう。
Professional
Professionalは、個人または少数チームでAIアプリを開発し、サービス展開など商用利用を検討している方用の有料プランです。RAG、API連携、アプリ数やドキュメント数をある程度確保できるため、無料プラン以上のスケールを希望するものの、大規模展開する予定にない方に向いています。
Team
Teamは、中規模・組織かつ複数のメンバーで分担してAIアプリ開発や運用したいときにおすすめの有料プランです。アプリ数、ドキュメント数、ストレージ容量のどれも増やしたい方や、データ使用量が大きくなることを想定している企業、AIアプリを通じて本格的にビジネス展開するフェーズにいる企業におすすめです。
Enterprise
Enterpriseは、全国展開する企業での導入や、部署ごとでの本格導入を検討するときにおすすめの有料プランです。料金など詳細については要問い合わせとなっていますが、SSO対応や専用ライセンスの認可など、法人利用に効果的な機能が備わっています。なお、価格はカスタム設定で年契約のみ選択可能です。

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Difyは価格によって使える機能や範囲が違う
Difyと一口にいっても、無料・有料・企業向けの4つのプランがあることから、当然ながら使える機能や範囲などが異なります。具体的には、下記項目に違いがあります。
メッセージクレジット
無料プランのSandboxでは、月/期間あたり200件のメッセージクレジットが設定されていますが、Professionalをはじめとした有料プランでは月間5,000件、Teamになると10,000件以上と、多様なシーンでの利活用を見据えたクレジットが用意されています。
そのため、チャットボットをはじめとする大量のやり取りが想定される利用にあたっては、クレジット数の違いがボトルネックになる可能性があります。
チームのメンバー数
プランによって利用できるチームメンバー数に違いがあります。Sandboxでは1人、有料プランでは3人、50人と大きくことなる点に注意が必要です。チームでの運用や複数メンバーでの開発・運用を想定している際は、メンバー数を十分に確保することをおすすめします。
ベクトルストレージ
ベクトルストレージは、ドキュメントやテキストをベクトル化して保存、検索、類似性評価できるストレージを指します。ストレージの容量もプランによって違い、SandboxではMB規模、有料プランではMBからGB規模となっています。ナレッジデータやドキュメントを大量に取り扱う予定があるときは、容量を十分確保できるプランの利用をおすすめします。
ログ履歴
利用ログの保存期間にもプラン差があります。Sandboxでは30日、有料プランはいずれも無制限の保存期間となっています。運用監視やトラブル対応などを見据えた利用を検討している方は、ログ履歴の保存期間を確認した上で契約しましょう。
ドキュメントの一括アップロード可能数
ドキュメントを1度に複数まとめてアップロードできる一括アップロード数も、有料・無料プランで異なります。複数の資料やナレッジデータを一括で登録し、業務効率を高めたい企業は、日頃どの程度のドキュメントを活用しているかを振り返りながら決めるとよいでしょう。
AI言語モデルプロバイダー
AI言語モデルプロバイダーについては、どのプランでも以下のプロバイダーが利用できます。
- OpenAI
- Anthropic
- AzureAIStudio
- Gemini
- 360AI
記事公開時点では60種類ほどのAIプロバイダーが利用可能となっており、新たなAIアプリ・ツールの誕生によってさらに増える可能性があります。
アノテーション返信の上限
アノテーション返信は、特定の質問に対して注釈(アノテーション)を付加し、高品質な回答・リプライを実現させるものです。アノテーションを手動編集できれば、特定の領域に関する質問・問題について標準回答を示せるようになったり、逆に標準回答が得られないとマークしたりすることができます。
Difyにはアノテーション返信機能が標準装備されていますが、Sandboxでは10個とそこまで多くありません。高性能なリプライを実現すると共に、標準回答が得られない領域の特定・改善もスムーズに行いたいときは、上位プランを選択する必要があります。
カスタムツール
Difyでは、独自で提供するファーストパーティツールとユーザーが任意で追加できるカスタムツールの2つが用意されています。
ファーストパーティツールは、Google検索やYouTubeなど汎用性が高くかつ基本的なツールが揃っていますが、ニーズに応じた細かな機能を活用したいときは、カスタムAPIツールのインポートが必要になります。
Sandboxは利用不可、Professionalの場合は10個が上限となっているため、使用環境を想定したプラン選択を心がけましょう。
APIリクエストの件数
APIリクエストは、Difyで開発・構築したAIアプリのなかでAPIが呼び出される回数です。API呼び出しやWebアプリのセッション中に生成されたメッセージすべてが含まれて計算されるため、導入後の使い方を想定した検討が必要です。
サポート内容
Difyでは、料金プランに応じてサポートの有無、充実度が異なります。Sandboxの場合、個別サポートが受けられないため、他Difyユーザーと交流できるコミュニティフォーラムの利用が推奨されます。
Professionalではメールによるサポートが、Teamではメールサポートが優先的に受けられるほか、チャットによるサポートの利用も可能です。

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DifyのSandbox(無料)がおすすめの人
3つのプランから自社ニーズに最適なプランを選ぶためには、Difyの活用目的を明確にすることが大切です。まず無料プランのSandboxがおすすめの人は、とにかくDifyを使い、どのような機能・利便性があるかを確かめたい人です。
1人用の環境であり、5つのアプリを開発・構築でき、最大200件のメッセージを利用できるので、プロンプトの設計、動作確認を把握したいときに有効であるためです。
Sandboxの特徴は基本機能が利用できることに尽きるため、API使用量が増える可能性があるときや長時間の連続使用が想定される場合は、後述する有料プランの検討が必要です。
Difyの有料プランがおすすめの人
DifyのProfessionalおよびTeamの活用がおすすめの人は以下の通りです。
- Sandboxの利用を通じて自社に適したオープンソースツールであると判断した人
- API連携など、多様な機能を十分に活用したい人
- AIアプリの開発・構築を通じて新規サービスの立ち上げを検討している企業
また、ProfessionalとTeamでもメッセージの件数をはじめいくつかの機能に制限があることから、個人・小規模企業・組織など、活用を予定する企業規模を想定した上で検討しましょう。
Difyの支払・請求方法
Difyの支払い方法は、クレジットカード払いや銀行振込など、いくつかの支払い方法から利用しやすいものを選択可能です。請求サイクルは月払いと年払いのどちらかから選ぶことになり、年払いでは2ヵ月分の料金相当額が割り引かれる仕組みです。
料金については、Dify公式サイトではドル表示となっていますが、日本円での支払いにも対応しています。ただし、為替レートの変動に応じて料金が変わる可能性があることは念頭に置きましょう。
Difyのクラウド版・コミュニティ版ならどっちがいいの?
Difyは、誰でも手軽にはじめられるクラウド版と、自由度が高いコミュニティ版の2つから選ぶことが可能です。どちらを選ぶべきか迷うときは、「技術的リソース」と「データセキュリティ」のうち、重視したい方を明確にすることで自社ニーズに適したタイプを選ぶことができます。
クラウド版|技術的リソースが限定的なとき
Difyのクラウド版は、技術的な知識やサーバー構築、保守の工数をかけずに素早く使いはじめたいときにおすすめです。Difyが提供するサービスをそのまま利用するタイプのため、サーバーのセットアップやメンテナンス、アップデート作業が不要になり、導入から保守・運用までがスムーズです。
月払い・年払いのサブスクリプション料金が発生するほか、利用量や機能に応じてプランを選ぶことになりますが、サーバー費用をはじめとしたインフラコストがかからないため、初期費用を抑えたいときにも有効です。
- 開発メンバーが限定的
- インフラ保守にリソースを割きたくない
- 小規模プロジェクトでスピード感をもって開発を進めたい
上記に該当する個人・企業の方にはクラウド版がおすすめといえるでしょう。
コミュニティ版|データセキュリティを重視したいとき
コミュニティ版は、自社で構築したサーバー環境にDifyをインストールして運用するタイプです。自社管理下にある環境で運用することから、機密性の高いデータを外部サービスに預ける必要がなく、データセキュリティを強固に保つことができます。
また、オープンソースとして提供されているため、ソースコードに手を加え、特定の要件に合わせてカスタマイズしたいときでも柔軟に対応可能です。ただし、サーバーの構築・運用・監視に加えて、Difyのアップデート作業が必要になることから、技術的なリソースと工数が継続的にかかることは念頭に置く必要があるでしょう。
これらのことから、社内にすでにサーバーが構築されており、その環境下でデータセキュリティやカスタマイズ性を最優先にしたい個人・企業にはコミュニティ版が向いているといえるでしょう。

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Difyの商標利用|基本的にすべてのプランで利用が可能
Difyを利用して開発したAIアプリやサービスでの商標利用は、基本的にどのプランにも対応しています。Difyの機能を使って作成したAIアプリをビジネスで利用したり、収益化したりすること自体に制限はありません。
関連記事:Difyは商用利用可能!条件や注意点、リスクへの対策方法を解説
事前にAPIの利用条件の確認が必要
Difyは商用利用が可能なプラットフォームですが、Dify経由で利用するLLMのAPIには、それぞれのプロバイダーが定める利用規約が存在します。そのため、API連携にあたっては、下記項目を事前に確認することをおすすめします。
- 商用利用の可否
- データ利用ポリシー
特にデータ利用に関しては、ユーザーとの対話データがAPI提供側の学習データとして利用されるかどうかについての確認が欠かせません。学習に利用しない設定があるAPIかどうかも事前にチェックするようにしましょう。
まとめ
Difyのプランは無料のSandboxと有料のProfessional、Team、Enterpriseの4種類から選択可能です。主に、メッセージクレジットやチームメンバー、ストレージ容量に違いがあるため、自社ニーズを想定したプラン選択が必要です。
Difyは強力なツールですが、効果的に活用するにはツールの理解だけでなく、業務への適用方法や設計力が重要になります。「どのプランを選ぶべきか判断できない」「Difyを実務で使えるレベルまで習得したい」という方に向けて、Peaceful Morningでは、DifyをはじめとしたAIエージェント開発を体系的に学べるe-learningコンテンツを提供しています。
基礎理解から実践的な活用方法まで段階的に学べるため、社内でAI活用を推進したい方におすすめです。ぜひ詳細をご確認ください。
関連記事:Difyの活用事例17選!導入時の注意点も併せて解説

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