RPA事業に参入する企業が日々増えており、プレスリリースは毎日追いきれない量になってきました。
最近さまざまな企業の方から、「RPA事業に参入したいんだけど何から始めたらいい?」と質問を受けることも増えてきました。
そこで今回は若きRPA事業責任者アジアクエストの与田明さんから、「RPA事業の立ち上げ方」を学びたいと思います。
アジアクエストとは?
設立6年目にして国内200人の社員という急成長企業。 東京、福岡、インドネシア、マレーシアに拠点有り。多様性をテーマに、個性豊かなメンバーが「やってみたい」を叶えようと頑張っており、やってみたいを叶えるのが同社の企業風土!
与田 明(よだ あきら)さんとは?
大学卒業後、アジアクエストに入社。若手ながらRPA事業の立ち上げに抜擢され事業責任者として活躍。
目次
RPAに出会ったきっかけは大好きなエンタメ!?
ーーはじめに与田さんとRPAの出会いから教えてください!
全然関係ないところから始まるんですけど、子供の頃に遡るとプロ野球選手になりたかったんですよ。それで高校まで甲子園に出るような強豪校で野球をやっていたのですが全然芽が出なくて3年間ベンチにも入れずプロ野球選手は諦めました…。そこで大学では、プロ野球好きだったんで球団の職員になりたい!と思っていたのですが、音楽も好きだったのでそのうち、スポーツや音楽などエンターテインメントの領域をもっと拡大させていきたい!、市場規模をもっとデカくしていきたい!と考えるようになりました。
ーーエンタメ好きだったのですね!
エンタメ領域の市場規模を拡大したいと考えたときにこれをやるにはどうすればいいか考え、人の余暇の時間を増やせばいいじゃないかって思ったんです!思い立ってからは就職活動の際、娯楽系をやってる会社中心に受けたのが一気にIT企業ばかりになりました!ちょうどテクノロジーが人の仕事が奪っていくという大きなトレンドがあって、RPAに取り組んでいる会社のインターンをした縁もあり、若手に裁量があり、RPA事業の立ち上げに携われそうだったアジアクエストに入社しました。
ゼロからRPA事業を立ち上げる方法
ーーどうやってRPAに関する事業を立ち上げたのでしょうか。
RPAの良さを社内に伝える(ステップ1)
RPAに携わったことがある人が僕しかいなかったというところからスタートでしたので、最初はRPAの勉強会を週1くらいのペースで開催しました。最終的には社内で合計20人強ぐらいが集まってくれました。
ーーどんな反応だったのでしょうか?
自分が勉強会をやるごとに少しずつRPAに興味を持ってくれる人が増えていくのを感じました。平均29歳ぐらいの会社なのですが中には40歳近い社員が興味を持ってくれたりとか、社内にRPAファンが増えていきました。
社内管理部門でRPAを使い倒す(ステップ2)
自社の管理部分の効率化を練習台にしていました。「うちの社員がどれぐらい使いこなせるようになるか?」ということで社内をお客さんに見立てて進めるのがおすすめです。「IT企業の管理部門が使えない=お客さんは誰も使いこなせない」だと思っていて。社内の管理部門で活用をしていくと実際結構使いこなせるようになってきて。もちろんやった中で見えた課題もあって、例えば管理部門の人が覚えるとなるとRPA専任で時間割くぐらいやらないとできない状況があったりもしたので、最初の段階で「ロボを誰がつくるのか?」の議論をすべきだなとか。お客さん先で起きるであろう課題を先に自社でシミュレーションするというのはとても大事です。
いざ外販開始(ステップ3)
自社で取り組み、課題も見えて取り組み自体がテンプレート化できたところで外販開始といった流れです。
ーー実際事業がスタートして、今はどういったことに取り組まれているのでしょうか?
RPAコンサルティングサービスで導入支援をしているケースもあるのですが、どちらかというと導入後の支援に取り組んでいます。UiPathさんとかも言っていると思うのですが、RPAはプロジェクトではなくてジャーニーだと。とはいえ導入支援をやっている会社はプロジェクトとしてやっているところがほとんどです。
そうではなくてジャーニーによりそうような支援を目指していますね。具体的には導入後の支援は2パターンです。①内製化するパターンと②外注化するパターン。①内製化するパターンは社内のエンジニア育成が重要だと考えているので研修やRPAブートキャンプをしてお客さんの中にRPAエンジニアを生産するということをしています。②の外注化するパターンではもちろんエンジニアの会社なので開発もやっています。
RPAツールだけ入れてもまったく意味がないので、ツールを使える人をどれだけ増やすか、それはお客さんが使えるようになるのでも良いですし、外部からRPA使える人を送り込むでもいいですし。そのどちらかを支援できる事業が必要だと考えていますね。
ーー今後はどんなことにチャレンジしていきたいですか?
今もすでに進めているのですが、地方の支援をしたいですね。最近自治体さんやいろんな企業から相談をいただくケースが多くて、人手の足りていない地方の支援をしていきたいです。
ーーもうちょっと未来だとどうですか?
人間にどういう仕事が残っていくかということにすごく興味がありますね。僕がもともと志していたエンターテイメント領域は必ず残る仕事だと思っています。芸能人もアスリートも古代に戻るとなかったものなので、そういった職業へのシフトが段々おきていっていると見ています。現にYouTuberはもともとなかった職業ですけど少しずつ増えていますし。なのでエンタメとか娯楽に携わる人の比率は増えていくんじゃないかなと思います。あと仕事も完全に自動化されるということはないですが、自動化はどんどん進んでいくので突き詰めていくと①自動化に携わる人間、②クリエイティブをやる人間が活躍する社会になると思います。
まとめ
お忙しい中インタビュー協力ありがとうございました。
今回はアジアクエスト与田さんへのインタビューを通じて学んだゼロからRPA事業を立ち上げる方法。
・勉強会などを通じて社内にRPAの良さを拡める
・社内でRPAツールを使い倒し課題をつぶす
・事例を社内で作って外販
この3つのステップは新しいテクノロジーを活用したビジネス立ち上げを考える人においてはRPAに限らず活用できるなと感じた次第です…!
アジアクエストではRPA事業のメンバーも募集しているとのことなので、ご興味ある方はこちらまで!
今後もビジネスとしてのRPAについて情報発信していければと考えています。
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