AI化が進んでいる現代。様々な業務をAIが担っていることも多くなってきています。そんな中で、近年注目されているという「AI-OCR」というツールをご存知ですか。「AI-OCR」とは簡単にいうと紙の文字を自動で読み取ってくれるAIツールのことです。
その中でも「AIスキャンロボ」は高度な文字認識力と多言語対応で注目を集めているAI-OCRツールです。さまざまな種類があるAI-OCRの中で今回「AIスキャンロボ」は一般的なAI-OCRと何が違うのか、どんな特徴があるのかを詳しく解説します!
目次
AI-OCRとは?
AI-OCRとは、AIの「機械学習」や「深層学習」といった特性を活かして画像から文字を高精度でデータ化する技術のことです。「OCR」とはOptical Character Recognition(光学的文字認識)の略で、画像データから文字を抽出しテキストデータへと変換する技術のことです。
OCRだけでも素晴らしい技術ですが、AIの技術と組み合わせることによって、OCRだけではできなかった人間の力を必要とする複雑な文字列の判断やフォーマットに当てはまらない非定型の文書や、形が崩れた手書き文字の読み取りを実現することができるようになりました。AI-OCRは従来のOCRの弱点を補いながら、より高度な読み取りを可能にしている次世代の技術なのです。
AIスキャンロボとは
「AIスキャンロボ」はネットスマイル株式会社が開発したAIによるOCRデジタルスキャナーです。ネットスマイル株式会社は、日本貿易復興機構(JETRO)の「JETRO Innovation Programサンフランシスコ・シリコンバレープログラム」というグローバル企業を目指すスタートアップにも選出されており、注目の会社です。
AIスキャンロボは2020年12月時点で、三菱食品やJCB、東京大学など幅広い業種で採用されています。その他にも大手企業を含めて多数の導入実績があります。「AIスキャンロボ」は、一般的なAI-OCRでは対応できない多数の段がある複雑な形式の帳票のデータ化も可能である特徴をもつAI-OCRです。
参考:JETROのグローバル企業を目指すスタートアップに選出されました。ーネットスマイル株式会社 ニュースリリース
AIスキャンロボの導入事例
ここでは実際にAIスキャンロボを導入して効果を得た事例を紹介していきます。
事例① 株式会社住友倉庫
まず初めに紹介するのは、グローバルで総合物流を展開している株式会社住友倉庫です。
導入の決め手は、従来のOCRでは不十分だった「複雑な帳票でも対応できる点」と、「自分たちで簡単に読み取り箇所の設定ができる」という2点だったそうです。多種多様な記載方法が存在し、複雑である貿易の帳票は、従来のOCRでは読み取りが不十分であったためAIスキャンロボを導入しました。
通関業務は紙媒体がベースでの作業であり、作業に多くの時間がかかっていたことが課題としてありました。導入後は、90分かかっていた作業が30分に削減されるなど、AIスキャンロボの高度な読み取り精度により、効率アップを図ることができました。
参考:株式会社住友倉庫 様 ー AIスキャンロボ お客様の声
事例②ネスレ日本株式会社
続いて紹介するのは、世界最大の食品飲料会社であるネスレ日本株式会社です。ネスレ日本株式会社はFAX受注の伝票処理効率化のためにAIスキャンロボを導入しました。以前使われていた独自の標準ツールでは、日本語、漢字の読み取り精度が低い点、複雑な帳票に対応できない点が課題としてありました。そしてこのような課題を解決でき、リーズナブルな価格で結果が得られることからAIスキャンロボが選ばれました。
AIスキャンロボ導入後は、手入力の作業が必要なくなり、処理時間を半減することができました。また、今まで人間が行っていた作業をシステムが処理してくれることによって、発注内容の誤入力がなくなり、正確に処理できるようになりました。
参考:ネスレ日本株式会社 様 ー AIスキャンロボ お客様の声
事例③株式会社ジェーシービー
最後に紹介するのは、国際カードブランドを展開する株式会社ジェーシービーです。紙業務を無くして半自動化したいという目的から、2019年7月より導入を開始しました。株式会社ジェーシービーは、「読取対象となる帳票でも項目が特定の範囲に絞れない」ということが課題としてありました。そして「書式の種類や読み取り項目を広い範囲でできる」という点がAIスキャンロボ導入の決め手となりました。
10日に1回ほどのペースで発生する立替精算、手数料精算といった業務に使用されています。
参考:株式会社ジェーシービー様 ー AIスキャンロボ お客様の声
AIスキャンロボの特徴
AIスキャンロボは一般的なAI OCRとは何が違うのか、どんなことができるのかを3つの特徴を踏まえ紹介していきます。
参考:AIスキャンロボの機能
高い認識力
AIスキャンロボの特徴はなんといっても高い認識力です。独自の人工知能OCRプログラムにより、一般的なAI OCRに比べ複雑な形式の帳票でも読み取れることが特徴です。
一般的なAI OCRと比較して説明します。
*一般的なAI OCR・・・1行に1データがある単純な書類は読み取れるが、多段組などの複雑な形式の帳票には対応できない。
*AIスキャンロボ・・・複雑な段組みの帳票や複数ページのファイルも高い文字認識率により対応できる。
またAIスキャンロボは、既存の日本語・英語に加え、中国語・韓国語・タイ語と全5カ国語に対応しています。グローバル化が進んでいる現代において、多言語対応は海外を拠点としている企業だけでなく、多くの企業においても欠かせない機能なのではないかと思います。
テンプレート作成代行とテンプレート自動識別機能を搭載
AIなどの新しい技術を導入するにあたり、導入のための設備環境は設定が難しく、導入する前に挫折してしまう…という企業も多いのではないかと思います。専門的な知識を持っている人がいないと導入が難しいのではと考えている人は多いのではないでしょうか。AI-OCRにおいても、帳票を読み取る際に、テンプレートをあらかじめ設定する必要があります。しかしAIスキャンロボでは、このテンプレート作成を代行し、複雑な座標設定が不要となります。
そのため、ユーザーは2分〜3分のマウスの簡単な操作をするだけでテンプレートが作成できるのです。またAIスキャンロボには、読み取りをしたいドキュメントをスキャンするだけで自動的にそれに最適なテンプレートを選択する『テンプレート自動識別機能」も備わっています。そのため初期設定で大変な手間がかからずに読み取りを開始することができます。さらにカスタマーサポートセンターがあり、導入後の使い方や設定も気軽に聞くことができます。実際に使用するまでのサポート体制が十分整っていることも魅力です。
週一回のバージョンアップ
AIスキャンロボには常に、お客様の声を反映するという特徴があります。お客様から寄せられた、要望や疑問を元に新たな機能が追加され、週に1回バージョンアップをしています。これはクラウドサービスであるというAIスキャンロボならではの特徴であり、顧客目線で進化し続けるサービスと言えます。
AIスキャンロボの価格
AIスキャンロボの価格は公式サイトからお問い合わせください。
AIスキャンロボの無料トライアル
ここまで、AIスキャンロボの導入事例や特徴を解説していきましたが、AIスキャンロボの価値は実際に使用してみないとわかりません。そのような方に向けて、AIスキャンロボでは無料読み取りテストを実施しています。
「AIスキャンロボ無料読み取りテスト」では、実際にAI-OCRを導入する前に、どれくらいの精度で帳票を読み取れるかを確認してもらうことができます。注意点として、無料で読み取れるのは3枚までとなっています。
AIスキャンロボがどれくらい自社の帳票に対応できるかわからないといった不安をトライアルでは無料で解決することができます!また、導入前にテストできることで、導入後もスムーズに利用できるのではないかと思います。
AIスキャンロボの有償トライアル
AIスキャンロボは上記の無料読み取りテストの他に、有償のトライアルも実施しています。こちらは本格的な導入の前にお試しいただけます。価格は以下の通りです。
費用:3万円〜 / 月
ユーザーに優しく、多種多様な帳票に対応するAIスキャンロボ
AIツールを導入してみたい!と思っても専門的な知識がない、帳票定義など自分たちで準備することが大変そう…と思っている方も多いのではないでしょうか。AIスキャンロボはユーザーフレンドリーなツールであることが特徴です。
複雑な帳票でもマウス操作で簡単に設定でき、多種多様な帳票にも対応できるところが特徴的です。また、AI-OCRの中でも、コストパフォーマンスに優れていることが挙げられます。
初めてAIツールなどを導入するといったAIツール初心者の方でも、導入しやすいAI-OCRツールなのではないかと思います。気になった方はぜひネットスマイル株式会社のホームページからお問い合わせください。
公式HP:https://aiocr.ai/lp/
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