本記事は2021年10月30日にオンライン上で開催された「UiPath Friends Festival 2021 ~未来につなげ!今年も豊作!!自動化ノウハウ大収穫祭」のイベントレポートです。
UiPath公式ユーザーコミュニティであるUiPath Friendsが開催する本イベントは、多くのスピーカーが登壇し自身の経験や知見、目標を発信、交換、交流する大規模年次カンファレンスです。既にイベントは終了してしまいましたが、アーカイブで動画が残っているので、気になった方はそちらもチェックしてみてください。
UiPath Friendsとは
UiPath FriendsとはUiPathユーザ―によって運営されているUiPath公式ユーザーコミュニティです。2019年に設立され、今年で2周年を迎えました。「ユーザーが中心となってトコトン楽しむことによりユーザーも企業も成長できるコミュニティ」というビジョンを掲げ、ビジョン実現のために本イベント以外にもUiPathに関する技術交流や勉強会を開催しています。
イベント内で行われた基調講演で発表された内容によると、エンジニア以外にも市民開発者やRPA推進者、学習者、UiPath社員などが全国各地から、職種や地域の壁を越えて所属しています。
UiPathでは組織が企業目標を達成するまでの長期的なプロセスを「RPAジャーニー」と呼んでいます。参加者のそれぞれの目的に向かうジャーニーの中でUiPathに出会った全ての人、そしてUiPathを心の中の何かしらの拠り所にしている人は、ジャーニーの目的地がどこであろうと「UiPath Friendsな人」と言えるとのことです。
▼RPAジャーニーについてはこちら▼
https://www.uipath.com/ja/rpa/journey
▼UiPath Friends公式HPはこちら▼
https://uipath-friends.doorkeeper.jp/
UiPath Friends Festival 2021当日の様子
UiPath Friends FestivalとはUiPath Friendsのユーザー同士の架け橋となる年次カンファレンスです。2回目となる今回のイベントは昨年に引き続き完全オンライン形式で開催され、登壇者は東京と大阪の2か所に用意されたスタジオ、もしくは自宅からリモートで参加しました。
オンライン形式のイベントでは対面形式と比較して参加者側と運営側の意見交流が希薄になってしまうことが懸念されますが、今回のイベントではTwitterの画面が常に共有され、#UiPathFriends、#UiFesのタグをつけて発信されたツイートを表示し、それに運営側が答えるという形式で意見交流が活発に行われていました。
Twitterを用いて発信を容易にするだけではなく、Tweet賞が用意され、「最も良い学びあるツイート」をした参加者には後日UiPath Friendsオリジナルスマートフォンバッテリーがプレゼントされました。
当日のアジェンダは以下の通りです。
アジェンダ
- 11:00~11:15 オープニング
- 11:15~11:45 女子部 パネルディスカッション 飛び出せ!女性が活躍する現場から
- 11:45~12:15 豪華トレーナー陣集結! 僕たちが考えた最強の教育体制
- 12:15~13:00 ランチ休憩
- 13:00~13:30 UiPath Friends Festival 2021基調講演 ~未来につなげ!今年も豊作!!自動化ノウハウ大収穫祭~
- 13:00~14:00 ユーザーライトニングトーク前半(LT)
- 14:00~14:15 休憩
- 14:15~14:45 ユーザーライトニングトーク後半(LT)
- 14:45~15:45 【UiPathセッション】秋の自動化大感謝祭!ユーザーと創るオートメーションの未来
- 15:45~16:00 RPA推進 徹底ディスカッション
- 16:30~17:00 コミュニティコラボセッション
- 17:00~17:15 休憩
- 17:15~18:00 UiPath Japan MVP 2021 表彰式&LT
- 18:00~18:15 UiPath Friendsコミュニティ表彰式
- 18:15~18:30 クロージング
- 18:30~19:30 UiPath Friends テック三昧
- 19:30~20:30 UiPath Friends オンライン交流会 on ovice~未来につなげ!今年も豊作!!自動化ノウハウ大収穫祭~
イベント内では、RPA開発のトレーナーやUiPathでインターン中の学生などといった様々な経歴の方々がLT(ライトニングトーク)を繰り広げていました。事例やノウハウはもちろん、UiPathセッションではUiPath株式会社の社員より最新製品情報を、UiPathテック三昧では昨年度から更新認定されたMVP受賞者から技術系のテーマの発表をといったように幅広いスペシャリストからそれぞれの専門分野の知識を得ることが出来ます。
RPA HACK編集部の注目ポイント
盛り沢山なアジェンダのため、「アーカイブ動画をすべて見返す時間がない!」という方にRPA HACK編集部の注目ポイントをお伝えしたいと思います。
RPA HACK編集部が注目したのは午後に行われた「UiPath Japan MVP 2021 表彰式&LT」の中で行われた2021年度MVPのシミックソリューションズ株式会社の森田唯さんによるLTです。UiPath Japan MVPとは、
①技術的に深い知識・経験
②知識・経験を世の中に発信・共有
③UiPathへの情熱
の3点を兼ね揃えたUiPathユーザーを公式に認定するプログラムです。2019年度より開始し、今回で3回目を迎えました。
森田さんは、自社内のUiPath推進の実績をコミュニティにおいて熱心に情報発信され、生産性を向上させ日本が国際社会で活躍できる未来づくりを目指し、学生にUiPathを広げたいという情熱が評価され、UiPath Japan MVPの2021年度新規認定者として認定されました。
今回のイベントでは「RPA超伝道師の企み」という題名でLTを行い、文系ながらも強い希望で情報システム部へ移動、独学でSEとしてのキャリアを歩み始めた森田さんの経歴やその中で経験した困難な出来事、気付き、将来の方向性についてお話しされていました。
森田さんがSEとして活躍し、RPAを推進する中で問題視したのは「就職活動中の学生の間のRPA認知度の低さ」です。
就職活動と言えば、自分が将来働くかもしれない企業について福利厚生や業務内容など様々な角度から理解を深め、そして大切な決断をする時期。そのような重要な決断の判断基準に「RPA=業務効率化への熱意」という視点が無いようでは日本の生産性はいつまで経っても向上しないのでは…というのが森田さんの着眼点です。「未来を担う学生がRPAという単語すら知らない」「そもそも自分が将来働く企業の業務の効率性に関心がない」といった悪しき事態を改善するために、森田さんは学生をターゲットとした情報の発信を更に増やしていくと宣言されていました。
日本の生産性向上に向けた目的志向が印象的な森田さん。これからはUiPath Japan MVP 2021 として周囲を巻き込み、より一層ご活躍されることでしょう。
イベントレポートまとめ
今回のイベントでは森田さん以外にも明確な将来のビジョンを持ったUiPathユーザーが集い、有益な情報を交換していました。登壇者の方のプロフィールも自身の業務を自動化している現場担当者であったり、IT部門や情報システム部門に所属していたり、RPAのトレーナーであったり、はたまた現役大学生であったり…自分と似た境遇や環境の人を発見し、刺激を受けたり気づきを得るには最適のイベントとなっています。
UiPath Friendsでは今回のような年次カンファレンス以外にも、月に一度の勉強会等のイベントが開催されているので、興味のある方は公式HPよりチェックしてみてください。
▼UiPath Friends公式HPはこちら▼
https://uipath-friends.doorkeeper.jp/
▼UiPath Friends Festival 2021 アーカイブ配信こちら▼
https://youtu.be/f1u3f1I93XY
記事化、ありがとうございます!