紙媒体をスキャニングし、デジタルデータ形式で保存・管理・編集できるOCRツールですが、種類が多くどれが自社に適しているか迷う企業担当者の方も多いのではないでしょうか。
本記事ではOCRツールのなかでもおすすめしたい21種類について、主な機能と併せて解説します。記事の前半ではメリットと注意点について解説しているので、各項目をツール選びの参考にお役立てください。
OCRの基本機能とメリット・注意点
OCRツールを選ぶ前に、まずは基礎知識として基本機能とメリット・注意点について解説します。OCRとは光学認識を使い、紙媒体をデジタルデータ形式に変える技術のことです。定型的なレイアウトやツールに搭載された文字・言語であれば、スキャニングを通してデータとして各デバイスで保存・修正できます。
主なメリットは、紙媒体からデータに切り替えられる特徴から、保管場所に困らない、保管場所に掛かるレンタル費用をカットできる、編集や加工が容易など、活用シーンによってさまざまです。応用が利くツールのため、過去に発行した紙媒体のテキストをリサイクルでき、業務の効率化、生産性の向上といったメリットにも期待できます。
その一方で、癖や筆跡の強い言語は読み取れないことがあるほか、書類のレイアウトが変更されると正確に文字認識できないといったデメリットもあります。自社業務でOCRツールを使用する場合には、日常業務で多用する言語や書類形式を明らかにした上で、対応するツールであるかを確認しながら決めることが大切です。
関連記事:OCRにはどんな機能がある?AI-OCRとの違いや導入手順について解説
OCRツールのおすすめ21選
ここからは、OCRツールのなかでもおすすめしたい21種類について解説します。
各ツールの特徴は下表の通りです。
ツール名 |
特徴 |
・帳票の読み取りから入力作業までを自動化できるAI-OCR&RPA一体型ツール ・ノーコードで運用可能、RPAやAPIの開発が不要 ・日本語・英語・ベトナム語など多言語に対応、海外帳票にも柔軟に対応 |
|
・シンプルな操作方法でスピーディなOCR処理が可能 ・100種類以上の言語に対応 ・ショートカットキー操作に対応しているのでOCR操作をよりスムーズに行える |
|
・容易に名刺を管理できる名刺アプリ ・スマートフォンをかざすだけで誰とでも手軽に名刺交換ができる ・撮影した名刺情報は「社名」「電話番号」などさまざまな項目でデータ化できる |
|
・画像やPDFデータなどを編集可能テキスト形式に変換できるOCRツール ・46種類の言語に対応 ・出力形式はWord、Excel、PDFのほかTXTにも対応している |
|
・どのデバイスからでもファイルのアップロード、閲覧、共有、編集が可能なOCRツール ・1ユーザーあたり15GBの容量が付与され、用途や業務シーンに応じて最大5TBまで拡張できる ・Googleドキュメントやスプレッドシート、スライドなどからリアルタイムで編集・整理できる |
|
・シャッターを押す手間がなく容易にテキストを自動認識できる ・認識されたテキストデータは指で範囲選択でき、必要箇所をスピーディに検索できる ・GoogleアカウントがなくてもGoogle検索エンジンから使用可能 |
|
・PDFの閲覧、新規作成や画像、図形などの編集に対応したツール ・ページの統合や分割、切り抜き、電子署名など多様な機能が組み込まれている ・Officeソフトでの変換作業が素早くできる |
|
・PDFドキュメントをはじめ、スキャンデバイス、クリップボード、スクリーンショットから画像を読み込めるツール ・複数の画像やドキュメントも1度で処理できる ・認識範囲を手動または自動で定義可能 |
|
・画像およびスキャンしたドキュメントからテキストを抽出できる無料オンラインOCRツール ・100種類以上の言語に対応 ・アップロード回数が無制限で登録も不要 |
|
・ファイル形式での変換やPDF編集に対応したOCRツール ・AIを活用した文章要約にも対応 ・透かしの追加、墨消し、PDF分割など編集機能が豊富 |
|
・アップロード数に制限がなく登録不要で利用できるOCRツール ・ユーザーデータを保護するため、使用後はサーバーから削除される ・ページのある部分を特定する方法や時計回り(反時計回り)に回転させてのOCR処理にも対応している |
|
・画像やスキャンされたドキュメントを印刷イメージからコピーし、Wordなど別のドキュメントに直接貼り付けて編集できるOCRツール ・手書き文字をテキストに変換できる機能も搭載 ・WindowsやMacOS、iOSやAndroidプラットフォームで使用可能 |
|
・抽出されたテキストをコピーし他アプリに貼り付けて編集できるツール ・画像から印刷された表を抽出し、コピーして共有することも可能 ・名刺モードを使えばビジネスカードから連絡先情報を読み取りデバイスの連絡先として登録できる |
|
・社内で名刺情報を管理・共有できる名刺アプリ ・名前や会社名、部署などのキーワードによっていつでもどこでも名刺情報を検索できる ・URL送信を活用すればオンラインで名刺情報を共有可能 |
|
・人工知能を搭載したOCR(AI-OCR) ・文字認識精度に優れている ・無料で利用でき、複数の言語に対応している |
|
・PDFのテキスト抽出や複数ページのドキュメントにも対応したツール ・抽出したデータを保存しないプライバシーポリシーを掲げているので安心して利用できる ・多言語に対応しているので多くの企業で利用されている |
|
・横書きや縦書き、湾曲した文字なども認識できるOCRツール ・事前にレイアウト設定することで帳票内の読み取りたい部分のみを選択・データ抽出可能 ・請求書やレシート、領収書や注文書などの必要情報を自動解析・認識・データ化できる |
|
・PDFや画像を直接編集できるOCRツール ・ハイライトやコメント、図形などをPDFデータに変換できる ・複数のPDFファイルを統合したり1つのPDFファイルを分割したりなど、ビジネスシーンに合わせやすい |
|
・Windows10に含まれるOCRエンジンを活用するシンプルなOCRツール ・スクリーンショットを撮影するような操作感で範囲をドラッグし、選択した領域からテキストを抽出できる ・日本語と英語のテキストに対応している |
|
・スキャンされたPDFファイルや画像ファイルから文字認識し、編集可能なテキスト文書に変換できるOCRツール ・英語やフランス語、ドイツ語にスペイン語など多言語に対応している ・Officeソフトに加えてHTMLやJPGなどに変換できる |
|
・企業を中心にさまざまな業界・シーンで活用されているOCRツール ・FAXやコピーした紙媒体、手書き文字など品質が低くなりがちな書類の認識精度が高い ・読み取り前の段階でコントラストを高めて画像を鮮明化し、認識精度を高める工夫が備わっている |
このように、多言語に対応したものや多様なドキュメントに出力できるもの、自動的にコントラストを調節し認識精度を高めるツールなどがあります。それぞれの特徴についてより詳しく解説します。
1.AI JIMY Paperbot
AI JIMY Paperbotは、帳票画像の読み取りから文字認識、データ入力までを自動で処理できるAI-OCRです。さらに、RPA機能を標準搭載しているため、別途RPAツールやAPIを用意することなく、ノーコードで業務の自動化を実現できます。
対応言語は日本語はもちろん、英語・中国語・韓国語・ベトナム語など多言語にわたり、海外拠点とのやり取りや多国籍の帳票処理にも柔軟に対応できるのが特長です。
帳票から抽出したデータの登録までワンストップで完結できるため、作業時間の削減や人為的ミスの防止にも効果的です。
料金プランは無料トライアルから始められ、用途や規模に応じた複数の有料プランが用意されています。
2.Easy Screen OCR
「Easy Screen OCR」はGoogleのOCRエンジンを搭載した高い文字認識精度を誇るOCRツールです。画像の文字をコピーするだけで電子化が行えるほか、スキャニングしたデータをパソコン上で表示した後、任意の領域からテキストを瞬時に抽出できる特徴もあります。
PDFファイルのなかでも手動ではコピーできない資料にも対応しているため、さまざまな資料の情報を素早く取得できます。
3.eight
「eight」はスマートフォンで名刺を撮影するだけで個人情報をデジタル化できるサービスです。登録された名刺はクラウド上での一元管理に対応しており、社名・氏名など各項目による検索機能もあります。
名刺情報を変更した場合、端末に通知が届く仕組みとなっているほか、アプリを介して名刺交換した相手とはメッセージでコミュニケーションを取ることもできます。
多数のビジネスパーソンと名刺交換することが多い方や名刺情報の正確性を重視する方、社内でも名刺情報を活用したい方におすすめです。基本機能は無料で利用できるほか、各項目のデータ化や情報をダウンロードしたい方へプレミアムプランも用意されています。
参考:Eight
4.Free Online OCR
「Free Online OCR」はブラウザ上でOCR化できるサービスで、PDFをはじめJPGやPNG、GIFからテキストを抽出し、Officeソフト形式で出力できます。100以上もの言語に対応しているので、多言語機能を搭載したツール・サービスを希望する方におすすめです。
ゲストユーザーであれば1時間あたり5ファイルまで、会員登録後は50ページまで無料でOCR化できます。
参考:Online OCR
5.Google Drive
「Google Drive」のOCR機能は使い方が容易で、いつでもどこからでもOCR化できる特徴があります。使い方はGoogle Workspaceにアクセスした後、OCR化したいデータをアップロードし、右クリックでGoogleドキュメントアプリを選択するだけです。
使用する場合はGoogleアカウントでのログインが必要になるため、Googleアカウントを保有する方であればすぐに使用可能です。Googleアカウントはスマートフォンやパソコンなどから数分で作成できるため、この機会に作成するのもおすすめです。
参考:Google ドライブ: セキュアなクラウド ストレージを使ってオンラインでファイルを共有
6.Googleレンズ
「Googleレンズ」にもOCR機能が組み込まれています。使い方はスマートフォンのカメラでOCR化したい資料を撮影するだけです。リアルタイムで撮影画像に記載されたテキストを認識できることに加えて、指で領域選択・コピーした言葉を検索エンジンで検索したり、他国語に翻訳したりすることも可能です。
シャッターを押す必要はなく自動でテキストを抽出できます。利便性に優れており、紙媒体はもちろん、あらゆる文字情報を手軽にデジタル化したい方におすすめです。
7.Foxit PDF Editor
「Foxit PDF Editor」はPDFの作成・編集・変換機能のほか、高精度なOCR機能を搭載したPDF編集ソフトウェアです。スキャニングしたPDFデータや画像からテキストを正確に認識し、編集・検索できるPDFに変換します。
Officeソフトとの互換性に優れ、レイアウトを維持した状態で変換できます。PDFデータの編集・管理を日常的に行う方や紙媒体をOCR処理して必要箇所をリサイクルしたい方におすすめです。利用には費用がかかり、サブスクリプションもしくは永久ライセンスから選ぶことができます。
参考:Foxit PDF Editor | FoxitJapan, Inc.
8.gImageReader
「gImageReader」はクラウド上で使用できる無料のOCRサービスです。PDFや画像を読み取った後は、認識範囲を細かく指定しながら抽出できるほか、抽出データのスペルチェック、多言語、検索可能なPDFデータの生成にも対応しています。
PDFや画像からテキスト抽出を日常的に行う方、細かな領域指定ができるOCRツールを探している方、会員登録や利用料が不要なのでコストや手間をかけずに使用したい方におすすめです。
参考:GitHub – manisandro/gImageReader: A Gtk/Qt front-end to tesseract-ocr.
9.i2ocr
「i2ocr」はブラウザ上で操作できる無料のオンラインOCRサービスです。画像やスキャニングされたドキュメントからテキスト抽出できるほか、100種類以上の言語に対応しています。
会員登録は不要でファイルのアップロード数にも制限がないことから、誰でも気軽に利用できます。手間や費用をかけたくない方、多種多様な言語を日常的に処理する方にはおすすめのサービスです。
参考:i2OCR
10.LightPDF
「LightPDF」は名前の通りPDFの変換や編集といった基本機能に加えて、OCR化やAIアシスタント、AI要約などを統合したオンラインサービスです。スキャニングされたPDFや画像からテキストを認識し、いつでも編集可能なデータに変換します。クラウドストレージとの同期機能も組み込まれており、好きなタイミングで好きなデバイスからアクセスできます。
シンプルな操作感でPDFの背景色や画像・リンクの変更などにも対応しており、さまざまな機能を活用しながらOCR化したい方に向いています。プランは「個人版」と「商用版」があり、年額プランや月額プランから選ぶことができます。
参考:LightPDF – AI搭載無料PDF編集・PDF結合・PDF変換・AIチャットツール
11.NewOCR.com
「NewOCR.com」はTesseract OCRエンジンを基調とした無料のオンラインOCRサービスです。100種類以上の言語に対応し、数学の方程式や複雑なレイアウトも高精度で認識します。会員登録は不要でアップロード数も無制限で、使いたいときに使いたい分だけ資料をOCR化できます。
アップロードされた資料は高度なセキュリティで保護される構造になっており、不正アクセスや情報漏洩リスクの防止に努めています。多様なデータを素早くOCR化したい方、容易な操作感で利用できるサービスを求める方におすすめです。
参考:New OCR
12.Microsoft OneNote
「Microsoft OneNote」はノートアプリに内蔵されたOCR機能で、画像やスキャニングされたドキュメント、手書き文字などをテキスト抽出します。抽出されたテキストはコピー&ペーストにも対応しており、Officeソフトに容易に貼り付けることができます。
OneNoteを日常的に使用している方、紙媒体の資料やホワイトボードの情報を手軽にデジタル化したい方、手書きでメモを取ることが多い方に向いています。
参考:Microsoft OneNote デジタル ノート アプリ | Microsoft 365
13.Microsoft Lens – PDF Scanner
「Microsoft Lens – PDF Scanner」はスマートフォンに内蔵されたカメラをスキャナーとして用い、文書やホワイトボード、名刺などさまざまなテキストをデジタル化するアプリです。Word、PDF、OneNoteなど編集可能な形式で保存できるほか、撮影したテキストの読み上げ機能も搭載しており、読み取った場所の確認も容易に行えます。
名刺情報や表の抽出にも対応しているので、さまざまな資料を素早くデジタル化したい方や名刺情報を効率的に管理したい方におすすめです。
参考:Microsoft Lens: PDF Scanner
14.myBridge
「myBridge」は撮影した名刺をOCR技術と人間の手作業を組み合わせ、高精度で情報をデジタル化する名刺管理アプリです。名前や社名、部署、役職などのキーワードで検索できるので、いつでも必要なときに素早く名刺情報を閲覧できます。
互換性にも優れ、スマートフォンの電話帳はもちろん、Googleの連絡帳に保存することも可能です。読み取った情報はExcelファイルでダウンロードできるので、やり取りすることの多い相手の情報であれば、必要に応じて企業・組織間での共有も可能です。スマートフォン・パソコンに対応しており、基本機能は無料で利用できます。
参考:myBridge
15.OCR.best
「OCR.best」はAI技術を搭載した無料のオンラインOCRサービスです。PDFからテキスト、PDFからWord、画像からテキストなど、幅広い抽出方法から選べます。
Android・iOSアプリも展開されているので、パソコンを中心に豊富なデバイスから好きなタイミングでOCR化できます。手軽に資料をOCR化したい方、セキュリティを保護しながら無料でOCR機能を活用したい方におすすめです。
参考:OCR.Best
16.OCR.space
「OCR.space」はクラウド上で操作が可能なOCRサービスです。複数ページのドキュメントも読み取れるので素早いOCR化を実現します。アップロードされたデータは保存されない構造のため、安心して利用できるのも特徴のひとつです。日本語、中国語、韓国語など100種以上の言語をサポートし、グローバル展開する企業からも人気があります。
日常業務で大量のドキュメントをOCR化する方、プライバシー保護を重視する方におすすめです。なお、基本機能は無料で利用できますが、誤送信防止の観点から1IPアドレスあたり500回までのレート制限があります。詳細については以下リンクをご確認ください。
参考:OCR.space
参考:Free OCR API
17.LINE WORKS OCR
「LINE WORKS OCR」はLINE WORKS内で利用できるAIベースのOCRツールで、紙媒体や手書き文字をはじめ、横書きや縦書き、湾曲した文字など、幅広い文字にも対応しています。
定型書類、請求書やレシートといった特化型、表抽出に対応したOCRモードなど多くのモードが選べるため、シーンを問わずいつでも資料のOCR化が可能です。利用料はかかりますが30日間の無料トライアルがあるので、使用感や利便性、既存システムとの相性を確認した上で導入・検討できます。
18.PDFelement
「PDFelement」はPDFの作成から変換までを網羅する多機能PDFソフトです。スキャニングされたPDFや画像ファイルも正確にテキストを認識し、編集・検索可能なデータに変換します。Officeソフトとの互換性が高く、変換前のレイアウトを維持したままリサイクルできます。
紙媒体のデジタル化をはじめデータのリサイクルを日常的に行う方、PDFの編集・管理ができるツールを探している方におすすめです。基本機能は無料で、より優れた機能を希望する方は「個人」「法人・チーム」「学生・教職員」の3つから使い方に応じて適切なプランを選ぶこともできます。
19.QuickOCR
「QuickOCR」はWindows10に標準内蔵されたOCRエンジンを利用するデスクトップツールです。パソコン画面に表示されたデータから任意の範囲をマウス選択するだけでテキストが抽出され、専用ウィンドウから内容を確認できるなどシンプルな操作感が魅力です。
日本語・英語に対応しており、一般的な文章をテキスト化したい方に向いています。ただし、手書き文字や癖の強い文字では正しく抽出できない可能性がある点に留意しましょう。利用料金は不要なので、コストをかけずにOCR化したい方は1度抽出精度について確認することをおすすめします。
参考:QuickOCR
20.Renee PDF Aide
「Renee PDF Aide」は高性能な文字認識技術を搭載したPDF変換・編集ソフトです。スキャニングされたデータはOfficeソフトなど多様な形式に出力できます。複数ファイルの一括変換をはじめ、選択した箇所のみの抽出にも対応しています。
大量にスキャンしたPDFや画像を編集可能な文書に変換したい方、多言語に対応したOCR処理を希望する方、多様な出力形式に素早く変換できるツールを探している方におすすめです。無料版と有料タイプの「1年版」「永久版」があるので、ビジネスシーンに適したものを選ぶとよいでしょう。
参考:PDF エディター
21.読取革命
「読取革命」は多くの企業から定評のある高精度OCRソフトウェアです。スキャニングした画像だけでなく、FAXやコピー文書など低品質になりがちな文字も高い認識精度でデジタル化できます。画像のコントラストを自動で鮮明化するなど、読み取り精度を高める工夫が組み込まれているのが同サービスの大きな特徴です。
読み取り精度を優先する方や紙媒体から複雑なレイアウトや低品質な文字を正確にデータ化したい企業・チームにはおすすめです。利用にあたってはソフトを購入する必要があるほか、料金プランは使用するパソコン数によって異なるので注意しましょう。
OCRツールを選定する際のポイント
自社に最適なOCRツールを選ぶためには、いくつかのポイントを押さえておくことをおすすめします。具体的には下記の通りです。
認識精度や処理能力
OCRツールの主な機能は紙媒体やドキュメント内の文字を正しい情報として読み取ることであるため、認識精度の高さはツール選びのなかでも大きなポイントです。例えば手書き文字や筆圧の強い取引先担当者からの書類を頻繁にデータ化するのであれば、自動的に鮮明化し画像認識精度を向上させる機能を持ったOCRツールを選ぶことをおすすめします。
多言語対応や出力形式への対応能力
多様な言語やフォントを使用するドキュメントを読み込む場合、対応範囲が広いOCRツールが望ましいです。自社でやり取りすることの多い言語やフォントは、ツール導入前にリスト化することをおすすめします。リスト化することで、自社の要件に合わせたツール選びが実現します。
他システムとの連携や拡張性
すでに組織内であらゆるシステムを使用しているのなら、連携できるOCRツールを選ぶことも大切です。導入後に使えないことが判明すると初期費用が無駄になってしまいます。OCRツールで抽出したデータをスムーズに既存システムにルーティングできれば、業務の効率化や生産性の向上につながるでしょう。
運用コストのバランス
機能だけで選んでしまうと初期費用やランニングコストが予想以上に高くなることがあります。そのため、自社に最適なOCRツールの特徴と費用対効果を相互に検討することをおすすめします。
サポート体制や使いやすさ
長期的にOCRツールを利活用することが決まっているなら、サポート体制の有無や使いやすさといった中身についても確認することが大切です。万が一トラブルが起きてもサポートがあれば迅速な解決につながり、一時的な業務停滞で済む可能性があるからです。
また、従業員のなかにはデジタルツールに苦手意識を抱く方も多いです。OCRツールの導入にあたっては、各現場での混乱はやむを得ません。しかし数時間から数日など、軽微な混乱で済むよう、誰もが使いやすいと思える操作感かについても確認することをおすすめします。
まとめ
紙媒体やドキュメント形式で保存した文書を、光学認識で新たなデータとして保存・編集・共有できるOCRツールは、その画期的な技術から、今では多くの企業で導入され、業務の効率化やペーパーレス化、生産性の向上につなげています。
なお、Peaceful Morningでは、AI-OCRツール「AI JIMY(エーアイ・ジミー)」の正規販売代理店として、導入のご支援を行っています。無料トライアルの提供に加え、サンプル帳票をご提出いただければ、弊社で精度検証を無料で実施するキャンペーンも実施中です。OCRツールを導入し効率化を実現したいとお考えの方は、お気軽にお問い合わせください。
コメントを残す